SmackDownドラフト回セス・ロリンズ獲得AJスタイルズRAW-新タッグ王者ニューディ

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 なんといってもドラフト回である。全部見ているユニバースならおよその見当はついていたと思われるが、「もう仲間割れしたんじゃないのか」なのに、何度も念を押すかのようにマーフィーと二人だけになってケンカしていたユニットだが、月曜夜の救世主セス・ロリンズのRAW行きが発表されている。評判の悪かった救世主キャラのチェンジでもあろう。但し、ミステリオ一家もSmackDown行きなので、抗争は続けるようだ。19歳アリーヤちゃんとマーフィーのロマンス?も、地上波放送でより一般大衆向きのSmackDownにはわかりやすいかも。もっともハードコア層からは”SDumb”と蔑称が使われるんだが・・・。老若男女が見ている「金曜夜8時」なんだからNXTのようなレスリング至上主義ではエンタメ番組は成立しないのだ。


 経済雑誌フォーブスから、最も影響力のある女性重役に選ばれたことが強調されるステファニー・マクマホンの発表が続き、やはりAJスタイルズはRAWに逆戻り。ポール・ヘイマンがローマン・レインズに付いてSD入りなので、「アイツの顔は見たくもない」のワガママが言えるのはトップ選手だけの特権になる。


 さっそく試合としてはビッグEのシングル戦であり、大物シェイマスにビッグエンディングを見舞うケツなのだが、エニウェアフォールマッチということでこれが結構面白かったのだ。笑ってしまうのは、明らかにAEWの駐車場決闘を意識していて、こちらはシングルなんだがハチャメチャかつ激闘で体を張っていたのだ。

 WWEの公式写真が白黒になるのがガチ流血しているからで、AEWの作った絵とかなり似ているんだが、車の窓ガラスにグシャンとか、危険度も高いボコボコにやりあっていたのは凄かった。何台も車を壊して予算もかけただろうし、ライト層向きのSmackDownでこれをやったというのは驚き。次週も王座戦並べたり、大統領選関連の話題にチャンネルを変えさせないと必死の覚悟は感じられる。


 ミズ&ジョン・モリソンと、マット・リドル&ジェフ・ハーディのタッグは、リドルとジェフの組み合わせを除けばWWE流デザイン。ケツはブロデリックがミズに決まるもの。

 そこに、過去の掲示板に人種差別的発言を書き込んでいたと長期の謹慎を食らっていたラーズ・サリバンが登場。ミズにフリーク・アクシデントを決めて、ドラフトとは別のところで復帰キャラもいます、ということなのだろう。


 事前の煽りとしても目玉カードは、サーシャ・バンクスとベイリーの因縁カードだったが、これは次回PPVということで不透明決着に。


 セザーロ&中邑真輔が、RAW移籍となったニューディのコフィ・キングストンと、ようやくケガから復帰のエグゼビア・ウッズと闘うとなると・・・以下参照。


 試合トリはザ・フィーンドとKOケビン・オーエンズの抗争。といっても、視聴者の興味はアレクサ・ブリスなのであった。

■ WWE SmackDown
日時:10月9日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド サンダードーム(アムウェイ・センター)

◆WWEドラフト初日アスカRAW残留、AJスタイルズはRAW、SロリンズはSDに移籍

 2日に渡り開催される「WWEドラフト」の初日がスマックダウンで行なわれた。WWEチーフ・ブランディング・オフィサーのステファニー・マクマホンがオープニングに登場すると、ラウンド1としてRAWがWWE王者ドリュー・マッキンタイア、RAW女子王者アスカ、ハート・ビジネス、スマックダウンがユニバーサル王者ローマン・レインズ、セス・ロリンズの獲得を発表した。その後もラウント4までが発表され初回であった。肝となるのはAJスタイルズのRAW移籍となる。ニュー・デイはメンバーが分かれてコフィ・キングストン&エグゼビア・ウッズがRAW移籍、シングル路線がすでに始まっているビックEがSDに残留する。チーム解体など驚きのある移籍が発表されている。
 ドラフト初日発表後、アスカは「私、RAWに決定になりました! うれしい! 誰が来るかわからへんから問題やけれども。誰が来てもかまへん、かまへん! このタイトルだけは守って守って守り抜きますから見ててください」と王座防衛を誓った。WWEドラフトは引き続き次週のRAW(日本時間10月13日J SPORTSで配信)でも実施される。

WWEドラフト結果(1日目:スマックダウンで実施)

