『Backlash』Rオートンxエッジ45分!戸澤陽&忍者軍など趣向は凝らしたが・・・

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 あとから「最高の試合だった」と評されるのはともかく、大会前からThe Greatest Wrestling Match Everと煽るのはどうなのか。『レッスルマニア』のイスで殴り合う長い、長い録画カードは、史上最低と評されたんだが・・・。
 う~ん、正直長すぎて、日本の視聴者は起きてから見るのだから頭も冴えてるハズなのに、なんか途中で眠たくなってしまったのは本誌だけではないんじゃないか。
 それもこれも、イマイチなカードも少なくなく、最後に時間調整で足されたと推測される「バイキング・プロフィッツ」結成に至るスキットとか、「なんじゃこれは?」と評するしかない。

 あくまで目玉は「史上最高のレスリング戦」である。画面合成でMSGのあの上から降りてくるリングアナ用マイクの絵が出て、故ハワード・フィンケルさんの名調子でエッジとオートンが紹介されたのはトリビュートになっていたからいいんだが、要はそれが言い訳であり、”This is AWESOME”とかの観客の歓声をアフレコで足すやり方に。それが悪いとは言えないし、序盤にはエッジの頭突きでオートンは流血するなど、両者必死でがんばったことは間違いなかったんだが、大げさに放送前からThe Greatest Wrestling Match Everと吹聴したのはいかがなものか。ビジネスとしても、それでWWEネットワーク加入者が増えたとは思えないからだ。

■ WWE バックラッシュ
日時:6月14日(現地時間)
会場:米フロリダ州オーランド パフォーマンス・センター

◆オートンが “史上最高のレスリング戦”でエッジを制して雪辱果たす
<第7試合 The Greatest Wrestling Match Ever>
○ランディ・オートン
 44分45秒 頭にパントキック
●エッジ

 “毒蛇”ことランディ・オートンと9年ぶりに復帰を果たしたエッジが“史上最高のレスリング戦”で再戦した。今年4月、PPV「レッスルマニア36」のラストマン・スタンディング戦で敗れたオートンはエッジの攻撃をかわしながらアッパーカットで攻め込むとエッジも強烈なヘッドバッドで反撃。

 さらにネックブリーカーを決めたオートンがバリケードやエプロン、解説席にエッジを叩き付けて攻撃がエスカレートすると、スープレックスやチョップの応酬やクロスボディの相打ちで両者がダウンする激しい攻防を展開。

 終盤ではオートンがペディグリーを決めればエッジもロックボトムで対抗し、続けてオートンがRKOを2発、エッジがスピアー2連打を決めたが決着が付かず、最後はオートンが肩固めを仕掛けたエッジにローブローからパントキックを叩き込んで3カウント。

 前回の雪辱を果たしたオートンは「家に帰って妻のベスや娘と一緒にいろ」と倒れ込んだエッジに囁いてリングを後にした。

◆バイキング・レイダースとストリート・プロフィッツでバイキング・プロフィッツ!?
<第6セグメント>
△ストリート・プロフィッツ
 録画コント収録
△バイキング・レイダース
※戸澤陽とアメリカン忍者軍も登場

「どっちがベターか」のナンセンスな競争を繰り広げている2チーム、またこのコントかよと思っていたら、最後にヘルメットをかぶったバイク軍団があらわれ、ヘルメットの中の顔がどこかで見た目だなぁと思っていたら、なんと戸澤陽という。

 そしてバイク軍団がバイクから降りると、なんと全員忍者の恰好をしている。戸澤は全部日本語で、字幕が出てくるのだが、まったく違うという・・・。そこは別にどうでもいいのだが、こういう役でもPPV大会に出してもらえるだけ良しとするしかないのか。

 結局、ストリート・プロフィッツとバイキング・レイダースが合体で、バイキング・プロフィッツになるもの、4人ともゴミ貯めに落ちると。いわゆる「試合」はナシ。ケツなしのままのセグメントが結構な尺、30分近くをとって続いたのであった。戸澤の起用はともかく、正直要らない。
 だいたいWWEはCNNとか見てないのだろうかと心配になる。ALL LIVES MATTER:毎日猛烈な量を延々と一日中流しているというのにニューデイが片膝ついてリングに登場しても、実況席は黙ってしまいなかったことにする。2020年6月にニンジャって、ポール・ヘイマンがRAWの現場監督から左遷され、ブルース・プリチャードがRAWとSmackDownのシナリオ班を統合した責任者になったんだが、若い視聴者との感性のズレがさらに肥大化している懸念が残る。

