いなり寿司とボードゲームの謎に迫る! 『次課・長州の力旅』

 すっかりお馴染みになった、BSフジで不定期に放送されている長州力の冠番組『次課・長州の力旅』。番組の内容は、長州力とお笑いコンビの次長課長(河本準一と井上聡)が、マニアックな事情通の先生と4人で、世の中の謎を探るというものだ。

 世の中には、こんなことに関心を寄せている人がいるの!? といつも感心させられる。今回は、どんな謎に迫るのだろうか。

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いなり寿司にハマった長州、テレビ本番中にいなり寿司を爆買い!?

 今回、最初の舞台は東京・赤坂にある豊川稲荷東京別院。つまり、神社にまつわる事情通? と言えばさにあらず。
 事情通の先生は、豊川稲荷でいなり寿司を食べていた。そう、今回の事情通は、いなり寿司に詳しい坂梨カズ先生(53歳)。『いなり王子』の異名をとり、全日本いなり寿司協会の会長まで務めている。というより、そんな協会があったのか。

 4人が向かったのは、豊川稲荷の境内にある家元屋というお茶屋。坂梨先生は元々デザイナーで、徹夜仕事が多く、仕事の合間に食べていたいなり寿司にハマったのだそうだ。おむすびでは崩れて米が落ちるとデザインした物が台無しになるが、いなり寿司ならちょうどいい大きさらしい。
 坂梨先生は毎日いなり寿司を食べるという『いな活』をやっている。坂梨先生によると、いなり寿司の魅力は美味しさと文化と旬を包んでいるところだという。

 坂梨先生が、お揚げは何で出来ているのかと問題を出すと、長州は「大豆……、じゃなくて豆腐?」と曖昧な答え。次課長の井上が「答え1個にしてください」と冷たく言い放つと、長州は「揚げってなんだ?」。
 答えはもちろん豆腐。こんなことも知らないなんて、長州は平成生まれか! (ABC系列のテレビ番組『トリニクって何の肉!?』参照)。まあ、豆腐も大豆には違いないなのだが。

 家元屋には芸能人のファンも多いらしく、次課長の井上はその人物を坂梨先生から耳打ちで聞いた。その名前を、井上は長州に耳打ちする。
「うそ~。ここ、入れるのかよ?」
 と驚いた長州は、次課長の河本に耳打ちした。
「アンドレ」
 出た! 長州得意の、アンドレ・ザ・ジャイアントのボケ。
 もちろん、アンドレのワケがない。番組内では名を明かさなかったが、大人気男性アイドルKなんだそうだ。

▼アンドレ・ザ・ジャイアントがいなり寿司を食べていた!?

 そして坂梨先生は、いなり寿司の関東と関西の違いは? と問う。長州は、「関西の方が味が薄い」と答え、これは正解。しかし、坂梨先生はさらに「他は?」と訊いた。次課長の河本が、「形が違います」と言うと、長州は「ああ、そうだ。関西は、お米が見えるのかな? 関東が全部包んでるの?? 」と引き継ぐも、先生の答えは「ブー!」。
「それか紅生姜か、ごま?」
 と長州が未練がましく続けると、次課長の井上は「当たるまで言いますよね」とまたもや冷たい態度。そして井上が「関西は三角形で、関東は俵型」と見事に正解した。坂梨先生によると、この分岐点は『天下分け目の』関ケ原にあるという。

 4人は豊川稲荷を離れ、東京・六本木にある『呼きつね」という店へ。いなり寿司にハマった長州は店に入るなり、いなり寿司を27個セットで売っている箱を見つけ、店員のオバチャンに「これいくら? 何種類ぐらい入ってるの?? じゃあ後で」とカメラそっちのけで、普通の客のように話し掛ける。本番中だろうが、長州はあくまでもマイペースだ。

 いなり寿司の旅が終わり、恒例となった長州による締めの一句。

  いなり寿司 食べてゆるす くちびる

 自分で詠みながら「五七五になってないじゃん」と自らの句にツッコむ長州。一応、長州自身でも俳句になっていないと自覚していたようだ。

長州力、リング上では強くても、ボード上では超弱い!

