(c) AEW
AEWのDynamiteを語る際に、DARKやBTE(Being The Elite)といった不随する番組まで見ないと説明不足になり、「なんでブランディ・ローズはベビーフェイスに戻ったのか」以下、大勢のライト層ファンがプライムタイム番組ということで食事でも取りながら軽く見るのだから「ちゃんとリキャップをやれよ」という声があるのだが・・・。
▼Into The Unknown” – Being The Elite Ep. 191
今回のBTE内容にせよ、ヒット映画や業界のゴシップに精通してないと一般ファンには内輪ジョークがわからないと思われる。ヤングバックスは前からこれじゃないかと言われればそれまではあるんだが、こちらは大人向きコンテンツと棲み分けしているようだ。
■ AEW Dynamite
日時:2月19日(現地時間)
会場:米ジョージア州アトランタ ステート・ファーム・アリーナ
どちらかといえば南部プロレス継承のAEWなのでWCW時代もあるから「ホーム」と呼ぶアトランタに帰還。冒頭が次期タッグ王座挑戦を決めるバトルロイヤルということで、CIMA&T-Hawk組を含む大勢が参加。AEWなりの特色は説明されていた。仮にチームの片割れがオーバー・ザ・トップロープで落とされても、1名残っていればまだ失格ではないということで、最後はサンタナ&オルーティズとマット・ジャクソンの3人が残るも、ヤングバックスが次期王座挑戦というケツだ。
色々考えてあって、ベストフレンズの最初の「ボクたちホモだち!」はさえぎられた上で、二度目にハグでお客さん大喜びとか、CIMAはダークオーダーの黒マスクを渡されの勧誘まで、細部まで練ってあったのは評価か。マットがサミー・ゲバラにスーパーキックのspotは完璧の美しさであった。
女子カードはポルトガル出身のシャナと”異星人”クリス・スタットランダーだったが・・・相変わらずAEW女子部門は弱いかも。
喉を潰されたとのスキッドからスケートボード小僧のジョーイ・ジャネラが復帰。インディー戦士がお客さんに受けていたのは凄いことだ。
ジョン・モクスリーは片目のジャックのままでジェフ・コブと一騎打ち。まぁここは丸め込みでアテナ五輪に出たコブにMOXが勝つのだが、それまではコブが徹底的にMOXを痛めつけており、そりゃ新日本プロレス以下、全員が欲しがる人材のハズである。試合後はお約束で客席で見ていたクリス・ジェリコ&インナー・サークル御一行がかき乱し、いよいよシカゴのPPV大会「レボリューション」での一騎打ちである。
そのタッグ王座戦も行われて、ケニー・オメガ&ハングマン・ペイジ組がルチャ兄弟(ペンタゴンJr.&レイ・フェニックス)なんだが、さすがにこれは素晴らしい内容だ。ケニーのタイガードライバー’98をも3カウントを許さなかったレイだが、最後のケニーのヒザVトリガーとハングマン・ラリアットの合体技でペイジがピンフォールを取ると。しかし、当然、ハングマン・ペイジはビールがぶ飲みのまま客席に消えていき、ケニーと一緒に勝利を祝ったりはしないのであった。ペイジのキャラは受けている。多数のお客さんがプラカードを持参してきていた。それにしてもルチャ兄弟のお仕事ぶりこそが凄すぎる。別にどっちが勝ったとかはどうでもイイことだ。
トリはMJFの突き付けた条件からCodyがケージマッチでウォードロウと対戦するカード。AEWにとって初の金網が天上から降りてくるなんだが、リングロープと金網の間隔がほとんどない仕様がWWEとの違い。逆に言えば、ハンディカメラマンが1名、金網内に入って動くことが出来ないため、映像が金網の外からというのは、やはりテレビ番組として見にくいかも。ウォードロウがまともな試合をやったのは初めてだと思うが、まぁコーナーポストからの大男のセントーンとか映える見せ場はあった。あと金網から脱出した者が勝者ではなく、ピンフォールがサブミッションで決着というルールである。
AEWは流血容認だから、Codyはお約束でやっていたんだが、誰もがケツはわかっている試合なんであるが、同じく四隅のよじ登り用が備わるのがAEW特注の金網の仕様(天井はナシ)なので、頂上からのムーンサルトで舞ったのであった。ただ、その四隅側の会場客はよく試合が見えなかったんじゃないかと思うのだが、ウォードロウはがんばっていた。2時間番組内容は充実していたと思う。
◆アクション・フィギュアー発売
番組中でも紹介されたが、JazwaresとWicked Cool Toys社とのコラボによりAEWのアクション・フィギュアーが発売となっている。
◆女子レフェリー=オブリーとトニー・シェバーニのポドキャスト開始
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