FOX生中継2回目SmackDownドラフト会議回は極悪ベイリー戴冠!サウジ『クラウン・ジュエルズ』因縁対決発表

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 米国では地上波FOXでのプライムタイム生中継2回目。映画にせよ長く続くシリーズになる作品の場合、続編がオリジナル作を上回るような出来になると、人気が爆発となるのだが、果たして今回はどうだったのか。

 テーマはドラフト会議であり、これまで様々なやり方がWWEで試みられたのであるが、今回の趣向はメジャーリーグやNFLのような、スポーツ競技風にやること。エンタメ番組だけでなくスポーツ中継でも定評のあるFOXの大物たちが出てくるのだが、これは日本に住んでいるファンには馴染みがないから細かく書いても意味がないかも。どっちみち、実は昔に決まっているんだが、WWEは肝心の選手たちにも情報漏れを恐れて秘密にしているらしく、まぁ番組を見ているユニバースにとっては面白ければ文句はないんだが、イマイチの台本構成だったかも。

 あと番組としては、サウジアラビア『クラウンジュエルズ』の2大カードが正式発表されるんだが、モニターにUFCでのブロック・レスナーを血染めにするケイン・ヴェラスケス戦の様子を出していたのは特筆されようか。

 番組のトリは、入場からしてベイリーのトレードマークというか、空気で膨らますチューブマンが花道を飾るのがお約束だったのに、今回の短く黒髪にして風貌を変えたベイリーは、風船を切り刻んで完全ヒールをアピールしたのだからインパクトはあった。

 試合はシャーロットとのSmackDown女子王座戦で、ピンフォールで王座奪回と。ヒールなのかベビーなのか、どっちやねんと言われ続けてきただけに、これでめでたく?極悪ベイリーとなったのであった。

■ WWE SmackDown 205 LIVE
日時:10月11日
会場:ネバダ州ラスベガス T-モバイル・アリーナ

◆WWEドラフトでRAWベッキー、The OC、リコシェら、SDはレインズ、サーシャ、ストローマンら獲得

 WWEスーパースターの運命の分かれ道となるWWEドラフトがAショー扱いとなったSmackDownから行なわれた。オープニングでは選択順をかけてRAWを代表するセス・ロリンズとSmackDownを代表するローマン・レインズが対戦。お互いを知る2人はハイレベルな攻防を展開するも、突如、会場が暗転となると“ザ・フィーンド”ブレイ・ワイアットがロリンズを襲撃してリング内に開けた穴の中に引きずり込んでしまう。ロリンズは何とか這い上がってきたものの、試合はロリンズの反則勝ちとなってWWEドラフトの選択順はRAW先行に決定した。
 続けてステファニー・マクマホンが登場すると、WWEドラフト・ラウンド1としてRAWがベッキー・リンチ、The OC、ドリュー・マッキンタイア、SmackDownがローマン・レインズ、ワイアットを獲得したことを発表した。その後も番組ではドラフト結果がラウンド4まで発表され、RAWはランディ・オートン、リコシェ、アレクサ・ブリス、ケビン・オーエンズ、ストリート・プロフィッツらを獲得。SmackDownではサーシャ・バンクス、ブラウン・ストローマン、レイシー・エバンスらの獲得が発表された。WWEドラフトは引き続き次週のRAW(日本時間10月15日J SPORTSで配信)でも実施される。

WWEドラフト結果

RAW:ベッキー・リンチ、The OC、ドリュー・マッキンタイア、ランディ・オートン、リコシェ、ボビー・ラシュリー、アレクサ・ブリス、ケビン・オーエンズ、ナタリア、バイキング・レイダーズ、ニッキー・クロス、ストリート・プロフィッツ

SmackDown:ローマン・レインズ、ブレイ・ワイアット、サーシャ・バンクス、ブラウン・ストローマン、レイシー・エバンス、ザ・リバイバル、ルチャ・ハウス・パーティ、ヘビー・マシナリー

◆ヴェラスケスが因縁のレスナーを挑発!

 番組に先立ちラスベガスで行われた記者会見でPPV「クラウン・ジュエル」での対戦が、本誌10月17日号で既報通りWWE王者ブロック・レスナーvs.元UFCヘビー級王者ケイン・ヴェラスケスだと公式発表された。この両雄が番組でも対峙している。レスナーと共にリングに登場した代理人ポール・ヘイマンは「ヴェラスケスはUFCでレスナーから王座を奪った男だ。でも今回はレスナーが過去の悪夢であるヴェラスケスを制することになる」と勝利宣言すると、ヴェラスケスとレイ・ミステリオがステージに登場。ミステリオがビジョンにレスナーが顔に深い傷を負った2010年10月23日『UFC 121』での2人のレスナー流血となった試合写真を映し出すと、ヴェラスケスは「今回はお前の顔の反対側に傷をつけてやる」と挑発した。

 その試合前の会見では、同時にブラウン・ストローマン対元WBA(スーパー)、IBF、 WBO世界ヘビー級王者タイソン・フューリーとの対戦も公式発表された。レスナー対ヴェラスケスのWWE王座戦、ストローマン対フューリー戦が行なわれるPPV「クラウン・ジュエル」は日本時間10月31日深夜にサウジアラビアからWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。但し、政治問題から番組では開催場所のサウジアラビアは禁句なのである。

◆戸澤がケネリス乱入で元パートナー対決に敗戦!

 戸澤陽が元パートナーのブライアン・ケンドリックとノーDQ戦で激突した。戸澤は持ち出した竹刀でケンドリックを殴りつけて攻め込むと、ケンドリックはトペ・スイシーダを放った戸澤にパイプ椅子を投げ付けて反撃。さらにケンドリックはガムテープで戸澤をロープに縛り付けると竹刀攻撃を放った。一時は劣勢となった戸澤だったが、スープレックスでケンドリックをパイプ椅子に叩き付けると、エプロンからダイビング・セントーンを放ってケンドリックをテーブル葬。続けてコーナートップから止めのダイビング・セントーンを狙ったが、ここで突如、マイク・ケネリスが乱入して戸澤を襲撃。不意打ちを食らった戸澤はケネリスにKOされ、さらにケネリスがケンドリックを戸澤の上にのせて3カウント。あと一歩のところまで追い詰めるも、戸澤が元パートナー対決に敗北した。


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