武士正こと近藤哲夫「10・18ACF再戦組む!」+立川格闘技4日目タイヤファイト

 関西インディー格闘技界の重鎮にして、道頓堀プロレスや格闘技のACF、WARDOGのオーナーにして格闘家であるリングネーム武士正こと近藤哲夫(以下、敬称略)のことは本誌でも紹介済みであり、対戦歴などは本稿では繰り返さないが、大阪から『立川格闘技フェスタ2020~復興~』に参戦するため4連休期間に東京に来ていたのを機会に、あらためて話を聞いてみた。

 格闘技ライターで旧「ゴング格闘技」の編集長だったこともある近藤隆夫の弟ではあるが、「隠しているわけでも、仲が悪いこともない。ただ、高校の時から東京の兄とは活動は別々」とのこと。業界とかかわった経緯にせよ現在も関与はないそうだ。

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 その業界との接点は、当時の会社がスペル・デルフィン時代の大阪プロレスに広告を出稿していたから。道頓堀のデルフィン・アリーナに出入りするようになり、選手や関係者と知り合っていくことになる。最初の転機は2010年12月26日、『グラン浜田還暦記念興行』を手掛けたことから。
 東京開催でなく、大阪の世界館だったことがプロモーターとして一躍認知されることになろう。

▼これは血塗られた友情の儀式なのか!? グラン浜田還暦記念興行

これは血塗られた友情の儀式なのか!? グラン浜田還暦記念興行

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 2012年2月19日『グラン浜田デビュー40周年記念興行』、62歳になったドス・カラスも駆けつけて大会は本誌も高評価の大満足回に。これで業界では確固たる信用を築いたことになる。

▼グラン浜田デビュー40周年大盛況 文子との親子タッグ ドス・カラス友情参戦20日に62歳 最終日Xは宿命のポーゴ暴走

グラン浜田デビュー40周年大盛況 文子との親子タッグ ドス・カラス友情参戦20日に62歳 最終日Xは宿命のポーゴ暴走

道頓堀プロレス旗揚げ!中国開催REALがリングネーム武士正の由来

 関西のインディー界だが、その後大阪プロレスが分裂というかミナミの会場が空くことになり、空牙を代表とするがオーナーとしてリスクを取ったのが道頓堀プロレスの旗揚げをプロデュースした近藤哲夫である。
 出て行った大阪プロレスより安い賃料になったところまでは良かったが、半年ごとの契約であり、ようやく黒字になるかというところで8ヶ月で会場が終了に。すべてがうまくいったわけではない。

 ちなみにリングネーム武士正は本人の発案ではない。「ホベルト・サトシ・ソウザを最初に呼んだことでも知られる山田重孝さんのREALの中国大会(2012年12月1日)で、現地で日本っぽい名前ということで勝手にそうなってたんです。もういただくしかありません」とのこと。ということで、冨宅飛駈をコーチにMMA選手としても遅咲きながら試合参戦をはじめ、格闘技大会のプロデュースも手掛けていくことになる。

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▼武士正、真夏の夜の夢は現実となった快心の勝利!まさしくドラマが生まれた『プロレス・MMA格闘技夏祭り2013~Dramatic Night~』

武士正、真夏の夜の夢は現実となった快心の勝利!まさしくドラマが生まれた『プロレス・MMA格闘技夏祭り2013~Dramatic Night~』

悔しいタイヤファイトでの逆転負け!10・18ACF 53で再戦マッチメイク

 『立川格闘技フェスタ2020~復興~』に関しては、大会2日目に組まれたグラップリング・マッチにこそ木村プロに勝利したが、3日目の超人イリエマン発案によるタイヤファイト戦では、中川達彦に2本先取しておきながら、3連続でタイヤアウトになり逆転負け。早速、これで53回目の開催になる10月18日のACFで再戦(トップ画像)をマッチメイク。リベンジを誓っている。

▼『立川格闘技フェスタ2020~復興~』100年に一度の大不況勝者は満員盛況のキングダムエルガイツ

『立川格闘技フェスタ2020~復興~』100年に一度の大不況勝者は満員盛況のキングダムエルガイツ

関西では圧倒的な興行数!コロナに負けない逆張りとツイキャス課題

 コロナ禍についても話が弾み、道頓堀プロレス関連が今年35〜40回予定、ACFが16回予定、柿原勇気を代表とするWARDOG CAGE FIGHTが3回予定と、「月に5本以上やっているのはウチだけ」と胸を張る。大阪ではどこも月1回までが他の限界であり、あとは東京の団体で定期的に来ているところがあるだけの状況だ。コロナでも興行ペースは落としてない。むしろ逆張り戦略であり、「持ちこたえられないなら退場して欲しい(笑)」とも。ご時勢からも活路は映像ということになる。
 全国に向けた配信対策も練っており、YouTubeでツイキャスするには1000人登録こそクリアしたものの、4000時間の視聴が必要とのことで、「徐々に課題を克服していく」とのこと。

 MMA選手としては「2年も勝利から遠ざかっている」ことを目標にしたいという。「グラップリングで強い選手と当たりたい」と述べた。
 様々な観点から業界で注目された4日間開催の『立川格闘技フェスタ2020~復興~』は、集客やお客さんの満足度では成功だった。プロモーターとしても視察した近藤哲夫はなにを見出したか。今後の活動を本誌はお伝えしていく。

YouTuber和田犬Win!革新タイヤファイト9・22『立川格闘技』最終日
左から内山、ピョン吉、優勝の松本、原口、レフリーKC

■ 立川格闘技フェスタ2020~復興~
日時:9月22日(最終日)

<アマチュアタイヤファイト>
トーナメント第一試合
●内山晋樹
 42秒 タイヤアウト
○原口洋輔

○松本将輝
 19秒 タイヤアウト
●ピョン吉

<決勝>
○松本将輝
 1分54秒 タイヤアウト
●原口洋輔

<スーパーファイト>
○和田犬
 34秒 KO
●三浦hammer直之
一番右が三浦hammer直之

打ち上げ、いきなり!ステーキ!


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’20年10月01日号新日特集G1開幕 ノアN1 全日CC Leona 河野アンディ 立川格闘技 DEEP