ロウ:ドリュー・マッキンタイア、アスカ、ハート・ビジネス、AJスタイルズ、ナオミ、シェイナ・ベイズラー&ナイア・ジャックス、リコシェ、マンディ・ローズ、ザ・ミズ&ジョン・モリソン、コフィ・キングストン&エグゼビア・ウッズ、デイナ・ブルック、エンジェル・ガザ

スマックダウン:ローマン・レインズ、セス・ロリンズ、サーシャ・バンクス、ビアンカ・ブレア、ジェイ・ウーソ、レイ&ドミニク・ミステリオ、ビックE、オーティス

◆王座を逃したサーシャがPPV「ヘル・イン・ア・セル」でベイリーに再戦要求

 王者ベイリーと“ボス”サーシャ・バンクスの元盟友によるスマックダウン女子王座戦が行われた。サーシャは試合前から因縁のベイリーに平手打ちを放つとゴングと同時に襲い掛かって強烈なヒザを叩き込んだ。さらに序盤からサーシャは必殺のバンク・ステートメントを2度も仕掛けてベイリーを追い詰めたが、ロープエスケイプで回避したベイリーはたまらずパイプ椅子攻撃を繰り出して反則裁定。試合後、勝利したものの王座奪取を逃したサーシャはベイリーを蹴り倒すとパイプ椅子で滅多打ちにしたが、ベイリーは止めを狙うサーシャの隙をついて逃亡した。
 試合後、サーシャは「ベイリーは臆病者だ! 私とお前でヘル・イン・ア・セルで対戦よ。かつてはベストフレンドだったけど、お前からスマックダウン女子王座を奪ってやる」と王者ベイリーに再戦を要求した。

◆中邑真輔&セザーロが復帰のニュー・デイに敗れて無念の王座陥落

 中邑真輔&セザーロが復帰したニュー・デイ(コフィ・キングストン&エグゼビア・ウッズ)とスマックダウンタッグ王座戦で激突するも、中邑がウッズのスプリングボード・エルボードロップを食らって王座から陥落した。序盤、セザーロがアッパーカットやクローズラインでウッズに攻め込めば、キングストンがセザーロに連携のダブル・ストンプでフォールを狙うも中邑がこれをカットして白熱の攻防を展開。さらに中邑はターンバックル上に乗ったウッズに強烈なヒザを叩き込むとセザーロと連携したジャンピング・ニーを放つもカウント2。終盤にはセザーロが連携技を狙ったジャイアントスイングをキングストンに決めるも、中邑がウッズに足を引っ張られてキンシャサは不発。するとキングストンがセザーロに隙をついたトラブル・イン・パラダイスをヒットさせると、中邑はスピンキックでキングストンに反撃したが、最後は中邑がキングストンのトラブル・イン・パラダイスからウッズのスプリングボード・エルボードロップを食らって3カウント。中邑&セザーロが復帰したニュー・デイに敗れて無念のスマックダウンタッグ王座陥落となった。
 試合後には新王者となったキングストン&ウッズのRAW移籍、ビックEのSD残留が発表されてニュー・デイが分裂。さらに次週のスマックダウンではニュー・デイのフェアウェル戦として中邑&セザーロ&シェイマスとニュー・デイの6人タッグ戦が行われることが発表された。

◆不死身のザ・フィーンドがオーエンズをマンディブル・クロー葬

 “ザ・フィーンド”ブレイ・ワイアットが洗脳したアレクサ・ブリスを詮索するケビン・オーエンズとメイン戦で激突した。序盤、いきなりオーエンズがキャノンボールをザ・フィーンドに決めて先制するも、まったくダメージを感じさせないザ・フィーンドはヘッドバットから強烈なクロスボディを放って反撃。さらにザ・フィーンドはシスター・アビゲイルでオーエンズを解説席に叩きつけると、オーエンズの首を捻ってダメージを与えた。しかし、オーエンズもスーパーキック3連打、キャノンボール2連打をザ・フィーンドに決めると、場外ではDDT、フロッグ・スプラッシュ、解説席へのポップアップ・パワーボムと怒涛の連続攻撃を放ったが決定打とはならず、最後はザ・フィーンドがスタナーを食らいながらもマンディブル・クローでオーエンズを仕留めて3カウント。

 試合後、ザ・フィーンドはステージでアレクサと合流すると、無言のままオーエンズを見つめて会場を後にした。


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’20年10月22日号新日G1佳境 WWEドラフト 1周年AEW 田村潔司GLEAT 大仁田厚 6時間RISE