ジョン・ジョーンズ、難敵コーミエを下し王座防衛!1・3『UFC 182: Jones vs. Cormier』

(C) Photo Courtesy of UFC

 2015年1月3日にネバダ州ラスベガスで『UFC 182: Jones vs. Cormier』が開催された。

 今大会ではジョン・ジョーンズとダニエル・コーミエのライトヘビー級タイトルマッチがメイン。UFC178で開催予定だったが、ジョーンズのけがで延期された。ジョーンズは2011年3月以来王座を守っているが、5連勝中のグローヴァー・テイシェイラを破るなど勢いに衰えは見えない。コーミエは15戦全勝で元PRIDE2階級王者のダン・ヘンダーソンに一本勝ちしており、8度目の防衛を目指すジョーンズにふさわしい相手だ。試合は、なんとコーミエがクリンチアッパーなどで前に出て、ジョーンズにプレッシャーをかける展開が続く。勿論、ジョーンズも要所、要所でダメージを与える蹴りなどを叩きこむのだが、あの絶対王者ジョーンズが、相手のプレッシャーで下がる事など、今まで、ほとんど無かったので衝撃を与えた。そして3Rには、ジョーンズの指がコーミエの目に入り、一時、中断。そして3R最後にはコーミエがテイクダウンを奪ってペースを握ったかに見えた。しかし、4R、逆にジョーンズがテイクダウンを奪い上になる。コーミエもすぐに立ち上がるものの、長丁場で明かに疲れが見える。その後はジョーンズがコーミエを金網に押し込む展開となり、ジョーンズが辛くも判定勝ち。普段、王者として5R戦っているジョーンズと、普段は3Rで試合しているコーミエの経験の差が出たという感じだ。

 また、現在5連勝中の元ムエタイアメリカ王者ドナルド・セラーニと、15戦全勝でUFC JAPAN 2014にて五味隆典をKOで下したマイルズ・ジューリーが対戦するライト級戦もセミファイナルで組まれた。試合は、セラーニが圧倒。まずテイクダウンを奪ったのはジェーリーだったが、すぐにジェーリーの腕に足をからめてグランドで上を取る事に成功したセラーニ。その後は、バックからチョーク、そして腕十字と果敢に仕掛け続ける。2R以降も、スタンド打撃でセラーニがペースを握り、ジェーリーは、常に後手後手に回り、セラーニが見事に判定勝ちした。

 元パンクラス王者であるネイサン・“ザ・グレイト”・マーコートも参戦、ブラッド・タヴァレスと対戦した。試合は、ややタヴァレスが押しているという感じだが、お互いに踏み込まず消極的な戦法だった為、会場からは両者にブーイング。判定でタヴァレスが勝利したものの、両者の評価が落ちる試合だった。

 ほか、ルイス・ゴーディノと堀口恭司のフライ級戦が日本では注目された。TUF14からUFCデビューしたオールラウンダー、ゴーディノと、UFC JAPAN 2014でKO勝ちを収め、現在UFC3連勝中と勢いに乗る堀口が激突。試合は、堀口が得意の空手で2Rに猛攻を見せ、試合を優位に進めて判定勝ち。日本人では数少ないランカーに残った。

 また、UFCファイトパスで、下記の団体の試合映像も配信される事が発表された。時期など詳細は追って発表される。
・Cage Rage
・UCMMA
・Pancrase
・Hook N Shoot
・TKO
・XFO
・Extreme Challenge
・King of the Cage

UFCオフィシャルホームページ
WOWOW UFC-究極格闘技-
FOX SPORTS UFCページ

■ UFC 182: Jones vs. Cormier
日時:2015年1月3日
場所:アメリカ・ネバダ州ラスベガス

<メインイベント ライトヘビー級タイトルマッチ/5分5R>
○ジョン・ジョーンズ(王者)
 判定 3-0
●ダニエル・コーミエ(挑戦者)

<セミファイナル ライト級/5分3R>
○ドナルド・セラーニ
 判定 3-0
●マイルズ・ジュリー

<ミドル級/5分3R>
○ブラッド・タヴァレス
 判定 3-0
●ネイサン・マーコート

<フライ級/5分3R>
○堀口 恭司
 判定 3-0
●ルイス・ゴーディノ

<ウェルター級/5分3R>
○ヘクター・ロンバート
 判定 3-0
●ジョシュ・バークマン

プレミアムカード
<ライト級/5分3R>
○ポール・フェルダー
 2R 2分09秒 TKO
●ダニー・カスティーヨ

<バンタム級/5分3R>
○コディ・ガーブラント
 3R 4分50秒 TKO
●マーカス・ブリメージ

<ヘビー級/5分3R>
○ショーン・ジョーダン
 1R 2分57秒 TKO
●ジャレッド・キャノニアー

<ライト級/5分3R>
○エヴァン・ダナム
 判定 3-0
●ホドリゴ・ダム

<ウェルター級/5分3R>
○オマリ・アクメドフ
 判定 3-0
●マッツ・ニルソン

<キャッチウェイト(138ポンド)/5分3R>
○マリオン・ルノー
 判定 3-0
●アレクシス・デュフレーン

電子書籍版はマット界舞台裏01月15日号猪木青木真也DEEP前田日明1.4新日BLADEワラビーKrush年末年始に掲載されました。

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【WOWOW・UFC実況解説者の稲垣收記者が今大会を徹底的に語った!】
マット界舞台裏01月01-08日号新日無謀DeepカズTopking巌流島Krush朱里RealFC長瀬館長Z1
▼ここにも注目! UFC182ライトヘビー級タイトル戦
 Text by 稲垣 收
・超人王者Jジョーンズと”最強の挑戦者”Dコーミエの憎しみ
・日本人UFCファイター中、最も勢いに乗る堀口恭二も参戦!
・五味をKOしたMジューリーが”名勝負カウボーイ”セローニと激突!
・元パンクラス王者Nマーコート、”キューバ柔道王”ロンバード参戦!