[ファイトクラブ]WWEの日本進出計画然り、新日アメリカ法人設立と興行計画は無謀か

[週刊ファイト10月31日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼WWEの日本進出計画然り、新日アメリカ法人設立と興行計画は無謀か
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編 photo by George Napolitano/他
・NEW JAPAN Pro-Wrestling of America Inc.の設立発表だが・・・
・新日プロ海外遠征の真実!猪木-昭和持ち出し時代からトントン収支!?
・999円ワールド国内件数が伸びない現実と米国視聴者割合の誤解が
・先週号の繰り返しだがWWEの日本進出と新日の米国計画の落とし穴
・AEWの誕生で米国計画は大幅に軌道修正を余儀なくされたハズだが
・2018年放送権革命とハウスショー消滅危機に逆行する新日の米戦略
・頻繁に飛ぶ深夜30分番組ワープロと土曜プライタイムaXs2時間中継
・ハウスショー巡業儲からなくなったWWEと水曜生中継大会のみAEW


―― 普段は、シュート活字委員会担当の対談記事は、今週のプロレス格闘技、国内外すべての総括が役割なんで最後のギリギリ、本来は木曜締め切りのサイクルなのに発売日の金曜に記事化して画像などレイアウトを整えて出すんですが、まずは先週の訂正から。10月24日号の『大阪RIZIN台風ONE両国朝夕2大会からブシロード女子プロ買収まで』の有料箇所なので、良くも悪くも多くの方の目に触れたわけではないんですが、「結局は、女子投入し(か)ないんじゃないか?」の「か」が抜けたまま電子書籍版が出てしまいました。サイトは簡単に訂正できるので直しましたけど・・・反対の意味になってしまうのでこれは不味い。

オフレコ これは僕が悪い。チェックしてOKと出したんだから、見落とした者の責任になる。Queenが表紙のBurrn!最新号に関して「出版物にとって校正はとても大切なプロセスだ。ただ、それ自体は編集部の仕事だけども、それ以前に執筆者としての自分には、原稿を渡す前にきっちりと見直しをする必要がある。」との謝罪文がサイトに出てたから。

―― まぁ、前後の文脈に興味ある方は、ぜひ[ファイトクラブ]購入しましょうと、あえて中身は冒頭のサイト公開箇所には出さないままでおきますけど。引き合いに出すのがBurrn!ですかぁ(笑)。

オフレコ いや、大体わかるやろう。ブシロードのスターダム買収ニュースを受けての項目なんで。まぁそれとWWEの日本戦略の躓きを具体的に対比させてるんやけど・・・。

―― ところが、ここにきて、NEW JAPAN Pro-Wrestling of America Inc.の設立が飛び込んできました。対比分析が続くことになります。

オフレコ 本体の経営企画部執行役員だった大張高己がアメリカの法人のCEO。財務のCFOは西澤道昭。COOというか、ロスに住んでいるブシロードUSAの手塚要が実質的には采配するんだろうけど・・・。発表文を読んでるんで敬称略にする。

―― 100%子会社なので菅林直樹・新日本プロレス会長がこちらのチェアマン就任とも発表されてます。手塚要Bushiroad USA社長は、マンハッタン大会でリングで土下座した人ですね。

オフレコ 普通に考えて大丈夫か?となるわなぁ。YESマンばかりで、強い反対意見、厳しいことを助言するアメリカの現地事情に詳しい人材が抜けているというか、欠けたままじゃないか。

―― アメリカ通が集結している週刊ファイトに声かけるべきなのに(笑)。

オフレコ さて、これを笑い話のままにしていいのかという・・・。

―― 「なんじゃ、この興行予定のテリトリー地図は?」と早くも懸念が出てますし、「2020年は20興行強を目指している」とか、「27興行」とかも別のところには記事になってますが・・・

新日プロ海外遠征の真実!猪木-昭和持ち出し時代からトントン収支!?

オフレコ なにか巨大な勘違いをしているとしか思えない。まず、やっぱり採算取れるのかと。

―― いや、近年の海外公演の評価を先に繰り返す必要はあるとは思います。だってアントニオ猪木の時代というか、これまでの新日本プロレスの海外遠征なんて、例外なくすべて持ち出しの大赤字興行ばかり。しかし、IWGPは世界統一リーグ構想なんだとか、インターネットのない昭和プロレスは国際性を売りにする必要があった。「ワープロ」中継でもたまに海外からの映像やらないと、そもそもどこが「ワールド・プロレスリング」なのかになってしまう。

オフレコ だから、箔をつけるためにも持ち出しでもある程度は定期的に海外に出て行っているところをヨカタのファンに示さないといけない。

―― ところが、つい最近のロンドン大会レポートにも活字を残しましたが、どうやらなんとかトントン収支くらいのところには持っていけるようになった。これは実は画期的なことで、誉めるところは誉めないといけない、公平な視線が専門媒体に求められます。

オフレコ もっとも、そのロンドン遠征、同じ日にWWEが英国のカーディフでNKT UKやって対抗心むき出しとか、日本時間では翌朝になったんだけど、AEW『ALL OUT』シカゴ大会がバッティングすると。WWEはAEWもあってあとからわざとこの日にぶつけたんだけど、詳しくは電子書籍版のみの詳細拡大レポート収録になるね。

▼’19年09月12日号8・31決戦AEW新日WWE MASTERS達人 猪木元気 DeepJewels 新日キック

’19年09月12日号8・31決戦AEW新日WWE MASTERS達人 猪木元気 DeepJewels 新日キック

―― 問題は、新日本プロレスのアイデンティというか、唯一のアピールは「試合の質は世界一なんだ」という神話なんだけど、安易に信じ込まされているだけじゃないのかという。NXT UKの方が(ウォルターに負ける)タイラー・ベイトに感情移入させてくれて感動の内容でしたから。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン