11・2両国国技館大会以来初の首都圏大会を、ノアが16日に後楽園ホールにて開催した。
第4試合では、両国メインでGHC王座を争った清宮海斗と拳王がタッグマッチで対戦する。あの日の熱量そのままに清宮のエルボー、拳王のミドルキックがラリーとなった。試合はユニット「金剛」としての連係に勝る拳王組がラッシュ。つかまったHi69が、拳王のダイビングフットスタンプ(PFS)を浴びて3カウントを喫してしまった。マイクを握った拳王は、9日の大阪大会に続いて、会場にはいない田村潔司を挑発する。
ノア親会社リデットエンターテインメントの社外取締役でありエグゼクティブディレクターを務める田村は、11・2両国にて本部席の長州力を「にらんだ」拳王に対して、週刊プロレス上の大会総括にて不快感を表明していた。大阪大会では「噛みつきたいのか、噛みつきたくないのか、どっちなんだ、どっちなんだコラァ! 田村潔司、俺と真剣勝負してください」と拳王がマイクでリアクション。この日は「大阪での『俺と真剣勝負してください』どこからかお前の耳に入っているだろ。田村潔司、返答を待ってるぞ」と再度の対戦要求となった。
さらに拳王は「ノアの会場でUWFのテーマ、聞きたくないか?」と続ける。オールドファンの脳裏には「あれ、田村は通常『FLAME OF MIND』での入場で、『UWFのテーマ』での入場は2000年のヘンゾ・グレイシー戦くらいなんだけど」とのツッコミが浮かぶ。それでも「田村がノアに上がって、かつ『UWFのテーマ』がかかれば大事件だな」との納得感も漂った。週プロ誌面では1月4日か5日での後楽園ホール2連戦内での対戦を提案していた拳王だが、はたして実現するのか、誌面やマイクでのネタで終わるのか。事前打ち合わせなしでのやり取りという雰囲気満々なだけに、今後への注目度が高まった。
なお大会中には、旗揚げ20周年イヤーとなる2020年のビッグマッチとして「2月24日(祝・月) 17:00 愛知・名古屋国際会議場」「3月8日(日) 16:00 神奈川・横浜文化体育館」「5月2日(土) 16:00 東京・大田区総合体育館」が発表されている。
■ プロレスリング・ノア STARTING OVER 2019
日時:11月16日(土)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆805人(主催者発表)
<第1試合>
岡田欣也
大原はじめ
〇KAZMA SAKAMOTO
9分15秒 ホップアップパワーボム⇒エビ固め
田中稔
熊野準
●宮脇純太
<第2試合>
井上雅央
〇齋藤彰俊
9分27秒 スイクルデス⇒片エビ固め
●クワイエット・ストーム
モハメド ヨネ
<第3試合>
●クリス・リッジウェイ
鈴木鼓太郎
小川良成
16分49秒 腕ひしぎ十字固めを切り返す⇒エビ固め
YO-HEY
タダスケ
〇HAYATA
<第4試合>
稲村愛輝
マサ北宮
〇拳王
16分40秒 PFS⇒片エビ固め
●Hi69
丸藤正道
清宮海斗
<第5試合 IPWジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者]〇原田大輔
24分06秒 雪崩式片山ジャーマンスープレックスホールド
[第2代選手権者]●小峠篤司
※小峠が初防衛に失敗。原田が第3代選手権者となる
<第6試合>
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.
鈴木秀樹
●杉浦貴
23分13秒 ダイビングボディプレス⇒片エビ固め
〇谷口周平
潮崎豪
中嶋勝彦
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