©2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.
日本は昼間は熱いくらいだったというのに、ソルトレイクシティーからの中継には3回だったか4回だったか、地元放送局の素材映像を使って豪雪のハイウェイ状況や車が事故ってる映像が挿入され、その地元放送では「今日は外でドライブしないでください!」だったというのに、なんとアリーナ会場は本当に満員。凄いことである。但し、機材まで全員来れたのかどうか、ハンディカメラがリングサイドを追う映像はぶれていたり、肝心の絵を逃していたような・・・
番組はランディ・オートンが前週、エッジを病院送りにした件の釈明というセグメントなんだが、おさらい映像含めて10分以上ゆっくりやって、結局オートンは「やれない、話さない」と。なんかゆっくりペースで始まった不安があるのだが・・・。
試合自体の最初がラナからで、要らないのにと思ったら短い試合で(レズ相手だったという設定の)リブ・モーガンが片付けたら、解散になっていたライオット・スクワッドのルビー・ライオットが肩の負傷からようやくリング復帰。再会を喜ぶとみせかけてまたも、目立つ金髪になったリブちゃんがやられると。まぁこれならいいか。
短いスクワッシュマッチも続いたんだが、アンドラデがウェルネスポリシー違反で30日謹慎になったことを受けて、ウンベルト・カリーヨの相手としてエンジェル・ガザがRAWに初登場したことが喜ばしい。但し、タイチよろしく途中でスパっと脱げるズボンの色が黒で出てきたんで、うん?と思っていたらやはりここではヒールと。まぁNXTでもヒール、ベビーを行ったり来たりしてたから、両方できる職人ということではあるんだが、お客さんが感情移入できるスターとして本誌がプッシュしてきただけに、ウンベルトとはいとこにせよ、勿体ないとは思うんだが、RAWに出てくるのは非常に良いと思う。
結局、いとことの対戦でなくミステリオが出てきて試合になるんだが、ルチャの試合ではなく、動き方も位置もWWE流の試合だった。いきなりNXTのような試合やっても一般のお客さんにはわからないと判断されたんだろうが、もっとも、最近のミステリオに合わせてゆっくりだったのかも。ただ、NXTユニバースは本誌だけでなく「ずっとガザをRAWに出せ!」と思ったのではないか? 応援するしかない。
ドリュー・マッキンタイヤがレッスルマニアの選ばれし者になったのは、本誌で分析してきた通り正解だ。セス・ロリンズはどうしても客がブーイングするから結局ヒールターンしたし、ローマン・レインズはベビーフェイスなのに、どうしても一部の客からブーイングされてしまう。その点、ドリューはロイヤルランブルの時もYou deserve it合唱になっていたと。ただ、そのドリューも前半のプロモとスクワッシュマッチやってはいたんだが、やはりお客さんの注目はシャーロットのプロモになるのが現実だ。そして本誌先行リークの通り、リア・リプリーが登場する。現地水曜夜にはビアンカ・ブレア戦があるから、結局シャーロットはリアを選ぶという明言はしないんだが、いよいよなのである。年に一回だけ、レッスルマニアだけは見るというライト層なんか世界中に(再放送や、遅延放送入れたら)何十万人いる舞台でリア・リプリーvs.シャーロットなのだ。時は来た。
ご存じの通り、昔は普通にトリの3時間目の視聴率が高かったのが、今はむしろ下がってしまう時代である。そこで時間帯的に実質メインだったのがアスカvs.ナタリアだった。2度のCMを挟んだくらいで尺ももらっていたし、ハードヒットのレスリングが展開されていた。これで有料番組でなく、一般人も見るRAWで来週にまたベッキー・リンチとの再戦と。本誌が繰り返してきたことだが、アスカはトップとして扱われていることに他ならない。ついでに、カイリちゃんの仕草は可愛い。いや、本誌がそう記しているのではなく、全米の大衆視聴者層もそう思っている。ここが肝心なのである。
