[ファイトクラブ]8・14アクトレスガールズ後楽園、変化の胎動

[週刊ファイト8月27日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼「8・14アクトレスガールズ後楽園、変化の胎動」
 Photo & Text by こもとめいこ♂
・「男子三日会わざれば刮目して見よ」の真実
・プレイングマネージャー堀田祐美子退団と後楽園
・三浦亜美抜擢への私考
・松井珠紗と関口翔、挑戦権争いの行方
・高瀬みゆきのプロレス力
・全カード画像増量でお届け


 アクトレスガールズ8・14後楽園のマイクアピールで
「このご時世に…」
という言葉を聞いて、
ー若い女子がご時世なんて普段使うかな?ー
と軽い違和感を覚えたのだが、考えてみれば彼女達の何人かは舞台女優でもあるので、
「ご時世」
程度の慣用句を日常的に使っていても何の不思議も無い事に思い至った。
 

 慣用句と言えば、「男子三日会わざれば刮目して見よ」を思い出す。『三国志演義』が出典のこの慣用句、昭和のプロレスファンにお馴染みとなったのは、第二次UWF 徳島大会での前田日明の発言からであろう。

 UWFはリアルファイトだ、スゴい、というのが80年代末の第2次UWF旗揚げ当時の風潮で、その後高田が前田に勝ってエースに据えられる訳だが、それは成長して強くなったから、という流れを作る巧みな引用だったと思う。
 今振り返ってみればUWFは紛れもなく「プロレス」だったのであり、高田が僅かな期間に刮目する様な変化を遂げていた! という事も無かった筈である。

 前回引用した、
「鶴田は鶴田であって、昨日も今日も変わりはしない」 
井上義啓著 ベースボールマガジン社刊『プロレス本 No3 不在証明』より

[ファイトクラブ]コロナに揺れたPURE-J8・10後楽園で考えるプロレス

という言葉にもあったが、人間の本質はそうは変わらない。
 猪木と袂を分かった前田日明が、気の優しいごんたに戻って闘魂ビンタを受け止めるまで30年の年月が必要だった。

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