RAWアイコニックス解散!WWEマウロ・ラナーロ退社、ブロック・レスナー自由契約に

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 WWEユニバースにとっては最大の残念なニュースとなるNXT実況マウロ・ラナーロの退社と、ブロック・レスナーの契約が8月末で終了、延長契約の合意がなかったニュースが流れた現地月曜日、RAWは前日『ペイバック』のおさらいを軸に進行した。

 マウロはWWE全ブランド中、もっともうまい実況であることは疑う余地もない。SmackDownにも出ていたのだが、かの有名なJBLからのロッカールームでのいびりというかいじめ事件があり、訴訟沙汰にもなったが結局は居心地のいいNXT専任に。このところ、元選手のウェイド・バレットが実況席に座っていたが、これはマウロのカナダはブリティッシュ・コロンビアに住んでいる母親が入院したため。コロナ期でもマウロは特別待遇であり、フロリダ州オーランドに来なくても、自宅のあるカリフォルニア州サンタ・モニカから生中継音声を届けていた。今は技術的にそれが可能なのだ。今後、SHOWTIMEのボクシングと、MMAベラトールの実況は続ける模様だが、本人の鬱病問題、母親の病気、さらにCOVID-19と人生を考え直すとのこと。WWEとは友好のままであり自ら仕事を減らしたことになろう。

 ブロック・レスナーは、SmackDown放送の最後にローマン・レインズにポール・ヘイマンが付いていたことからも予想できたこと。一部に「これでAEWとも交渉可能」とあるが、現実問題としてあの高額過ぎる額を出すとは思えない。契約延長はなかったというだけで、来年のレッスルマニア前にWWEにまた出てきても不思議ではないが、現在カナダ在住ということもあり、簡単には国境の行き来が出来ないコロナが収束しない限り、そもそも使えない背景もあろう。


 番組はランディ・オートンからで病院送りにしたレジェンドたちをコケにするコラージュ絵も・・・。キース・リーが出てきて、RAWアンダーがラウンドで負けた試合を出すハズがなかったことになっていた職人ドルフ・ジグラーとオートンとの3way戦になりと、いきあたりばったりのRAW劇場へ。


 アスカの「しばくゾ、コラぁ~」は、コーチ役になっていたミッキー・ジェイムスが出てきたのがミソか。華名との幻のSMASH戦の因縁とか、2016年の『NXTテイクオーバー』での記憶に残る試合があるから、ナイア・ジャックス戦とかはもうイイとWWEユニバースは思っているゾ。


 3時間番組は様々なカードや次回の仕込みとか盛沢山なのだが、正直、毎回フォローしている熱心なファンにはアイコニックの最後だろうか。ライオット・スクワットと負けた方がチーム解散マッチって、どうなるかはわかっているんだが・・・。

 2018年の日本公演では、二連戦の両晩とも足の長い長身のビリー・ケイが試合、続く台湾公演とSmackDown生中継ではセコンドだったペイント・ロイスの出番というのもあったのだが、今後はペイントがシングルとしてプッシュされることになる。一方のケイだが、どうでもイイRAWアンダーグラウンドのセグメントに出てきて、実際はそっちの方が先に録画収録なのに、元格闘家にキックされる役って・・・。今後は消えていく運命なのだろう。


 レイ・ミステリオが『ペイバック』でケガしていたのはガチ。ということで「WWE王座挑戦者決定3WAY戦の予選」はドミニクとセス・ロリンズ戦に。バックステージで見守るはアンジー母ちゃんだけでなく、娘、ドミニクの妹も初登場。しばらくオーランドとなって家でも買ったか借りたのか・・・。月曜夜の救世主ギミックには批判もあるが、セスは仕事は出来る。新人のドミニクが凄いように見えるのはセスのおかげなのだ。


 ストリート・プロフィッツとアンドラデ&エンジェル・ガザの抗争も続いていて、ガザは女たらしのロザリオだと揶揄されていたんだが、RETRRIBUTIONが乱入すると、さっさとデミ・バーネットの手を引いて試合放棄という緩いスキットに。


