(c)AEW
■ AEW Dynamite FYTER FEST
日時:7月1日(現地時間)
会場:米フロリダ州ジャクソンビル デイリーズ・プレイス
水曜生TV戦争において、今年のFYTER FESTはPPV大会にせず、普段のTNT局で二日に渡って放送すると先に仕掛けたのはAEWである。1日目は3大王座戦を並べた他、初夏なのでビキニ美女をはべらすなど通常の番組ではないことを視覚的にもカード編成からもアピール。但し、妻のレネー・ヤング感染公表によりジョン・モスクリーvs.ブライアン・ケージ戦が今のところ2週間後との発表を余儀なくされるのみならず、WWEが慌てて客席マスク着用なのに対して、いくら会場のデイリー・プレイスが実質は吹き抜け構造の会場で、野外とも言えなくないにせよ、フロリダは1日で1万人超えの感染者を記録しているのだ。東京とは桁があまりに違うのである。いつもより多めの選手観客らがSocial Distanceおかまいなしに蜜な状態で大声上げての声援なのはいかがなものか。課題を残した感も残った。
第1試合はMJF&ウォードロウが、人気のジェラシック・パーク(ジャングル・ボーイ&ルチャ・サウルス)と。
巨漢のウォードロウが意外に俊敏かつ飛べるというのは本誌が指摘してきたことだが、同じく大柄のルチャ・サウルスともスイングして、これは強力なオープニングだったかも。
ケツはベビーフェイス組の勝利なんだが、まずは視聴者をhappyにさせると。但し、セールも上手いウォードロウには要注意なのだ。
続いてがAEW女子王座戦なんだが、ペネロペ・フォードが繰り上がって挑戦者なんだから順番構成として順当か。
目に緑も加えたメイクの志田光は安定王者なんだが、ペネロペがここまでやったという観点ではこれまでのベストマッチを大舞台でやってのけたことは特筆されよう。
TNT王座戦はCodyに対して、かのトレーニング映像のセグメントでサディスティックに指令を飛ばしていた本物の悪妻カトリーナがジェイク・ヘイガーと一緒に番組にも登場したのは納得か。ケツはヘイガーが肩固めを決めて勝ったと思うんだが、Codyがフォールしていたというフィニッシュにしていた。
AEWタッグ王座挑戦者決定戦はマット・ハーディに付き添われたプライベート・パーティが、サンタナ&オルティーズと元同じジム出身同士の師弟が戦うカード。すでに何度もやっているんだが・・・。
タッグ王座戦は前からのお約束でケニー・オメガ&ハングマン・ペイジ組がベストフレンズを迎え撃つのだが・・・。ただ、後者のキャラが”ボクたちホモだち”なのに加えて、トレント・バレッタのマミーの車で会場入りという、未だにお母さん子を演出していたのでコメデイのチームと受け取られているかも。裏番組の激突として現地ではチャンネルを変えながら見ている方もいることを思えば、中身のレベルは高いのだが視聴率には効果的なカードとは思えない。ちなみにトレント・マミーは東京ドームの際に日本にも来ていたそうで、それじゃステージ・ママなんじゃないか。
相変わらずバックショット・ラリアットの切れ味とかは完璧ではある。お約束でFTRが出てきてビールを差し出すが、ペイジは飲んでもオメガはリング外に流して捨てるコントもやっていた。
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