供給過多での米地上波FOX放送AブランドSmackDownなのだが・・・TLC直前

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 正直、また”キング”バロン・コービンからの始まりセグメントだけで、勘弁してくれと思ったのは本誌だけではないと思うんだが・・・。まして日本時間からは「水曜生TV戦争」の翌日にSmackDown放送となることもあり、世間的な序列では天下の4大ネットワークで生中継されるWWEの現トップブランド、いわゆるAショーなんだがダレてしまう。PPV大会『TLC』直前の仕込み回というのを割り引いても、真剣に見る気になったのはリバイバルとムスタファ・アリ&チャド・ゲイブル組のまともなタッグ試合くらいであって・・・。

 ほら、ちゃんとお客さんは「アリ! アリ!」と声援送ってるじゃないかとか、ショーティGとかふざけた扱いのゲイブルも、リバイバル相手だとちゃんとレスリングやれていると。実際、ようやくお客さんも「This is AWESOME」と合唱が起きていることがすべてか。他の試合ではそんなのあったっけ? 集中力が切れたので「真面目に聞いてなかっただけだ!」と、読者の皆さんから喜んで怒られたいのだが・・・。


 せっかくウィスコンシン名産のハムをHoliday Seasonのギフトで差し出したのに、(イスラム教の)サミ・ゼインにぶちまけられたスキッドの布石を得て、オーティスが中邑をぶっ飛ばす絵がこの日の一枚だと思う。これは本誌だけの独断と偏見ではない。

■ WWE SmackDown
日時:12月13日(現地時間)
会場:ウィスコンシン州ミルウォーキー ファイザーブ・フォーラム

◆中邑&セザーロがヘビー・マシナリーを撃破

 中邑真輔&セザーロ w/サミ・ゼインがヘビー・マシナリーとタッグ戦で対戦した。序盤、中邑はオーティスのパワーに押されてショルダータックルやエルボーを食らって苦戦するも、スピニング・ヒールキックで反撃し、タッカーにはグラウンドでのヒザ攻撃を連打して攻め込んだ。さらに中邑はセザーロと連携したスライディング・ニーからキンシャサを狙ったが、オーティスはこれをキャッチして回避。逆にセザーロがオーティスのキャタピラーを食らいそうになりピンチを迎えると、ゼインが介入して回避した隙に中邑がキンシャサをタッカーに叩き込んで3カウント。中邑&セザーロがヘビー・マシナリーを撃破してタッグ戦に勝利した。

 当初の予定では中邑はブラウン・ストローマン戦がPPV大会だったが、ストローマンは怪我で引っ込んでいる。当日どうなるかは不明。どうせビンス(マクマホン)の鶴の一声で順番含めてカード変わるのがWWEなのだ。

◆レインズがコービン&ジグラーに報復のスーパーマンパンチ

 メイン戦でキング・コービン w/ドルフ・ジグラーとコフィ・キングストン w/ビックEがシングル戦で激突した。オープニングでキングストンが「お前たちの行為は好きじゃない」と先週に手錠をしたローマン・レインズにドッグフードをかけたコービン&ジグラーを非難してこの対戦が決定した。コービンはレインズ対策に警備員を配置して試合がスタートするとキングストンをバリケードやポストに叩き付けて攻撃。キングストンはSOSからブーン・ドロップを決めるも、ジグラーが足を引っ張って介入して回避した。しかし、これがきっかけで乱闘になって試合がノーコンテストになると、ビックEの提案でタッグ戦に移行。4人が白熱の攻防を展開するも、終盤にジグラーが手錠を持ち出すと、手錠をしたキングストンをコーナーポストに吊るし、ザ・リバイバルも現れてビックEにシャッター・マシーンを放って撃破。しかし、コービンが先週に続きドッグフードを持ち出すと、報復を狙うレインズが登場して警備員やリバイバルを蹴散らした。さらにレインズはジグラーやコービンにスーパーマンパンチを決めると、最後はジグラーをラダー上からテーブルに叩き落として先週の雪辱を果たした。

 レインズ対キング・コービンのTLC戦、ニュー・デイ対リバイバルのスマックダウンタッグ王座戦が行なわれるPPV「TLC」は日本時間12月16日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。


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’19年12月26日号TLCカイリ ActwresGirl’Z ノア金剛 1・4-5令和回顧 ラウェイ DEEP