 番組トリはキース・リーvs.ランディ・オートンvs.セス・ロリンズということになったが、非情のオートンがロリンズをフォールするエンディングだった。

■ WWE RAW
日時:8月31日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド サンダードーム(アムウェイ・センター)

◆“毒蛇”オートンがPPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」でのWWE王座挑戦権を獲得

 “毒蛇”ランディ・オートン、“リミットレス”キース・リー、 “月曜夜の救世主”セス・ロリンズの3人が予選を突破してWWE王座挑戦者決定トリプルスレット戦で激突した。予選となったシングル戦ではリーがスピリットボムでドルフ・ジグラーを撃破すると、オートンはアリスター・ブラックの襲撃を受けたケビン・オーエンズを秒殺のRKO葬。さらにロリンズは因縁のドミニク・ミステリオをカーブ・ストンプで沈めて予選を突破した。

 勝てばPPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」でWWE王座挑戦となるこのトリプルスレット戦でパワーに勝るリーを相手にオートン、ロリンズはそれぞれ場外に回避して舌戦を展開。しかし、リーがクロスボディで2人を蹴散らすとオートンとロリンズは一時的に共闘してリーを鉄製ステップに叩きつけた。これでリーがダメージを負ったことを確認したオートンは裏切りのDDTをロリンズに放ったが、ロリンズもファルコン・アローでオートンに反撃すると、ここで回復したリーが豪快なショルダータックル&スプラッシュで2人を圧倒した。さらに終盤ではロリンズのカーブ・ストンプをかわしたリーがロリンズに必殺のスピリットボムを叩き込んだが、その隙をついたオートンがRKOをリーに炸裂させると倒れていたロリンズからピンフォールを奪取。大技の攻防を制したオートンが因縁の王者ドリュー・マッキンタイアが保持するWWE王座挑戦権を獲得した。マッキンタイア対オートンのWWE王座戦が行われるPPV「クラッシュ・オブ・チャンピオンズ」は日本時間9月27日にWWEネットワークで配信される。

◆王者アスカが「カモンカモン!こいや」とミッキーと挑発合戦

 RAW女子王者アスカが次期挑戦者に関してインタビューを受けると「誰でもいいわ。かかってこいや!こっちは準備できてるんじゃ。ベイリー、ベッキー、ナイア、サーシャと強い女たちを撃破してきた。私は何にでも準備できているから誰が相手でも問題じゃない」と王者としての貫禄を示した。するとそこへミッキー・ジェームスが「何にでもだって。アスカはすごいと思うから私が挑戦してあげる」とリングに登場すると、ナタリア&ラナも姿を現して舌戦を展開。これにアスカが「おうおう! やかましいわ! 誰とでも闘ってやるから黙れ」と怒り出して乱闘となると、アスカはヒップアタックでラナを蹴散らした。

 続けてアスカ解説の中、ミッキーとラナのシングル戦が決定すると、ミッキーがスピンキックでラナから3カウントを奪取。試合後、ミッキーが王座戦を要求するかのようにアスカを指さすと、アスカは「カモンカモン! こいや」と挑発合戦となった。

◆“忍者”戸澤陽がRトゥルースの術中にはまって24/7王座陥落

 “忍者”戸澤陽がRトゥルースの術中にはまって24/7王座から陥落した。忍者軍団と共に車で会場入りした戸澤だったが、「名前がリストにない」と入り口の警備員に止められてしまう。これに戸澤は「俺は24/7王者だぞ」と車から降りて自身でリストをチェックすると、リストは白紙で警備員がレフェリーシャツを着ていることに気づいた。しかし、その直後に戸澤は背後からRトゥルースに丸め込まれて3カウント。王座陥落した戸澤はレフェリーを車に押し込んで王座奪還に成功して逃げるRトゥルースを追いかけた。


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’20年09月10日号新日神宮球場 WWEペイバック ぱんちゃんREBELS ラウェイWLC 木村花