(C)Tech-Krep FC
2014年12月12日にロシア・サンクトペテルブルグで『Tech-Krep FC: Battle of Heroes』が開催された。Tech-Krep FCはロシアで精力的に大会を開催しているMMA団体で、セルゲイ・ハリトーノフやブレット・ロジャースという世界的なファイターも参戦している。
そして、今大会ではなんと、元ベラトール・ヘビー級王者であるアレキサンダー・ヴォルコフがメインで凱旋試合を行った。ヴォルコフは、ベラトールでヘビー級王者として君臨。ヴィタリー・ミナコフに敗れて王座を失うも、その後、ヘビー級トーナメントで、サンボでエメリヤエンコ・ヒョードルに勝ち、MMAで藤田和之に勝利したブラゴイ・イワノフを決勝戦で下し、再び王座挑戦権を得ている。しかし、ミナコフが欠場中という事と、ベラトールの方針が変わり、トーナメントを廃止し、ティト・オーティスらレジェンド抜擢にシフトしつつあり、試合間隔が空き過ぎる事もあり、ロシアでの試合が認められたようだ。対するは、同じくベラトールでも試合をした事のある、アメリカの野獣系黒人選手、ロイ・ブロートン。しかし試合は、あっけなかった。試合開始後、タックルにくるブロートンを潰して上になったヴォルコフが強烈なパウンド連打。ブロートンが頭を抱えて滅多打ちとなり、レフェリーがストップ。秒殺勝利でヴォルコフが、母国のファンの前で最高の勝ち方をしたようだ。
また、セミファイナルでは、ヘビー級王座決定戦が行われ、そのブロートンにも過去に勝利し、更にブレット・ロジャースにも勝利している団体のエース格であるデニス・ゴルツォフが、アフリカ系フランス人でMMA10戦全勝のゾウマナ・チッセと対戦。チッセがコーナーに押し込むパワーを見せたものの、ゴルツォフがテイクダウンすると腕十字で一本勝ち。こちらも１R勝利で新王者、ロシア勢の強さを見せつけた。
■ Tech-Krep FC: Battle of Heroes
日時：2014年12月12日
場所：ロシア・サンクトペテルブルグ
＜メインイベント ヘビー級＞
○アレキサンダー・ヴォルコフ
1R 0分40秒 TKO
●ロイ・ブロートン
＜Tech-Krep FCヘビー級王座決定戦＞
○デニス・ゴルツォフ
1R 4分16秒 腕十字
●ゾウマナ・チッセ
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▼谷川貞治の『プチ格闘技通信』第8回
僕のDNAが刻み込まれてるスコット・コーカー復権
『ベラトール』で復活とはしぶといね！
谷川貞治の『プチ格闘技通信』は元『ストライクフォース』プロデューサーのスコット・コーカーに焦点を当てた。今やUFCの独占市場と呼ばれるMMAの、ナンバー2団体『ベラトール』のプロデューサーに就任するらしいからだ。スコットと言えば、谷川氏も付き合いが長い元K-1 USAの代表。最初スコットを連れてきたのは、のちにミルコのマネージャーとなった今井賢氏であった。
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