ジュニオール・ドス・サントス判定勝ち!12・13『UFC on FOX 13』

(C) Photo Courtesy of UFC

 2014年12月13日にアリゾナ州フェニックスで『UFC on FOX 13』が開催された。

 メインはジュニオール・ドス・サントスvsスティーペ・ミオシッチのヘビー級戦。ドス・サントスは、2011年にケイン・ベラスケスに1ラウンドKO勝ちでチャンピオンに君臨。フランク・ミアを相手に初防衛に成功したが、その後、ベラスケスに敗北し王座から離れ怪我との戦いにも苦しめられた。その復帰戦の相手となるミオシッチは、2014年6月の対ファビオ・マルドナード戦で1ラウンド35秒KOという圧倒的な強さでタイトル戦線へ名乗りを上げた強敵だ。試合は、ミオシッチが肉薄、特に試合序盤はドス・サントスを追い込む場面も見られた。しかし、ドス・サントスもラウンドが進むにつれ盛り返し、3Rにはミオシッチからダウンを奪う。試合は判定にもつれ込み、ドス・サントスが判定勝ちとなった。

 また、ハファエル・ドス・アンジョスvsネイト・ディアスがセミファイナルだ。人気者ディアス兄弟の弟、ネイト・ディアスは2013年12月以来1年ぶりにオクタゴンへ復帰。その相手、ドス・アンジョスは8月に元ライトヘビー級王者のベンソン・ヘンダーソンに強烈な打撃を浴びせ1ラウンドKO勝利を飾った、今ライト級で一番勢いのある選手。こちらも見逃せない1戦。 試合はドス・サントスが圧倒。3Rを通じてグランドで上になりパウンド連発、そして強烈なローキックで会場を騒がせる。ディアスは2Rに大量の流血もあり防戦一方。ドス・サントスが見事に判定勝ちした。

 さらに日本で知名度の高いアリスター・オーフレイムが長身のステファン・ストルーフと対戦。リーチの差もあり、なんとオーフレイムが打撃戦を避け、テイクダウン狙い。ストルーフの前蹴りに苦しむもなんとかテイクダウンに成功するとパウンドでTKO勝利を決めた。これでオーフレイムは連敗を回避し、なんとか再起を狙うようだ。

 テレビ放送の第一試合から、迫力満点のヘビー級戦、ガブリエル・ゴンザガとマット・ミトリオンが対戦。前に出てきたゴンザガに強烈な左フックを叩き込みダウンを奪い、追撃のパウンドで快勝したのはミトリオン。元アメフトでMMA経験がほとんどなくTUFからスタートするという、いわば現在CMパンクが受けている批判(MMA実戦経験がなしでUFCからMMAデビュー)と同じ批判を受けていたミトリオンだが、着実にキャリアアップをして王座戦を狙える位置にきている。これを見れば一概にCMパンクを批判するのはお門違いという事がわかるだろう。

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■ UFC on FOX 13
日時:2014年12月13日
場所:アメリカ・アリゾナ州フェニックス

<ヘビー級>
○ジュニオール・ドス・サントス
 判定 3-0
●スティペ・ミオチッチ

<キャッチウェイト(160.6ポンド)>
○ハファエル・ドス・アンジョス
 判定 3-0
●ネイト・ディアス

<ヘビー級>
○アリスター・オーフレイム
 1R 4分13秒 TKO
●ステファン・ストルーフ

<ヘビー級>
○マット・ミトリオン
 1R 1分59秒 TKO
●ガブリエル・ゴンザガ

プレミアムカード
<女子ストロー級>
○ヨアナ・イェンジェチェク
 判定 2-1
●クラウディア・ガデーリャ

<フライ級>
○ジョン・モラガ
 3R 4分06秒 チョークスリーパー
●ウィリー・ゲイツ

<ウェルター級>
○ベン・サンダース
 1R 0分57秒 TKO
●ジョー・リッグス

<ライト級>
○ドリュー・ドバー
 1R 1分52秒 チョークスリーパー
●ジェイミー・ヴァーナー

<ライト級>
○ブライアン・バブリーナ
 3R 3分24秒 TKO
●ジョー・エレンバーガー

<ライト級>
○デイヴィッド・ミシャウド
 判定 3-0
●ギャレット・ホワイトリー

<バンタム級>
○ヘンリー・セフード
 判定 3-0
●ダスティン・キムラ

<バンタム級>
○イアン・エントウィスル
 1R 1分04秒 ヒールフック
●アンソニー・バーチャク

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