BSフジ『次課・長州の力旅SP』にライガーと武藤も参戦!

 5月18日(土)、19:00~20:55の時間帯でBSフジ『次課・長州の力旅SP』が放送された。
 同番組は過去にシーズン1と2にわたり、3回ずつ計6回放送されていた。今回は2時間スペシャルである。

 番組の内容は、長州力とお笑いコンビの次長課長(河本準一と井上聡)が、マニアックな事情通の先生と4人で、世の中の謎を探るというものだ。ただし、今回はスペシャルということで、この4人以外にもゲストが登場する。


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▼[ファイトクラブ]来年夏に引退する長州、こちらも最終回! BSフジ『次課・長州の力旅』第6回

[ファイトクラブ]来年夏に引退する長州、こちらも最終回! BSフジ『次課・長州の力旅』第6回

東京の外国人街に獣神サンダー・ライガーが登場!

 まず長州と次課長が訪れたのは、東京都墨田区の錦糸町。そこで待ち受けていたのは、外国人街の事情通である鈴木ユータ先生(38歳)だった。鈴木先生によると、錦糸町にはタイ関連の店が50軒以上あるという。

 4人が歩いていると、電信柱に隠れている妙な格好をした人間がいた。獣神サンダー・ライガーである。
「コイツ凄いんだよ、ゴジラを作らせたら」と長州が言うと、ライガーは「いやいや、(番組とは)全然関係ないっスよ」。

 そういえば昔、新日本プロレスでニューリーダー対ナウリーダーの抗争が勃発した頃、ニューリーダーの長州力と藤波辰巳(現:辰爾)がタッグを組み、ナウリーダーであるアントニオ猪木のチームと闘うはずだったが、猪木のパートナーは発表されてなかった。
 どんな大物が猪木とタッグを組むのか注目されたが、猪木が連れてきたのは若手に過ぎなかった山田恵一なるレスラー。バカにしやがって、と怒った長州と藤波は、山田をフルボッコにしてしまった。そもそも、なぜ山田がナウリーダーなのか。
 すみません、ライガーとは全く関係ない話をしてしまいました。

 5人はタイ料理レストランへ。もちろん従業員もタイ人である。さらに店内には、タイ人らしい女性客が2人いた。
 どうせなら、彼女らにこの店について訊いてみようとした。ここで鈴木先生は、必殺アイテムのポケトークを取り出す。ポケトークとは、74言語が翻訳できる携帯型翻訳機だ。
 みんなが長州に、ポケトークで会話するように勧めると、長州は「滑舌悪いけどイイ?」と遠慮する。ところが、この長州の言葉をポケトークが拾ってしまい、ポケトークは日本語で「パズドラ劉備」と翻訳した。やはりポケトークと言えども、長州の喋りを聞き取るのは不可能である。「滑舌悪いけどイイ?」がポケトークには「パズドラ劉備」と聞こえるのだから。ポケトークには新たな言語として『長州語』を設定し、翻訳機能にはGK金沢氏のデータをインプットすべきである。
 やむなく井上がポケトークを通じてタイ人女性と会話をした。すると、スムーズに会話が通じる。これが長州だったら、トンチンカンな会話になっていただろう。

 次に5人は、タイ人がよく訪れるという、アジアの食材を取り扱っているスーパーへ行った。ここでライガーは、大好物というドリアンをゲット。しかも5千円もしたという。「ロケで買う値段じゃないでしょ」と河本は呆れた。
 長州が買ったのは、ピーナッツバターと牛ゲンコツ。「それはタイ産ですか?」と井上が訊くと「タイのピーナッツバターだよ」と長州は力説するが、河本が瓶を見て「フィリピン産です」。そして牛ゲンコツについても「タイの牛骨」と長州は言い張るが、河本はすかさず「日本の牛骨です」とツッコむ。

 その後、長州とライガーはタイ古式マッサージを体験し、外国人街の旅は終了した。そして恒例の、長州による締めの一句。

  今日は 何が出るのか ライガーの声

 ……五七五になってないし。

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長州力と武藤敬司、駄菓子屋ゲームで(大人げなく)デッドヒート!

