シカゴ4連戦終日RAWミステリオ新US王者!選択肢なくセス・ロリンズがヒールターン

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 なんであれモメンタムというのは重要である。SmackDown、NXTテイクオバー:War Games、そしてサバイバー・シリーズと続いたシカゴ4連戦は成功をおさめ、ユニバースにも好評だったことがあるから今回のRAWは気合が入っていた。誰が勝って負けたとかのカードよりも、まずなにより番組としての完成度が高まっていたからだ。また、当然ながら大まかなな構成なり企画計画書は、とうの昔に出来上がっており、今回のでようやくAOP(The Authors of Pain)が試合もするとかは決まっていたハズで、解説のジェリー・ローラーが「昨日、なんで居なかったんだ」とやるのはお約束なんだが、一方で、本日になって書き直したシナリオ進行も多々あったハズであり、作る側の苦労を思えばもの凄いことだ。ちゃんと過去3日間のお客の反応も加味して練り直すのだから、誰にでも出来るものではないし簡単なことではない。


 冒頭は、「ロッカールーム・リーダー」を自認する”マンデーナイト”ロリンズから。全員がリングサイドに揃っているから、ランバージャックマッチでもやるのかと一瞬思ったが、要するに前夜NXTに負けたことの反省会である。ただ、どれだけ脚本班の書いた台紙を暗記してこようが、お客さんとのガチ勝負が待ち受けるプロレスの場合、すべてが予兆調和で進行するわけではない。うるさいシカゴの客は、まずは「CMパンク! CMパンク!」を浴びせるのだから最初の台詞から切り出せばいいものでもない。「CMパンクは誘ったが、彼はデスクに座っての方を望んだのだからしょうがない」とやりかえすしかないのだ。そしてロリンズの奮起を促す演説が始まるが、やってられないとばかりランディ・オートンが花道から引き上げる。続いて名指ししたシャーロットも、前出のAPAもと、最後は皆がゾロゾロと引き上げてという、ロリンズのヒールターンが印象付けされるのである。
但しMr.NXTケビン・オーエンズだけは残って、やりあったあとはスタナーを決めるという掴みだ。

 例によってルセフとラナの離婚騒動、ボビー・ラシュリーが病院送りにされたり、プロモ場面ばかりで試合のなかったアリスター・ブラックが、ようやく「ドアを叩いた」”秘密兵器謎”バディー・マーフィーと戦うなのラインアップも充実だ。例の鳥籠を携えたエリック・ローワンがjobberをチョークスラム連発でスクワッシュもある。ちなみにメタルTシャツはINCITEであった。結局プッシュを諦められたのか、ウンベルト・カリージョはAJスタイルズに葬られるのだが、US王座はミステリオがリコシェ、ランディ・オートン、ドリュー・マッキンタイヤーとの4 way戦に勝利して、そのままAJとの闘いになり戴冠だ。
 試合の目玉のひとつは、ちゃんと尺も貰ってのシャーロットvs.アスカである。3時間の最後のカードは、当然言うことを聞かないケビン・オーエンズとロリンズの一騎打ちになる。ここは当然、ロリンズがカーブストンプを何度もお見舞いしてK.O.を沈めるのだが、ロリンズがヒールになったことをお茶の間で見ているミリオンズにも念を押すという番組構成になる。大変うまくやったとしか評しようがなかろう。

 前夜短い試合ながらブロック・レスナーに負けるも印象を残したミステリオだが、お客さんが感情移入したことも間違いないから、早速AJスタイルズからUS王座奪取というご褒美が用意されていた。WWEの意思決定は早い。RAWの逆襲が始まったのだ。

■ WWE RAW
日時:11月25日(現地時間)
会場:イリノイ州シカゴ オールステート・アリーナ

◆戸澤、アンドラデ相手にRAW初勝利に届かず

 “スタミナモンスター”戸澤陽がアンドラデ with ゼリーナ・ベガと対戦した。試合序盤、アンドラデがストンピングやチョップで猛攻を仕掛けると、戸澤も隙を突いた丸め込みからハリケーンラナ、スナップジャーマンで反撃。さらに戸澤は得意のダイビング・セントーンを狙ったが、アンドラデが攻撃して回避すると串刺しのダブル・ニーからハンマーロックDDTを浴びせて3カウント。戸澤はロウ初勝利に届かずアンドラデが勝利した。

◆AJスタイルズが王座陥落!レイ・ミステリオが新US王者に!

 AJスタイルズがUS王座から陥落し、レイ・ミステリオがUS王座を戴冠した。スタイルズ対ウンベルト・カリーヨのUS王座戦が予定されていたが、試合前にルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンがカリーヨを襲撃。するとリコシェ、ランディ・オートン、ドリュー・マッキンタイア、レイ・ミステリオが次々に現れてUS王座挑戦を表明すると、王座挑戦権をかけたフェイタル4ウェイ戦が決定した。フェイタル4ウェイ戦は白熱の攻防を展開するも、マッキンタイアにRKOを決めたオートンをギャローズ&アンダーソンが場外に引っ張り出して妨害。するとミステリオがリコシェの隙を突いて丸め込みで勝利を収めた。

 続いて行われたスタイルズ対ミステリオのUS王座戦ではミステリオが619を決めると倒れ込んだスタイルズがレフェリーと衝突してしまう。するとその隙にギャローズ&アンダーソンがミステリオを襲撃すると、オートンが現れてお返しとばかりにギャローズ&アンダーソンを撃退。さらにミステリオの619からオートンがRKOをスタイルズにお見舞いすると、最後はミステリオがフロッグスプラッシュをスタイルズに叩き込んで3カウント。オートンのサポートで新US王者となったミステリオは息子のドミニクと共に王座戴冠を祝った。

◆アスカがシャーロットに2日連続の毒霧噴射で勝利!

 PPV「サバイバー・シリーズ」で仲間割れをしたアスカ with カイリ・セインとシャーロット・フレアーがシングル戦で激突した。ゴングと同時にアスカがシャーロットを挑発すると、前日のPPVで毒霧を浴びて怒り心頭のシャーロットはアスカを殴り倒してバリケードに叩き付けると、カイリには指をさして牽制してビックブーツを放った。しかし、カイリが挑発を続けるとその隙にアスカがヒップアタックや裏拳を繰り出して反撃。するとシャーロットは介入したカイリに襲い掛かって会場から追い出してしまう。サポートがなくなったアスカだったが、飛び付き腕十字から三角締めを狙って攻め込むとシャーロットもボストンクラブやスピアーを決めて白熱の攻防を展開。

 試合終盤には戻ってきたカイリが再び介入を狙ってレフェリーを引き付けると、その隙にアスカがシャーロットに毒霧を噴射してからの丸め込みで3カウント。2日連続の毒霧発射でアスカがシャーロットから勝利を収めた。

◆ロリンズがAOPのアシストを得てケビン・オーエンズにカーブストンプ


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’19年12月05日号WWEシカゴ4連戦 メイ社長 鷹の爪大賞1 スターダム会見 ペイジ映画