現地時間2月27日サウジアラビアからの『スーパーショーダウン』のブロック・レスナーの挑戦者を決めるということで、トリはセス・ロリンズvs.リコシェvs.ボビー・ラシュリーのトリプルスレッド戦が組まれた。リコシェは、レスナーに急所蹴られて、ランブルでは蹴り返して結果的にドリューがレスナーを落とした因縁がある。ということで、大人のファンにはケツはわかったんだが、途中では中盤の試合で3対1になってもがんばっていたKOケビン・オーエンズがまた出てきてとか、ややぐちゃぐちゃになったこともあるのか、やる側・作る側から見ているプロレス者なら、最後の方で二度も長くリコシェが展開の指示を出していたが、正直、誰か順番間違えたのかとも思ったもののよくわからなかった。ただ、こういう3 way戦の場合はA案がうまくいかなければB案というのもエージェントと復唱したハズなんだが、リコシェが必死でまとめていたのが笑える。
番組の最後は、事前の宣伝はなかったんだがブロック・レスナーがユタ州にも飛来。勝ったリコシェをF5葬にする絵だった。これでいいのだ。
■ WWE RAW
日時:2月3日(現地時間)
会場:ユタ州ソルトレイクシティー ヴィヴィント・スマートホーム・アリーナ
◆“女帝”アスカと王者ベッキーの再戦が次週のロウで決定
“女帝”アスカ(wirhカイリ・セイン)がナタリアとのシングル戦に勝利し、王者ベッキー・リンチとのRAW女子王座をかけた再戦が次週の番組で決定した。ナタリアと対戦したアスカはアーム・バーやショルダータックルを決めて攻め込むと、ナタリアも豪快なパワーボムを決めて反撃。さらにアスカがナタリアのシャープシューターをなんとかロープエスケイプで回避すると、セコンドのカイリがナタリアを挑発した隙にアスカが背後からアスカロックで締め付けてナタリアからタップ勝ちを収めた。
試合後、マイクを手にしたアスカは「まだ終わってへんぞコラ! ベッキー! RAW女子王座戦でリマッチしろ」とPPV「ロイヤルランブル」で対戦した王者ベッキーに再戦を要求。するとリングにおしゃれなサングラス姿で出てきたベッキーは「私とまた闘いたいのか? 私は前回のアスカ戦でスーパーパワーを手に入れた。もう一度対戦して倒してやる」とアスカとの再戦を快諾すると、次週の生中継でアスカ対ベッキーのロウ女子王座戦が行なわれることが発表された。
◆王者レスナーが王座挑戦権を獲得したリコシェをF5で襲撃
“ビースト”ことWWE王者ブロック・レスナーが王座挑戦権を獲得したリコシェをF5で襲撃した。番組のトリでリコシェ、セス・ロリンズ、ボビー・ラシュリーがPPV「スーパー・ショーダウン」でのWWE王座挑戦権をかけた三つ巴戦で激突。リコシェはドロップキックからのトペ・コンヒーロでラシュリー、ロリンズに攻め込んだが、突如ロリンズ配下のバディ・マーフィー&AOPが現れてリコシェを妨害。さらにAOPがラシュリーも襲撃すると、ロリンズらに反発するケビン・オーエンズとバイキング・レイダースのエリックが登場してパイプ椅子攻撃でマーフィー&AOPを蹴散らした。その後も3人は白熱の攻防を展開したが、リコシェとラシュリーの2人がコーナー上で捕まえたロリンズにスーパープレックスを放つと最後はリコシェがラシュリーに630°スプラッシュを炸裂させて3カウント。リコシェが三つ巴戦を制してWWE王座挑戦権を獲得した。
しかし、試合が終了した途端にPPV「ロイヤルランブル」でリコシェからローブロー攻撃を受けた遺恨を持つWWE王者レスナーが走り込んでリコシェを襲撃。レスナーは必殺のF5でリコシェを沈めると不敵な笑みを浮かべて無言のままリングを後にした。レスナー対リコシェのWWE王座戦がおこなわれるPPV「スーパー・ショーダウン」は日本時間2月27日深夜にWWEネットワークでライブ配信される。
※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼MLW収録大会から紐解く米プロレス黄金期とWWEに忍び寄るリスク
※500円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’20年02月13日号オカダ猪木 独占MLW代表 ActwresGirl’Z 新日本キックWLC 内藤KENTA