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日本時間で本日はUFCが終わったら、すでにRIZIN名古屋もPPV中継始まっているし、大田区体育館ではKNOCK OUTがあるという困ったスケジュールに。先週はWWEトロント四連戦とG1決勝の武道館三連戦が重なったばかりだが、マット界の媒体に休息は許されてないということなのか。
UFCは北米ではESPN+配信のみに方向転換する前から、もう毎週大会やっているようなところがあるが、こちらはナンバーシリーズでも比較的大きな興行になり、カードも揃えてきた注目回になる。メインでは実況解説のコメンテイター職も噂されている40歳のDCことダニエル・コーミエが、”強力型戦闘隊”スタイプ・ミオシッチとのリマッチを受けるカードだ。PPV収入がなくなったのでWWEからブロック・レスナーがまたMMA挑戦する可能性が消えた今、DCにとっては得るものの少ないマッチメイクだったのだが・・・。
前半はDCが押していたのだが、4Rになってミオシッチのボディブローで失速が見えたDCに、ケージ際に追い詰めたミオシッチがパウンド連打となりレフェリーが試合を止めた。DCは「試合後なんで今後のことを話すのは・・・」と言葉を濁して「妻と相談する」にとどめたが、これが最後になってしまうのだろうか。
悪童・弟ネイト・ディアスが久しぶりにオクタゴン登場。金網を使った三角蹴りの映像が未だ使われることも多いアンソニー・ペティスとの舌戦を経て、遺恨戦の様相となったセミは、やはり流血バチバチになると手数に勝るディアスが、グラウンドになってスィープされても柔術黒帯の猛者ぶりを見せて極めさせない。完封となり勝者インタビューは昔のままの”mother fucker”から。「てめえらサッカー(ダサい)のアホどもよ・・・」とディアス節全開で笑かしてくれた。
こちらも流血の殴り合い。キューバのヨエル・ロメロには会場客も感情移入の接戦だっが、パウロ・コスタの勝利に。ヴァリッジ・イズマイウに伴われて勝者インタビューを受けるブラジル人選手は英語がしゃべれるようで、会場は大ブーイング。しかし、これで13連勝になりランキングはジャンプするだろう。次回はイズラエル・アデサーニャ戦をぶち上げた。
(C)Getty Image
■ UFC 241
日時:8月17日(現地時間)
会場:カリフォルニア州アナハイム ホンダ・センター
<ヘビー級タイトルマッチ 5分5R>
●ダニエル・コーミエ(米国)
4R 4分09秒 レフェリーストップTKO
○スティーペ・ミオシッチ(米国)
スティペ・ミオシッチ
「DCはタフなやつだ。それは認めざるを得ない。第3ラウンドに弱点が分かって、第3ラウンドに右の拳で捕まえたんだ。神に感謝だな。あいつはタフだ。試合だから、何が起きるか分からない。自分としてはあのボディへのフックが効いたと思ったし、やつの腕が下がっていたから、追い打ちをかけた。コーチが右を使えと言ってくれたんだ。痛めつけているのは分かっていたし、とにかく続けていくだけだった。スキが見せるまでやり続けるのみだった」
<ウェルター級 5分3R>
○ネイト・ディアス(米国)
判定3-0(30-27/30-27/29-28)
●アンソニー・ペティス(米国)
ネイト・ディアス
「さびついていたのかどうか分からなかったから、とりあえずそうかもしれないと思って臨んだって感じかな。別にじっくり考えたくもないね。とにかく無視して先に行く。とりあえずは家に帰ってチームと話す。それからマスヴィダルの件を考えるよ。チームがかなり支えてくれたから、クロンやみんなに感謝だ。俺たちは最高のチーム。誰とだってやれる。俺に向かって来るやつがいたら挑むまで。常にトレーニングはしているし、常にいく覚悟。乗るか死ぬかさ」
<ミドル級 5分3R>
○パウロ・コスタ(ブラジル)
判定3-0(29-28/29-28/29-28)
●ヨエル・ロメロ(キューバ)
パウロ・コスタ
「ロメロはビーストだし、この階級で一番手ごわい人。俺の次にな。これで、みんな、俺がこの階級で一番タフなやつだって分かっただろ。俺はあらゆる部分を練習しているんだ。グラウンドもケージもスタンドも、クリンチだってそう。誰が相手でも勝てるってことを示したつもりだ。ロメロはビーストだし、真の格闘家で本当にタフだ。最初のラウンドでノックアウト寸前だったけど、ものすごくアゴが強くて、ノックアウトするのはかなり難しかった。それに、とても強くてスマートだから、慎重にいかないといけなかったんだ。当然、俺が3ラウンドすべて取った。アデサニヤもウィテカーもロメロほどタフじゃない。アデサニヤは楽勝だろ。痩せっぽちだしな。ウィテカーはすでにロメロに負けているから、2人とも問題なく倒せる」
<フェザー級 5分3R>
○ソディック・ユサフ(ナイジェリア)
1R 4分14秒 TKO
●ガブリエル・ベニテス(メキシコ)
ソディック・ユサフ
「今日の俺のパフォーマンスはみんなが見てくれていたはず。この階級で俺にふさわしい場所がどこか、UFCに教えてやってくれ。俺の戦い方はファンが喜ぶ。それ以上に言うことはないよ。おしゃべりなタイプじゃないけど、フレンドリーではあるな。今はこの波に乗れてうれしい。ただひとつ求めるなら、12月のワシントンD.C.に出たい。俺が住んでいたところだし、第二の故郷だ。UFCが前回あそこに行ったときはチケットを買えないくらいに貧しくて、ただの子供だった。あそこで試合ができれば俺にとって最高のストーリーだ。用意してくれる相手なら誰でもいい。将来、タイトルに挑戦するまで、対戦相手について心配することはないだろう。今回の相手にもダウンさせられることはなかったし、ちょっとかかってきたけど、俺の足を見れば分かるだろ、競走馬みたいにできている。ナイジェリア人は苦労するようになっているのさ。何だってかかってこい。コンテンダーシリーズは俺にとって大きな舞台に上がるための完璧なオーディションだった。あらゆる意見を聞こうと思っているから、ソーシャルメディアでぜひ俺をフォローしてくれ」
<ミドル級 5分3R>
○デレク・ブランソン(米国)
判定3-0(29-28/29-28/29-28)
●イアン・ハイニッシュ(米国)
デレク・ブランソン
「いい気分だ。今はこういう若いやつらが俺の場所を奪おうとしてくる。みんな、俺が歳を取って同じことばかりやっていると言うし、カーディオをやれと言ってくるけど、俺はハードワーカーだ。常に自分のカーディオはトップレベルを維持しているし、問題はない。こういうやつらが俺を食おうとしてくるから、とにかく準備をしておくだけ。まだ完璧ではないかもしれないけど、誰だってチャンスを狙っているんだから、俺のポジションを奪いに来る。俺だって彼らのようなときを覚えているし、大金を狙っていた。でも、それをかなえるには自分の力を証明しないといけない。勝って、はしごを駆け上らないと。思っていたよりも相手が少し速くて、向こうがどうしてくるのかを見ようと思って少しスローにスタートした。相手の動きはかなり研究してきたけど、思っていたよりも少しうまくやっていた。とにかく家族とハグしたいよ。歳を取るとね、いろんなことに感謝できるようになるのさ。家族と5週間も離れているんだ。新しい家を買ったばかりなのに、まだ全然落ち着く時間がなかった。家を離れてトレーニングキャンプに集中しないといけなかったから、家族のもとに帰って、彼らと過ごすことに集中したいし、子供の学校が始まったらまた次を決めようかな」
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