 ライガーおよび鈴木先生とはここで別れて、3人がやって来たのは東京都江東区の夢の島。今度の事情通は、水路マニアの石坂善久先生(52歳)である。
 4人はモーターボートで水路を走ろうという計画だ。ここで長州は、モーターボートは船舶2級免許でも運転できる、と意外な知識を披露する。なんと長州は、船舶2級免許の持ち主なのだ。長州の奥様は船舶1級免許を持っているという。

 モーターボートは、ゆっくりと東京の水路を走る。水路散歩だ。次々とやって来る(実際にはモーターボートが走っているのだが)低い橋に頭を何度もぶつけそうになり、4人は戦々恐々。
 海上作業用の台船を牽引しているタグボートを見て、長州が得意ネタを繰り出した。
「あれ(動力のない台船)、アンドレだったら後ろから手で押すよ」。番組恒例、アンドレ・ザ・ジャイアントのギャグである。アンドレにとっては、台船などビート板のようなものか?
「アンドレが後ろから船を持てば、船は前に進まない」と長州のアンドレ・ネタは止まらず、「アンドレは何でそんな意地悪をするんですか!」と井上がツッコんだ。

 水路の旅が終わり、長州の締めの一句。

  スカイツリー 見てたのしむ 桜の花

 うーん、合わせて17音か。長音を含むと18音だし、やっぱりリズムが悪いなあ。

▼もしアンドレ・ザ・ジャイアントが生きていれば、長州力もこれだけイジれるだろうか?

 石坂先生と別れ、続いてやって来たのは東京都板橋区の板橋イナリ通り商店街だ。そこには、長州が見慣れた後ろ姿の男がいる。しかし長州は「通り過ぎよう」とスルーした。
 長州がスルーしたのは武藤敬司。もう1人いたのは岸昭仁先生(?歳)で、駄菓子屋ゲームの事情通だ。駄菓子屋ゲームというのは、昭和40~50年代に流行したレトロゲームである。

 ここで武藤は、長州のズルい麻雀を暴露。長州は自分の点棒がなくなったら、隣りから点棒を盗むというのである。積み込みなどのイカサマなら技が必要だが、点棒を盗むなど人としての道を外れている。単なるドロボーだ。

 話を駄菓子屋ゲームに戻すと、昭和40年代に流行ったのがパチンコ型。そして、昭和50年代初期に流行したのは10円はじき型だという。その代表的なのが新幹線ゲームだ。
 10円玉をゲーム機に入れると、その10円玉をハンドルで弾いて行って、スタートの東京からゴールの博多まで10円玉を進めるというゲームである。ただし、途中で穴があり、そこに10円玉が落ちれば終了だ。無事にゴールすれば、駄菓子を貰える。
 大のプロレスラーである長州と武藤は、新幹線ゲームに夢中。しかし長州はドヘタで、新大阪から岡山までをクリアできない。ところが武藤は、同じ区間を見事クリアした。
 そして、広島から博多までの最後の区間は長州に挑戦してもらう。だが、予想通りハズレ。武藤は「お膳立てしても、いつも美味しい所で外すんだわ」と長州をイジった。

 昭和50年代後期になると、登場したのがCPU型。それまでは手動だった駄菓子屋ゲームが、この頃になるとコンピューター・プログラムを組み込んで大幅に進化したのである。
 CPU型の登場により駄菓子屋ゲームは複雑化したが、そんな中で単純なジャンケン・ゲーム『ジャンケンマン』も人気を博した。お金を入れてスタートボタンを押し、グーチョキパーのボタンを押すと、コンピューター側のグーチョキパーが電光掲示板で表示されて、勝負を競うというだけのゲームである。これに長州が挑戦したが、またもや長州は大ボケをかました。
 長州がゲーム機にお金を入れてスタートボタンを押す。そして長州はなんと、普通のジャンケンのように自分の手でチョキを出したのである。一同は大爆笑。「そんなに進化してないって」井上は大笑いだ。長州は、現在のAIのように指の形を読み取ると思ったのだろうか?
「このボタンを押すの? 先に言ってよ」と長州は弁解するが、普通に考えればわかるだろう。

 今度はまた手動ゲームに戻り、岸先生お勧めの難関ゲームという『ファミリーボールⅡ』に挑戦。このゲームは、下り坂になっている板の上にボールが置いてあり、板を左右に揺らしながらボールを進め、途中の穴に落ちなければゴールとなる仕組みだ。なお、ゴールするには上下2段の板をクリアしなければならない。原理は単純だが、板には突起があるため、コントロールが難しいのだ。
 ここはもちろん、長州と武藤の対決。先攻の武藤は3つ目の穴で落ちてしまい、長州は2つ目の穴で落ちた。よって、武藤の勝利! ……って、井上が言った。「世紀の凡戦じゃないですか」。
 その後、何度やっても上手くいかず、武藤がようやく1段目をクリアして、武藤の完全勝利(?)となった。

 駄菓子屋ゲームの旅が終わり、長州の締めの一句。

  むだな金 にげて行くぞ 思い出に

 今度は五六五か。俳句の毒舌先生、夏井いつき先生ならブチ切れるだろう。

トイレの著しい進化ぶりに、またもやアンドレ・ネタが炸裂!