◆マッキンタイアが妻ラナと不協和音のラシュリーを撃破して王座防衛
<第5試合 WWE王座戦>
○ドリュー・マッキンタイア
 13分15秒 出てこないハズのラナが出てきて気が散ったところでクレイモアキック
●ボビー・ラシュリー

 王者ドリュー・マッキンタイアと“オールマイティ”ことボビー・ラシュリー(with MVP)がWWE王座戦で激突した。ゴング前からいきなりラシュリーがマッキンタイアをフルネルソンで締め上げてダーティーファイトを仕掛けると、試合序盤でもラシュリーがショルダータックルやボディスラムで攻め込んで試合を優勢に進めた。しかし、マッキンタイアも意地のノーザンライト・スープレックスで反撃したが、ラシュリーもアンクルロックからスピアーを叩き込んだ。

 試合終盤にはマッキンタイアが豪快なスーパープレックスから必殺のクレイモアを狙ったが、逆にラシュリーがカウンターのスピアーを決めたところで突如妻のラナがリングサイドに登場。続けてマッキンタイアのグラスゴー・キッスを食らったラシュリーがラナに誤爆してしまうと、この隙にマッキンタイアが必殺のクレイモアをラシュリーに叩き込んで3カウント。王座防衛に成功したマッキンタイアは「俺は長期政権を築くつもりだ」とベルトを掲げると、ラシュリーはMVPと共に倒れ込んだラナを無視してリングを後にした。

◆ミズ&モリソンのMTVは最高に良く出来ていたんだが木偶の坊は・・・
<第4試合 ユニバーサル王座ハンディキャップ戦>
○ブラウン・ストローマン
 7分20秒 ランニング・パワースラム
ミズ&●ジョン・モリソン
 拡大版、乞うご期待。

◆「おかしいやろ!」アスカ、両者リングアウト裁定でナイアへ怒り爆発!
<第3試合 RAW女子王座戦>
△アスカ
 8分25秒 両リン
△ナイア・ジャックス
 拡大版、乞うご期待~はい、直前のケツ変更オカシイです。抗争伸ばす必要なんかありません!

 グランドスラムを達成した新RAW女子王者アスカが遺恨勃発の“大女”ナイア・ジャックスと防衛戦で激突した。因縁に終止符を打つべく試合に挑んだアスカはチョークスリーパーやオクトパスホールドでナイアを捕まえて攻め込んだが、これらを強引に解除したナイアはクローズラインやスパインバスターで反撃。さらにナイアが「カイリはどこだ?」と言って挑発すると怒ったアスカは裏拳からシャイニングウィザードを決めるもカウント2。終盤の場外戦ではアスカが飛び付きアーム・バーで攻め込んでからハイキックをナイアに叩き込んでリングに戻ったが、レフェリーのカウント10に間に合わず両者リングアウト裁定となってしまう。この結果によりアスカが引き分けながら王座初防衛に成功したが、苛立つアスカは試合後にヒップアタックをナイアに叩き込んでKO。バックステージでアスカは「おかしいやろ! 10カウント以内だったやんけ。ナイア、絶対やったるからな!しばくぞこの野郎!」と怒りを爆発させてナイアとの遺恨が激化した。

◆尺も貰った遺恨戦で試合は良かったがジェフを勝たせないと意味ないのに
<第2試合 シングルマッチ>
●ジェフ・ハーディ
 16分50秒 ブローグキック
○シェイマス

◆いつものWWE流3way戦漁夫の利ケツでサーシャがフォール取るダメ試合から
<第1試合 WWE女子タッグ王座トリプルスレッド・マッチ>
[王者]ベイリー&○サーシャ・バンクス
 8分50秒 アレクサがツイステッドブリス決めるが、その隙にサーシャが丸め込み
[挑戦者]アイコニックス(ビリー・ケイ&●ペイトン・ロイス)
※もう一組は[挑戦者]アレクサ・ブリス&ニッキー・クロス
※王座防衛


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