(C)One Championship
One Championshipの新年はバンコクから。よって四角いリング仕様でキック、ムエタイが軸のカード編成である。那須川天心もバンコク入りして会場で見たそうだが、メインはフライ級ムエタイ王座防衛戦でロッタンだからだ。映画アイアンマンのマスクで例の踊りから入場してきた。前年8月2日、フィリピンはマニラからの『DAWN OF HEROES』にて前王者にして英国の強豪ジョナサン・ハガティーを判定で下しているが、今回のは再戦になる。但し、今回は自国タイでの試合であり、返り討ちの絵を期待されてトリを任されたのだろう。そして1Rからフル全開、まさに那須川天心が江幡塁を圧倒したのと重なって見えたのは本誌だけではないだろう。
セミには、「ロッタンの恋人」とAbemaTVのテロップにも出てきた、アイドルのスタンプ・フェアテックスちゃんである。キックでも、ムエタイでも現王者。さらにはMMAでもと三冠を狙っていて、ダンスの入場でも魅了してきた。今回もインドの寝技戦士が相手だったが、テイクダウンされても立ち上がるし、ちゃんとグランドでの対処が身についている。今回もパウンドで1R4分27秒に仕留めた。これでスタンプは総合3連勝になる。
NJKFやKnock Outに登場した時は褐色に焼いた肉体美を売りにしたナルシスト健太だが、勝つためにはよくないとなって今は実は色白だった肌のままにしている。しかし、今回は現在ムエタイで最も注目されているセンマニーとなれば、生贄役なのかとも思われたが、そうは問屋が卸さない。センマニーの左ミドルキックを右ヒジで何発も受け、ほとんどしびれて右パンチが出せない。しかも、最初に斬りに中に入ったのは健太のほうだが、相手がそうくればとセンマニーもヒジで額を切り裂き健太は流血に。なんでもONEの方針で、流血の顔アップは映像が追わないんだそうだが、3R最後まで立っていた姿は凄かった。くらいついて健闘した試合だったのではなかろうか。反撃の場面ではタイのお客さんも沸いていた。かませ犬にはならなかったのだ。
次回は1月31日（金）、フィリピンのマニラから『Fire & Fury』が行われる。
■ ONE: A New Tomorrow
日時：1月10日
会場：タイ バンコク インパクトアリーナ
＜第12試合 メインイベント ONEムエタイ・フライ級防衛戦 3分5R＞
○ロッタン・ジットムアンノン（タイ／王者）
3R 2分39秒 左ボディフック3ダウン目TKO
●ジョナサン・ハガティー（英国／挑戦者）
※ロッタンが2度目の防衛
＜第11試合 MMA 女子アトム級 5分3R＞
○スタンプ・フェアテックス（タイ／ONEムエタイ＆キックボクシング同級王者）
1R 2R4分27秒 レフェリーストップTKO
●プージャ・トーマル（インド）
＜第10試合 ムエタイ バンタム級 3分3R＞
○センマニー・サティアンムエタイ（タイ）
判定3-0
●健太（E.S.G／WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者）
＜第9試合 MMAフェザー級 5分3R＞
○タン・リー（ベトナム/米国）
1R 2分51秒 右ストレートKO
●高橋遼伍（KRAZY BEE／元修斗環太平洋フェザー級王者）
＜第8試合 ムエタイ バンタム級 3分3R＞
○リアム・ハリソン
1R 2分03秒 KO
●モハマド・ビン・マムード
＜第7試合 バンタム級ムエタイ 3分3R＞
○ムアンタイ・PK・センチャイムエタイジム
判定2-1
●ブリース・デルバール
＜第6試合 MMA ウェルター級 5分3R＞
○レイモンド・マゴメダリエフ
1R 3分50秒 フロントチョーク
●ジョーイ・ピエロッティー
＜第5試合 キックボクシング・バンタム級 3分3R＞
●ビクター・ピント
判定0-3
○アダム・ソーイ
＜第4試合 MMA フェザー級 5分3R＞
●マー・ジャウェン
1R 0分55秒 右フックKO
○シネチャツガ・ゼルトセトセグ
＜第3試合 ムエタイ バンタム級 3分3R＞
●ハン・ズーハオ
判定1-2
○メディ・ザトゥー
＜第2試合 MMA ストロー級 5分3R＞
●マイラ・マザール（ブラジル）
2R 3分1秒 袈裟固め⇒アメリカーナ
○三浦彩佳（TRIBE TOKYO M.M.A）
＜第1試合 MMA フェザー級 5分3R＞
●ヨハン・ムリア・レゴウォ
判定0-3
○ロエル・ロサウロ
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