NXTトリKUSHIDA-ウォルター熱戦!リア・リプリー新技インパクト残す

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 NXTとAEWの正面激突2回目は、WWEの様々な課題を露呈してしまった総括になろう。番組はNXTクルーザー級王座戦から。そう、そろそろ『205 LIVE』ブランドの消滅が始まったので、名称にNXTがつけられたというわけだ。ドリュー・クーラックがNXTに戻ってきたリオ・ラッシュとマニアを喜ばす試合を展開。実況席が「今日はエディー・ゲレロの誕生日」と持ち出したように、オマージュも詰め込まれていた。


 たっぷり時間をとったメインはともに無敗同士のKUSHIDAとNXT UK王者”新世界”ウォルターの興味深いカードで勝負してきた。このあからさまな大・小サイズ対決だが、実況によるとKUSHIDAはジャイアント・バーナードともいい試合をやったとか言っていた。なんのことはない、WWEではテンサイのリングネームだった現パフォーマンス・センター所長マシュー・ブルームのことである。なるほど、そういう推薦もあったのかとマッチメイクの背景に納得しよう。

 KUSHIDAがトップロープに乗ったらすべってしまうとか、ウィルターの腕が利かずに返し技予定のスポットをやれないことまで、一般のファンはわからないと思うのだが、解説ナイジェル・マクギネスは指摘してしまうところが凄い。というか、日本の「いかにもスポーツでございます」のような大人のファンには聞くに耐えられず、すぐに音声だけCD音楽に変えられてしまうプロレス番組作りの現状に比べたら、マニア層に熱心に支持されるNXTならではということか。
 やはり大・小選手のカードで尺も長いとなると、両者ともに大きく疲れるんだなぁと、後半はスタミナ切れも見え隠れする白熱攻防だったが、お客さんも大いに沸いて熱狂していたのは特筆するに値する。

 もっとも、中国戦士のBOAが瞬殺されるスクワッシュマッチのjobber役とか、次回の注目選手売り込みのためにNXTはそういうカードも組むというやり方は変えてないようで、一部のうるさい論客には不評なんだが、2時間に拡大されたことを思えばアリとしか許容せざるをえない。


 やはり目立ったのはリア・リプリー(デミ・ベネット)だろうか。シェイナ・ベイズラーの次期挑戦者は誰なのかと、ビアンカ・ブレアーも名乗り出てはいるんだが、アライヤ相手にこれまで見たことのないフィニッシュの技は非常にクールである。また、そこに行く前の実況席はショート・ラリアットと言うんだが、レインメーカーを使っていたのも印象的だった。

 あと、ついにトマソ・チャンパが復帰している。「ダディ、ホーム」の大合唱がフルセイルに鳴り響いた。

■ WWE NXT
日時:10月9日(現地時間)
会場:フロリダ州 オーランド近郊 フルセイル大学スタジオ

◆KUSHIDAがウォルターに敗れてNXT初黒星

 NXTで快進撃を続けていたKUSHIDAがUK王者ウォルターとの一騎打ちに敗れて初黒星を喫した。インペリアムとの抗争を展開するKUSHIDAはついにウォルターとNXT無敗同士の直接対決。序盤、KUSHIDAは華麗なグラウンド・テクニックを披露するとドロックキック3発でウォルターを牽制したが、ウォルターが放ったビックブーツ一撃でダウン。さらにウォルターの追撃を食らって劣勢となるKUSHIDAだったが、リバーサルDDTで反撃すると、ポストに誤爆したウォルターに再び強烈なDDT。これで勢いに乗ったKUSHIDAはオーバーヘッドキックから必殺のホバーボードロックを決めたが、これを強引に外したウォルターが逆にスリーパーで応戦。

 両者白熱の攻防を展開するとKUSHIDAがコーナートップから雪崩式ホバーボードロックを決めるも決定打とはならず、最後はウォルターの強烈なクローズラインに沈んで3カウント。KUSHIDAは因縁のウォルターに敗れてNXT初黒星を喫した。試合後にKUSHIDAは「負けたけどまだ生きてるぞ!時計はまだ動いてる・・・」と自身のツイッターに投稿した。

