[週刊ファイト7月9日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼[ファイトクラブ]スーパー・タイガー、佐山サトルを継ぐ者。
Photo & Text by こもとめいこ♂
・IY語録から読み解くリアルジャパンプロレス
・間下隼人初防衛の裏側
・スーパー・タイガー蹴?の真実
・全試合画像増量でお届け
アンチ猪木、アンチ格闘技でやってきたのが新日選手会主流派とフロントだと思っていたが、その猪木と並んで脳天気に雑誌の表紙を飾っているオカダ・カズチカを本屋で見かけた
オカダに何の興味も無いし、であれば加齢と共に減り続ける脳細胞のリソースを余分な事に割きたくないので内容を読まずに「憶測で適当な事」を書くが、今も猪木信者を広言する木谷オーナーが最近ご執心のコミッションに
「猪木さんが必要だ」
という事で、コロナ禍だしオーナーの言う事は聞くようにしよう、となったのではないか。と妄想する。
妄想なので間違いの指摘は不要である、
「内から見るプロレスと外から見るプロレスはまるで違う」
「猪木のリング上、それは知っているでしょう。だが、控え室の猪木を貴方がたは知らない。プロレス界の人間関係、それがどんなものか、それも知らない。
知っているのは、猪木の、あのリング上の闘いであり、それを平坦に報じたプロレスの活字と写真……。
この限りに於いては、プロレスはひどく弾む心を見る人々に与えます。
それはそれでいいのであって、それ以上の嫌な部分まで知る必要はない。
しかしプロレスはそんな色合いではないのですよ」
「そこにあるのは、最早、プロレスが素晴らしいとかいい加減とか言うんじゃなく猪木のプロレスの定義も色合いも、無論勝ち負けなどどうでもいいといった、酷く混濁した気の重い世界しかないんですよ」
井上義啓『猪木は死ぬか! 』より
1982年の箴言である。
活字プロレス衰退著しい2020年も、未だプロレスは、この言葉の通り混濁した気の重い世界にある。
それは、
「真剣勝負ではないがガチンコ」
というカミングアウトをやってのけたリアルジャパンプロレスであっても例外ではない。
間下隼人と横山佳和の会見を、「昭和のレトリック」と評するのは簡単だ。