Mハーディ無事AEW元ルセフのミロ初登場!タッグ王座照準Cジェリコ&Jヘイガー

(c) AEW

 課題も残ったPPV大会『All Out』からのテレビ番組Dynamiteは有観客、LIVE放送だ。司会トニー・シェバーニの後ろに2台の車が正面衝突せんばかりに止まると、ともに負けたクリス・ジェリコとMJFが画面に現れる。当然、負けてないと主張するしゃべり上手のお二人。特にMJFは「パラダイムシフトは使わない」という契約条項だったのだから、あれでフォールはオカシイというのは正論ではあるのだが・・・。


 試合はジュラシック・エキスプレスと、ルチャ兄弟のタッグから。口うるさい媒体から「ジャングルボーイは負けすぎ」とやられているから、ここはどうなるかは見えた通り、ルチャ兄弟が誤爆をやってしまい人気者ターザンがフェニックスを丸め込む。ここでルチャ兄弟が揉めだして、これは仲間割ればかりやってるWWEへのパロディのようで、エディ・キングストンが仲直りさせていた。そのキングストンもまた、俺はカジノ・バトルロイヤルで一度も場外にトップロープからは落とされていないと言うんだが・・・。そんなの忘れていたよ(笑)。


 Don’t Dieと大書されたTシャツ姿のマット・ハーディは「問題なかった」と述べるんだが・・・。ただ、「サミー・ゲバラとの殺戮戦は終わりにする」とやったのは大正解だろう。どうしてもファンがより過剰なものを求めてしまうからだ。「これからはヘビー級王座が照準だ」と言う。なんかこのマイク出番で狂人キャラから大ベビーフェイスになってしまった。


 オレンジ・キャシディは長身のアンヘリコとのシングルが組まれ、これはジェリコ先生に勝ったあとなのでスクワッシュ・マッチである。お約束でサンタナ&オルティーズがオレンジ君を襲うが、これまたお約束でベストフレンズが救出すると、チャック・テイラーの自家製Tシャツはかの有名なトレント・ママが運転する車に二人が乗っているという笑える写真を転写したもの。

 ママの白いバンはプエルトリコ軍に文字通りに破壊されていたから、次回は駐車場決戦なんだそうだ。あのマミーを怒らせるのは止めた方がいい。


 キップ・セイビアンとペネロペ・フォードの結婚は、WWEへの皮肉を交えながらPPVでも告知されていたが、ベストマン介添人は誰かと煽っており様々な名前が取り沙汰されたもののAEWは情報を漏らしてなかったのはいいことだ。

 そして、WWEではルセフだったブルガリア人がTHE BESTMANミロとして登場。強力な戦力補強には違いない。


 かのカジノ・バトルロイヤルで目立っていたのはソニー・キスだと記したばかりだが、その際の因縁というか、おかまちゃんとデートしていたジョーイ・ジャネーラと組んでクリス・ジェリコ&ジェイク・ヘイガー組とタッグで対戦。

 ここでもソニーが大活躍して追い詰めるのだが、消火器を浴びせられてしまい最後はジェイクの裏投げを受けるケツなのは仕方がない。ただ、今後はもっと露出していくであろう。一方のインナーサークル本流組は、今後の照準がタッグ王座だと明言している。


 そのタッグ王座だが、戴冠したFTRの祝勝会スキットもあり、「AEWのタッグ部門は世界No.1」を強調することに。そして次週はジュラシック・エクスプレスとのカードが発表されている。


 もっとも、タッグ部門は確かに陣容が凄いが、女子部門はどうなんだと突っ込まれるかも。NXTでタイナラ・コンティだったブラジルの柔術家は、AEWと正式契約となったようでタイ・コンティ名義に。本人は感極まって泣いていたのが印象的だったが、このリングネームなら間違いは少ないかも。試合はPPV大会には出なかったナイラ・ローズ w/ビッキー・ゲレロ戦だから、ビーストボムを食らうケツだが、最初の契約の試合はお仕事なのは原則世界共通だろう。エクスキューズ・ミーのおばさんと終わってからも痛ぶるヒールに志田光が竹刀を持って救出に出てきていた。

 ちなみに、実況までが「ALL OUTでベストマッチだったと言われている」と口にしたサンダー・ロサは、好評につき次はNWA王座防衛戦をAEWのリングでやらしてもらえるそうだ。NWAとの連合図式の序章かも知れない。闘った選手二人のおかげでもある。

 あと、ハングマン・ペイジとケニー・オメガが、別々のセグメントでそれぞれジム・ロスのインタビューを受けていたが、ウィスキー&カウボーイのギミックでベビーフェイスに祭り上げられているペイジは曖昧な態度なのに、オメガの方は「当分はシングルだ」と宣言。それにしても、担当エージェントの裏方だった女子王座戦が好評なのに、考えに考え抜いた自分の試合が最高だったと言われてないことには相当落ち込んでると思う。だから長い尺のはダメだって!


 トリはやはりTNT王座戦であり、Mr.ブロディ・リーにダスティン・ローデスが挑むもの。まだ王座交代にはしないと踏んではいたが、ダスティンまだまだやれている。なかなかのものだった。視聴者の感情に訴えたかどうかなので、勝った負けたはどうでもいいことである。

 終わってからダークオーダー軍が出てきたが、コルト・カバナには「お前なんか出てくるな」とリー総督がまたキレていた。やれやれ。


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’20年09月17日号AEW事故AllOut UWF鈴木健 横浜文化 FベイラーNXT戴冠 RISE 青木真也