“秘密兵器”バディ・マーフィーがローマン・レインズ戦SmackDownお披露目!締めは“毒蛇”オートン&リバイバル組

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 トロント4連戦の最終日、冒頭は地元カナダの声援を受けるKOケビン・オーエンズの演説から。インディーからWWEに採用されて5年目だという。もっとも『サマースラム』のシェイン・マクマホン戦では、負けたら追放ということなのに、シェインが負けたらどうなるかは条項に付いていない。そりゃオーナー一族なんだから永久追放はありえないからなんだろうが、さっそく今度は「今日の試合に勝ったら10万ドルだ」と言う。1時間目と2時間目の時間またぎに組まれたカードの対戦相手はサモア・ジョー、しかも立会人サブ・レフェリーがアライアスという・・・。案の定、アライアスがカウントしようとするレフェリーをリング外に引きずり降ろしてジョーのピンには高速3カウントと。来週のRAW、SmackDownは「キング・オブ・ザ・リング」のトーナメントになる。KOケビン・オーエンズに注目しよう。

 ”秘密兵器”バディ・マーフィーがようやく世間向けテレビ番組にシングル戦でお披露目。前から使っていたと言われればそうなんだが、世界リアルタイム配信時代というのか、「昨日のG1チェックしてます」とばかりに、中邑真輔のキンシャサというのか、飯伏幸太のカミュゴエなのか技名はともかく、マーフィーが飛び膝を何度も散りばめていたのが異常に目についた。

 24/7王座のコントで、ちょこっとだけ2人が同時王者という、珍記録をリストに書き出しているご苦労さんなネット有志(WWE公式サイトでも、そんなリストは作らていない)が「リバイバル」も第●●代王者に名を連ねるのだろうが、今回はニューディとの6人タッグでover役ながら、美味しいところはランディ・オートンが持っていくのであった。

■ WWE SmackDown 205 LIVE
日時:8月13日(現地時間)
会場:カナダ・オンタリオ州トロント スコシアバンク・アリーナ

◆“毒蛇”オートンがRKO4連発でニュー・デイを粉砕

 PPV「サマースラム」でカウントアウト(両リン)裁定となったWWE王者コフィ・キングストンと“毒蛇”ランディ・オートンが6人タッグ戦で再び激突した。ザ・リバイバルとのタッグ戦でエグゼビア・ウッズ&ビックEのセコンドとしてキングストンがリングインすると、宿敵オートンがステージに姿を現した。オートンは「お前は俺に勝てないから逃げただろ。しかし、もう一度お前に6人タッグ戦の機会をやろう」とキングストンを挑発して対戦が決定。試合ではウッズがリバイバルのスコット・ドーソンとダッシュ・ワイルダーに捕まると、場外ではオートンに解説席に投げ飛ばされて苦戦を強いられた。一時は交代したビックEがベリー・トゥ・ベリーでワイルダーを投げ飛ばし、キングストンがRKOを狙うオートンにドロップキックからダイブ攻撃を決めて反撃したものの、最後は再びウッズがリバイバルに捕まってシャッター・マシーンで撃沈した。
 勝利したリバイバルは試合後もウッズとビックEに暴行を加えると、キングストンがトラブル・イン・パラダイスでドーソンを蹴散らして救援するも、牙を剥いたオートンがRKOでキングストンを粉砕。オートンは倒れ込んだニュー・デイ3人にダメ押しのRKO3連打を叩き込み、さらにコフィには4発目の”One more Time”と動けないキングストンを見下した。抗争はまだまだ続くのである。

◆レインズの事故に新展開!ブライアン「俺たちは犯人を見つけたぞ」

 バディ・マーフィーに名指しされ、ローマン・レインズの事故の犯人と疑われているローワンとダニエル・ブライアンがリングに登場した。ブライアンは「レインズの事故は俺たちと関係ない。マーフィーは嘘つきだ」と自身の潔白を主張するが、お客さんもバカではない。ブライアンに”it was you”と浴びせる様子が旧メイプルリーフ・ガーデンの合唱になったのだが・・・(笑)。

 さらに控室のマーフィーに「俺たちの評判を落とし入れたな。嘘をついたと認めろ」と暴行。せっかくレイズを引き立てるお仕事役でお茶の間向けテレビ番組に登場したマーフィーなのに、前回のレインズと同じように、今度はエコTシャツのブライアンに対して、メタルコアhatebreedのTシャツという、わかりやすいいでたちのローワンにまた激しく痛めつけられるスキッドが展開された。


 マーフィーはしぶしぶ「嘘を認める」と発言をすると、この状況に番組の最後ではレインズが直接ブライアン&ローワンと対峙した。ブライアンはレインズに「謝罪しろよ。俺たちは犯人を見つけたぞ。次週、お前の前に連れて来てやる」と真相を知っているかのようなコメントを残し、事件はより一層混迷した。ああ、また引き延ばしかよ~。

◆戸澤がダイビング・セントーンでギャラハー撃破

“元クルーザー級王者”戸澤陽がジャック・ギャラハーと205 Liveで激突した。序盤、戸澤はオクトパスホールドや騙し討ちジャブで攻め込むと、反撃するギャラハーに蹴り上げた戸澤はその勢いでポストに強打。そのまま場外に落ちた戸澤はカウント9で辛うじてリングに戻るも、ギャラハーの関節技に苦戦した。しかし、戸澤はハリケーン・ラナからシャイニング・ウィザードを決めて息を吹き返すとトペ・スイシーダやミサイルキックを叩き込み、最後は必殺のダイビング・セントーンを炸裂させて3カウント。フォール時にギャラハーの足がロープにかかったようにも見えたが、レフェリーの判断で戸澤陽が勝利を掴んだ。


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