 ここで坂梨先生とは別れ、3人は東京・神保町へ移動。現れたのはボードゲームの事情通、丸田康司先生(50歳)。丸田先生が代表を務めるボードゲーム専門店『すごろくや』に4人が入店した。
 この店に置いているボードゲームは650タイトルぐらいあって、ほとんど大人用だという。世界中のボードゲームを集めているのだそうだ。
 元々丸田先生はテレビゲームの開発者で、『MOTHER2 ギーグの逆襲』などの開発に参加していたらしい。ただ、その頃からヨーロッパ系のボードゲームの影響を受けていたと語る。

 丸田先生は、ドイツで発明された『ラビリンス』というボードゲームを紹介した。動く迷路の中で宝を目指すゲームで、1枚余ったタイルを差し込むごとに、迷路の形が変わる。
 長州・河本・井上の3人で『ラビリンス』に挑戦。作戦がかなり難しく、3人とも頭を捻る。
 そんな中、順番を勝手に飛ばして自分が有利になろうとする長州。もうやりたい放題だ。
「これ、我が家でやったら凄いよ。崩壊するな、我が家」
 と、しみじみ言う長州。長州の家庭内では『ラビリンス』はやらない方がいいだろう。

 次のボードゲームは、フランス生まれの『ジャングルスピード』。真ん中にトーテムと呼ばれる棒を立て、自分のカードの形が他の人のカードと一致したらトーテムを素早く取る、というゲームである。今度は4人で、このゲームをやってみることに。
 しかし長州はルールを理解していないのか、せっかく同じ形のカードが出たことが判ったのに、トーテムを取らずに負けてしまう。
「力さん、リハビリじゃないんですから」
 次課長の河本が呆れて言った。
 その後も、自分と同じ形のカードじゃないのに、トーテムを取ってしまってお手つきする長州。
「なんで俺がアウトなんだよ!? 先生、ボク間違ってますか?」
「はい」
 丸田先生もサジを投げたようだ。

 次はアメリカのボードゲーム『フラッシュ8』に挑戦。各自がスライドパズルで図柄を合わせ、場に出ているカードの図柄と一致すれば「フラッシュ!」と言ってゲームを止め、合っていることを確認したら1枚もらえる。最もカードを多く集めた者の勝ちだ。
 丸田先生や次課長の井上は早々とフラッシュを完成させるが、長州はなかなかできない。
「力さんが『フラッシュ!』と言うまでやりましょう」
 と提案する次課長の井上。長州はほとんどゴマメ状態だ。しかも、その井上が長州の狙っていたカードを完成させてしまう。結局、またもや長州の完敗だ。

 最後に、フランスの『ゴブレットゴブラーズ』というボードゲームを試してみる。いわば○×ゲーム(9マスの中に、2人が交互に○と×を書いて、1列揃ったら勝ち)のような遊び方だが、大きさの違う駒を使うところがミソだ。
 たとえば、相手の小さな駒に、自分の大きな駒を被せたら、それは自分の駒となる。しかも、駒を動かすことも可能。簡単なルールながら、かなりの戦術と駆け引きが要求されるゲームだ。

 長州は、さっきのゲームで邪魔され続けた次課長の井上と対決。ここで長州は、丸田先生にルールではなく戦術を尋ねる。井上は忖度して退出し、長州だけが必勝法を授かった。
 井上が戻って来てゲーム開始。「かかって来なさい」と自信満々の長州。
 しかし、井上がたった3手を指しただけで瞬殺。次課長の河本も「世界最速です」と呆れた。
 リベンジ・マッチで、ようやく長州も慣れたのか、井上に対して食らい付く。しかし、ダブルリーチをかけられて、「ここに置かなきゃだめだよね」と1つのリーチを潰すも、もう1つがリーチになっていることに気付き、
「ちょっと、今のはナシね」
 と待ったをかける長州。だが、ここで長州はようやく理解した。
「アレ!? これはアウトだよね?」
「実は詰んでました」
 と、丸田先生が非情な通告。「早く言ってよ」長州は大恥をかいた。

 これでボードゲームの旅も終了。長州による締めの一句だ。

  考えれば なやむことがあり 泣くはめに

 ……、また五七五になっていない。長州には学習能力はないのか!? なるほど、ボードゲームが弱いわけだ。

 さあ、次回はどんな事情通が現れるのか。力旅はまだまだ続く。


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