「東京ドームの皆さん、愛してま~す!」最後の締めは棚橋弘至!日米に新日本をアピール~1・4配信好評

 1月4日、東京ドームにて新日本プロレス『WRESTLE KINGDOM 9』が開催。36000人の観客を前に、大トリでは棚橋弘至とオカダ・カズチカが30分超の死闘を展開。ハイフライフローを連発し総合格闘技にはない技にこだわりを見せた棚橋が、オカダ・カズチカを制して2014年MVP男の面目躍如、試合後も棚橋を讃える大声援に応え「東京ドームの皆さん、愛してま~す」とビッグイベントを締めた。PPV配信を観た北米のファンにも新日の底力、日本のファンの熱気は十分伝わったことだろう。
 セミのインターコンチネンタル王座戦では、中邑真輔が飯伏幸太と20分超の驚愕の試合を展開。今大会のベストマッチに推す声も多い。スワンダイブ式と実況では言っていたが、ロープを踏ん張りにした飯伏のジャーマンなど、前回の名勝負を超える斬新な内容を提示。『マット界舞台裏 鷹の爪大賞2014』で多くの記者からMVPに認定された中邑真輔が、期待に違わない名勝負をプロデュースしてくれた。
 年末年始のマット界興行戦争、結局は今度もまた「プロレスファンの皆さん、愛してま~す」の新日本プロレス圧勝に終わった

■ 新日本プロレス WRESTLE KINGDOM 9 in東京ドーム
日時:1月4日 16:00開始
会場:東京・東京ドーム

<第10試合 ダブルメインイベントⅡ IWGPヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
○(第61代王者)棚橋 弘至
 30分57秒 ハイフライフロー⇒片エビ固め
●(挑戦者/G1 CLIMAX 24優勝者)オカダ・カズチカ
※棚橋が初防衛に成功
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<第9試合 ダブルメインイベントⅠ IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負>
○(第10代王者)中邑 真輔
 20分12秒 ボマイェ⇒片エビ固め
●(挑戦者)飯伏幸太
※中邑が2度目の防衛に成功
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<第8試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負>
●内藤 哲也
 14分25秒 雪崩式スタイルズ・クラッシュ⇒エビ固め
○AJスタイルズ
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<第7試合 IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負>
(第64代チャンピオンチーム)●ドク・ギャローズ “ザ・マシンガン”カール・アンダーソン
 09分00秒 PK⇒片エビ固め
(チャレンジャーチーム/WORLD TAG LEAGUE 2014優勝チーム)○柴田 勝頼 後藤 洋央紀
 フィニッシュのシークエンスはよく考えて練られていた。絆チームのHappy Ending!

<第6試合 IWGP Jr.ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
●(第69代王者)田口 隆祐
 13分20秒 片翼の天使⇒片エビ固め
○(挑戦者)ケニー・オメガ
※ケニーが第70代IWGP Jr.ヘビー級王者に

本誌『マット界舞台裏』先行情報通り『G1』は西武ドーム断念。両国国技館3連戦発表

<第5試合 NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負>
●(第5代王者)石井 智宏
 12分23秒 キングコングニードロップ⇒片エビ固め
○(挑戦者)真壁 刀義
※真壁が第6代NEVER王者に


<第4試合 スペシャルシングルマッチ~完全決着ルール~ 無制限1本勝負>
●桜庭 和志
 09分21秒 裸締め失神⇒レフェリーストップ
○鈴木 みのる
※ピンフォール及び場外カウントなしの完全決着ルール。 決着はKO、TKO、ギブアップ、レフェリーストップのみ、その他は通常のプロレスルールという、総合とプロレスの両方を経験した二人に配慮(?)した折衷ルール。
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 試合内容に特筆するべきものはナシ!敢えて言えば白装束、金髪で登場の鈴木。肉体も絞ってきていた。「東京ドームに流れるUWFのテーマ」って実況が話しても、999円の「新日ワールド」はつまんない曲に差し替えだしなぁ。やっぱりLIVEで見なきゃねぇ(ブログ版担当の自己反省)。


<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
矢野 通 ○丸藤正道 TMDK(マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト)
 5分5秒 虎王⇒片エビ固め
鈴木軍選抜チーム ●飯塚高史 デイビーボーイ・スミスJr. ランス・アーチャー シェルトン・X・ベンジャミン
 「権利上の都合のため曲は差し替え」で999円のは事前の興奮⇒パブロフの犬条件反射がいまいちか(笑)。急げ!急げ!4時間枠に収めろ!

<第2試合 3スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○本間 朋晃 小島 聡 天山 広吉
 05分35秒 こけし⇒片エビ固め
●高橋 裕二郎 バッドラック・ファレ ジェフ・ジャレット
 入場から究極の性悪女カレン(前カート・アングル妻)がBitch is backのお出まし。試合巧者天コジの試合が僅か5分半では物足りないが、北米同時中継という縛りを考えれば致し方ない。むしろよくまとめた。G1全敗の本間朋晃がこけしを爆発させるフィニッシュはプロレス者(もの)なら読めた筈。

<第1試合 IWGP Jr.タッグ選手権試合4WAYマッチ 60分1本勝負>
(第39代王者組)ボビー・フィッシュ ○カイル・オライリー(レッドドラゴン)
 13分01秒 チェイシング・ザ・ドラゴン⇒片エビ固め
(挑戦者組)●アレックス・コズロフ ロッキー・ロメロ(フォーエバー・フーリガンズ)
(挑戦者組)ニック・ジャクソン マット・ジャクソン(ヤングバックス)
(挑戦者組)アレックス・シェリー KUSHIDA(タイムスプリッターズ)
※王者組初防衛

 Hi-spot祭り完璧遂行。こうした決められた時間内で一から十まで動きが決められた展開に対し古参記者の評価は必ずしも高くはない。しかし「やる側」の視点を重視する本誌の新体制では4チームの完璧ぶりを誉め讃えたい。タイムスプリッターズが王座奪回なら、レッドドラゴンは勝敗に絡まないし、同様に王者組防衛なら時空切り裂き組が勝敗に絡むことがないのはお約束。現場監督・外道のレッドドラゴンへの高評価が反映された結果となった。KUSHIDAのCallぶりは堂に入っていたゾ。
 

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