◆「WWEドラフト」の詳細発表

「WWEドラフト」の詳細が発表されました。「WWEドラフト」はJ SPORTSで日本時間10月12日(土)朝9時からライブ放送·配信の『スマックダウン』と10月15日(火)朝9時からライブ放送·配信の『ロウ』で開催され、番組では『スマックダウン』『ロウ』それぞれの番組の放送局であるFOX、USAネットワークを代表するパーソナリティが登場し、順番に希望するWWEスーパースターをその日に選べるWWEスーパースターのリストから選択する仕組みです。また、『スマックダウン』の冒頭にローマン·レインズ(現スマックダウン所属)とセス·ロリンズ(現ロウ所属)が対戦。勝者が所属するブランドから先に選択を行います。

ルール詳細は下記の通り:
●70名以上のスーパースター達が今年の「WWEドラフト」に参加する
●『スマックダウン』(放送局:FOX)は30名、『ロウ』(放送局:USAネットワーク)は41名のスーパースターを選ぶことができる
●『スマックダウン』は2時間番組で『ロウ』は3時間番組という事で、『スマックダウン』が2名選ぶ毎に『ロウ』は3名選ぶことができる
●基本的にタッグチームは1つ(1人)の選択として見なされるが、FOX及びUSAネットワーク側が二人のうち一人のみ選択することも可能
●選択されなかったスーパースターは即時FA宣言をすることが出来、希望するブランドと契約を結ぶことが可能

 また、同日発表された『スマックダウン』『ロウ』それぞれの番組内でのWWEスーパースター選択リストは下記の通りです:
『スマックダウン』(日本時間10月12日(土)朝9時~ライブ放送·配信)

ロウ女子王者 ベッキー·リンチ、ローマン·レインズ、The O.C.(US王者 AJスタイルズ、ルーク·ギャローズ、カール·アンダーソン)、”ザ·フィーンド”ブレイ·ワイアット、ドリュー·マッキンタイア、ランディ·オートン、サーシャ·バンクス、リコシェ、ブラウン·ストローマン、ボビー·ラシュリー、アレクサ·ブリス & ニッキー·クロス、レイシー·エバンス、バイキング·レイダース(エリック&アイバー)、スマックダウンタッグチーム王者ザ·リバイバル(スコット·ドーソン & ダッシュ·ワイルダー)、ナタリア、ストリート·プロフィッツ(モンテス·フォード & アンジェロ·ドーキンス)、ルチャ·ハウス·パーティ(カリスト、グラン·メタリック、リンセ·ドラド)、セザーロ、ケビン·オーエンズ、ウンベルト·カリーヨ、戸澤陽、シン·カラ、エリック·ヤング、EC3、チャド·ゲイブル、ヒース·スレーター、ドリュー·グラック、Bチーム(ボー·ダラス & カーティス·アクセル)、タミーナ

『ロウ』(日本時間10月15日(火)朝9時~ライブ放送·配信)

ユニバーサル王者 セス·ロリンズ、WWE王者ブロック·レスナー、スマックダウン女子王者 シャーロット·フレアー、タイタス·オニール、IC王者 中邑真輔(w/サミ·ゼイン)、アリスター·ブラック、ニュー·デイ(コフィ·キングストン、ビッグE、エグゼビア·ウッズ)、ダニエル·ブライアン、ベイリー、ルーク·ハーパー、エリック·ローワン、ザ·ミズ、アリ、キング·コービン、アライアス、ロウタッグチーム王者ドルフ·ジグラー & ボビー·ルード、サモア·ジョー、WWE女子タッグチーム王者 カブキ·ウォリアーズ(アスカ & カイリ·セイン)、ルセフ、セドリック·アレクサンダー、レイ·ミステリオ、Rトゥルース、カーメラ、AOP(アカム&レーザー)、ヘビー·マシナリー(タッカー & オーティス)、アポロ·クルーズ、アンドラーデ、リブ·モーガン、ジンダー·マハル、バディ·マーフィー、モジョ·ローリー、ノー·ウェイ·ホゼ、デイナ·ブルック、シェルトン·ベンジャミン、カーティス·ホーキンズ & ザック·ライダー、ザ·アイコニックス(ビリー·ケイ & ペイトン·ロイス)、サラ·ローガン、ファイアー&デザイアー(マンディー·ローズ & ソーニャ·デビル)、ドレイク・マーベリック

 日本時間10月12日(土)朝9時からライブ放送·配信の『スマックダウン』と10月15日(火)朝9時からライブ放送·配信の『ロウ』は共にJ SPORTS またはJ SPORTSオンデマンド で放送·配信!


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