NXT報復総力戦!Aコール防衛もFベイラー帰還!紫雷イオxミア・イム白熱、TMDKシェインxJガルガノ最高

©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

 WWEネットワークでの配信解禁が翌日からになることもあり、日本のアメプロ通は現地では同日、同時間対決ながら「水曜生TV戦争」はAEWを見てからNXTを見る順番になるのだと思われるが、やはりWWEは質勝負の総力戦で挑んできた感がある。


 冒頭はアダム・コールとマット・リドルのNXT王座戦から。プレビューショーでは、リドルには友人がいないとか、ロッカールームでの孤立がネタにされて、トリプルH監督が「リドルには友人なんかいらない」と弁解していたのであるが、なんと冒頭30分間CMナシという大英断で、NXTの魅力である試合をじっくり魅せる中身勝負をUSAネットワークでも実行したのはもの凄いことだ。また、期待にたがわぬ好勝負となり、掴みも含めて米国で見ている大衆層にAEWにチャンネルを変えさせないという掴みでも成功なのか。もっともAEWを見るファン層は、WWEユニバースとはまた別の、一時はプロレスから離れていたようなグループが今回のTV戦争を聞きつけて戻ってきたという分析もあとから出ることになるのだが・・・。
 そしてNXTも隠し玉を用意しており、AEWのような番組最後でなく、防衛直後のアダム・コールに対して、結婚のためしばらく休んでいたフィン・ベイラーがNXTに帰還すると。NXTのレギュラーとしてやっていくことが宣言されている。照明の数も増え、電光掲示板もあり、大きな会場を巡業する予定のAEWにも、NXTコールはおろか、「マンマ、ミア~」も「Fight Forever」も大合唱となり、詳しくは知らないライト層にもメジャー感は演出できていたかも。もっとも、やはり満杯でも400人は入らないフルセイル大学のスタジオだと、どうしても見劣りする課題は残されたままだ。


 続いては「紫雷イオ、Io Shirai」が入場口の電光掲示板に出て、ジーニアス・オブ・スカイのお出ましである。前回のシェイナ・ベイズリー戦がやや不評だったミア・イムだが、ここでは望んでいたイオ戦ということもあり、いきいきと何度もニア・フォールに持ち込み、冒頭試合に負けない熱戦を繰り広げたのは称賛だろう。また、AEWのCMの入れ方が、画面の左側にCMとその音声が流れ、小さい方の右側に途切れることなく試合が流れたのに対して、紫雷イオ戦からは二度、今度は反対側の画面に出るやり方でCM時間を処理している。これはもの凄いことかも。それに、このやり方だとCMが頭に入らないという懸念と違い、タコスの広告にせよ、画面はずっと見ることになるから、トイレタイムにもならず、かえって本来の巨額放送権料の根拠であるCMも記憶に残るのではなかろうか。まぁ納得しない方は、「普通にやった方がいい」と言うのだろうが・・・。


 しばらくケガもあって番組からは消えていたジョニー・ガルガノもさらに細見になって復帰。対戦相手がTMDKのシェイン・ソーン(ヘイスト)と発表されて、現地英語の専門媒体では「もっと馴染みと知名度のある選手にすべき」との声さえ上がっていたのだが・・・本誌はやってくれると信じていたゾ。アダム・コール戦がベストとの声が多いが、本誌はAEWとNXTを比べて、間違いなくこのカードが最高試合なのであったと、あえて強く異論を記し残しておく。


 さらには、ジョニーの妻キャンディ・レラエがシェイナ・ベイズラーに挑戦するNXT女子王座戦も組まれた。前回の紫雷イオ戦が大好評だったご褒美もあるが、こちらもこなれた展開で、初めてNXTを見ることになったライト層も、女子はシェイナという怖い元MMA戦士が、長期政権やっているという情報インプットは埋め込まれたことになろう。

 あと、次回のカードを見ても、『205 LIVE』や『NXT UK』など、その他のWWEブランドのトップをUSAネットワークでもみせていく戦略のようで、今宵はブルーザー級のピート・ダンが、ダニー・バーチと「ブリティッシュ・ストロング・スタイル」の神髄を披露していた。

 番組の最後は、RAWスキッド場面のみの出番ながら名前と顔を売ってきたストリート・プロフィッツが、ラッパーを従えての入場に。3大王座戦ということで、タッグ王者アンディスピューティド・エラのボビー・フィッシュとカイル・オライリーが迎え撃ったが、王座防衛後の番組の最後にはまたもの大手術で休んでいたトマソ・チャンパがあらわれ、アダム・コールとにらみ合う幕切れに。AEWはとにかく、新興プロモーションの、しかも初めてのテレビ番組制作なのだから、なにかとハンディもあったと思うが、やはり内容勝負では世界最高峰のNXTがPPV大会『テイクオーバー』クォリティーの好カードをずらりと並べて先制パンチを見舞った格好になろう。

■ WWE NXT USAネットワーク2時間中継初回
日時:10月2日(現地時間) WWEネットワーク配信は日本時間金曜から
会場:米フロリダ州オーランド近郊 フルセイル大学スタジオ

◆紫雷イオ、ミア・イムをムーンサルト葬

“黒い”紫雷イオがミア・イムとシングル戦で激突した。序盤、握手を払ってミアを突き飛ばしたイオだったが、ミアのドロップキックやビックブーツを食らって劣勢。ドラゴン・スクリューやドロップキックで反撃したイオだったが、ミアの髪を引っ張ってレフェリーに注意を受けると「わかんねえよ!てめえが何言ってるのか」と苛立ちを抑えられず悪態をついた。しかし、イオはリバーサル・ラナや619を決めて自身のペースを掴むとコーナートップから豪快なスーパープレックスを放ち、最後は必殺のムーンサルトをミアに決めて3カウント。勝利したイオは不敵に笑うとコーナートップに上って勝利をアピールした。

◆サプライズ登場のフィン・ベイラーがNXT復帰宣言

 NXT王者アダム・コールが王座挑戦権を獲得したマット・リドルと激突した。リドルが大技の攻防からフジワラ・アームバーで王者を追いつめるも、最後はコールがラストショットを炸裂させて王座防衛に成功。試合後、コールがNXT王座ベルトを掲げて勝利をアピールしていると、そこへ突如フィン・ベイラーがサプライズ登場。会場が大興奮する中、コールと対峙したベイラーは「今からフィン・ベイラーはNXTだ」とNXT復帰宣言をして会場からは大“NXT”チャントが巻き起こった。


※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼手塚要Bushiroad USA社長90分遅れ開始ニューヨーク土下座~水曜生TV戦争開戦

[ファイトクラブ]手塚要Bushiroad USA社長90分遅れ開始ニューヨーク土下座~水曜生TV戦争開戦

▼プロレス裏番組対決!初回視聴数AEW1409,000、NXT891,000深淵

[ファイトクラブ]プロレス裏番組対決!初回視聴数AEW1409,000、NXT891,000深淵

※490円電子書籍e-bookで読む(PayPal決済easypay、銀行振込対応)
’19年10月10日号AEW-NXT水曜生TV戦争 新日USA東部不穏 ノア拳王清宮 ラウェイ日本