 武藤と岸先生に別れを告げ、長州と次課長が行ったのは、東京都武蔵野市にある商業施設のキラリナ京王吉祥寺。まだ開店前、3人を待ち受けていたのは女性のマリトモ先生(?歳)だった。なんと、トイレの事情通である。
 マリトモ先生は日本全国のトイレを渡り歩き、『ニッポンのトイレ』という本まで出版したほどだ。女子トイレのみならず、男子トイレも許可を得て視察するという。マリトモ先生の哲学は『なかなか独りきりにはなれない忙しない世の中、トイレと棺桶は1人で入るもの』。

 まずは男子トイレから視察。マリトモ先生はメジャーを取り出し、小便器の寸法を測り始めた。「高さや幅は非常に大事」とマリトモ先生は語る。ここで、またもや長州の一言。
「アンドレだったら入らないよ」。思わず苦笑いするマリトモ先生。構わず長州は便器の上端を指差し「この辺でチャックを開けるんだよ」。「アンドレは身長6mあるんですか」と河本は呆れた。

 次に4人が入ったのは、男にとって禁断の園(?)、女子トイレ。しかし、そこで見たのは男3人が度肝を抜かれる光景だった。
 トイレに入るといきなり、全身を写す鏡がある。名付けて『誰でも女優になれるミラー』。女子トイレの中は男子トイレとは比べ物にならないほど広く、花の香りが充満している。
 大きな鏡を備えている化粧台があり、しかも待つ人用に鳥カゴ型パウダールームが並んでいた。フィッティング・ルームまであって、そこで着替えができるのだ。
 長州は「外にいる人でも、わざわざトイレのために店に入るよね」と言うと、マリトモ先生は「まさしく、それが店の狙いです」と同調する。長州もたまには核心を突くのだ。しかも、最近オープンした多くの商業施設には、このような豪華な女子トイレが備わっているという。ソファやエアシャワー、フット・マッサージに酸素バー付きの女子トイレまであるそうだ。
 マリトモ先生は、トイレの世界は完全に『女尊男卑』だと語る。「男性が可哀そう。女性として申し訳ない」とまでマリトモ先生は言った。長州は「ここ(女子トイレ)でパーティーできるよ」と表現するほどだ。

 ここで話題は、トイレの擬音装置に及ぶ。トイレの際の音を気にするのは、日本人の特徴だという。男性はさほど気にしないが、長州は擬音装置を使うそうだ。
「長州さんは、擬音装置じゃ賄えないほどの音が出るでしょ。爆音のような」と河本が言えば、長州は「アンドレじゃないんだから」と、またもやアンドレを引き合いに出した。
「アンドレが5階で用を足したら、音が1階まで聞こえるよ」。もはや工事レベルの音である。

 4人はキラリナを離れ、便器を製造しているリクシルのショールームへ移動。ここで、最新の便器を学ぶ。しかし、ここでもまたアンドレの話になった。
「このトイレはアンドレ・ザ・ジャイアントでも大丈夫ですか?」と井上が広報担当に訊くと、長州は「その前に潰れるだろう」と言う。
 河本は「(長州さんによると)アンドレのトイレは浴槽だったらしいんですよ」と言った。普通のトイレでは、アンドレだと尻がはみ出てしまうし、座ると壊れてしまう。リクシルのトイレは、耐荷重では大丈夫だそうだが、大きさはどうか……。

 マリトモ先生によると、日本人の尻は世界一甘やかされているという。つまり、それだけ日本のトイレは進化しているということだ。海外へ行くとそれを実感し、日本に帰国してトイレに入るとホッとする。まさしく、日本はトイレ天国だ。
『トイレは時代背景と場所を映す鏡』というのがマリトモ先生の持論である。マリトモ先生は店に行くとまずトイレをチェックするらしい。トイレには、その店のモチベーションなどが現れているそうだ。

 リクシルの最新トイレを学んだところで、トイレの旅は終了。そして、長州による締めの一句。

  流して 喜ぶ 便器かな

 四四五という、実にリズムの悪い川柳となった。てゆーか、この日の川柳は破調の句ばかりである。

 今回の力旅は、これでおしまい。次回は、どんなマニアックな事情通が待っているのだろうか。いつか、また逢う日まで。


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