トロント連戦3日目RAWカブキ・ウォリアーズ戴冠ならず!サーシャ・バンクス復帰

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 どっちみちPPV大会の翌日RAWは、どうなったか知りたい末端層までチャンネルを合わせるので視聴率が上がるのだが、カブキ・ウォリアーズの王座挑戦が事前にもアチコチで煽られていたし、3時間目の新王者セス・ロリンズとAJスタイルズ対決の前の扱いだし、よしとしよう。
 それにしても、米国内専門媒体もG1、G1と扱うものだから、ロリンズがまたG1を名指して余計なことを吐いたそうで、せっかく怪物ブロック・レスナーを倒して王座奪回。事前には心配されたものの、カナダのお客さんもベビーフェイスとして応援一色となりうまくいったのにアホじゃないかと思うのだが・・・。せっかく途中で”ストーンコールド”スティーブ・オースチンもロスの自宅からSkype画面に出演して、「毎晩、毎晩がんばっているのは凄い!」とお褒めの言葉も頂戴しているんだから、他団体のことなど知ったこっちゃないという態度を貫くべきなんだが。
 また、ドルフ・ジグラーがミズにもやられるRAWなのであった。でも、カブキ・ウォリアーズのTシャツ姿で戦ったから二重丸をつけておく。

■ WWE RAW
日時:8月12日(現地時間)
会場:カナダ・オンタリオ州トロント スコシアバンク・アリーナ

◆The OCがロリンズに暴行もリコシェ&ストローマンが救援

 PPV「サマースラム」でブロック・レスナーからユニバーサル王座奪還に成功したセス・ロリンズが番組オープニングでUS王者AJスタイルズと対峙した。The OC(オリジナル倶楽部)として現れたスタイルズは「俺はお前にチャレンジしたい。俺はお前より優れた王者だからな」と新王者ロリンズに挑戦を表明。すると、ロリンズがこの挑戦を快諾して“王者対王者”の対決が決定した。

 メイン戦で行なわれた王者対決ではスタイルズがウシゴロシを決めて攻め込むも、ロリンズがスリング・ブレイドやファルコンアローを叩き込んで優勢となるとセコンドのルーク・ギャローズとカール・アンダーソンがロリンズを襲撃して試合は反則裁定。それでもThe OCはお構いなしにロリンズに暴行を加えるとリコシェが救援に現れた。リコシェはスタイルズに延髄斬りを叩き込んだが、ギャローズ&アンダーソンのブーツ・オブ・ドゥームで返り討ちに遭うと、今度は“巨獣”ブラウン・ストローマンも救援に登場。スロトーマンはギャローズ&アンダーソンをショルダータックルで吹き飛ばすと、スタイルズにはランニング・パワースラムをお見舞いしてThe OCを蹴散らした。お茶の間の末端視聴者に、この3人がベビーフェイスなんだという植え付けが念を押された格好だ。

◆電撃復帰のサーシャがナタリア、そして王者ベッキーを滅多打ち

“ザ・ボス”サーシャ・バンクスがRAWで電撃復帰した。PPV「サマースラム」の王座戦で敗退したナタリアが(脱臼させられた)腕を吊った姿でリングに登場して「ベッキーにタップ負けしてしまった。いつかもう一度対戦したい」と悔しさを露わにすると、そこへ突如サーシャ・バンクスが登場。電撃復帰となったサーシャはナタリアをハグして同情したかに思われたが、かつらを取って真っ青な髪を披露すると急変。不意打ちでナタリアに襲い掛かって容赦なくダブル・ニーを放つとスチール階段にも叩き付けて暴行を加えた。すると、サーシャの変貌ぶりに堪らず王者ベッキー・リンチが救援に現れて殴り合いを展開するも、サーシャがレフェリー達の制止を無視してパイプ椅子でベッキーを何度も何度も滅多打ち。傍若無人に暴れまわったサーシャはスチール階段にベッキーを叩き付けて止めを刺すと不敵な笑みを浮かべてその場を後にした。

◆💛💛💛サーシャ・バンクスが復帰!💛💛💛

◆カブキ・ウォリアーズ王座奪取失敗!カイリ「私の辞書に“ギブアップ”の文字はない」

 アスカ&カイリ・セインのカブキ・ウォリアーズがWWE女子タッグ王座をかけて王者アレクサ・ブリス&ニッキー・クロスと激突した。ペイジは再び負傷の手術に入り、今宵の登場はなし。カイリはアレクサにクロスボディやアスカとの連携攻撃で攻め込むと、アスカもスライディングキックからジャーマン・スープレックスでニッキーを投げ飛ばして試合を優勢に進めた。さらにカイリは場外に逃げるニッキーにクロスバディを決めると、すかさず必殺のインセイン・エルボーを叩き込んだが、アレクサのカットでカウント2。カイリが惜しくもチャンスを逃すと、今度はアレクサに放ったアスカの蹴りがポストに誤爆してしまう。これで数的不利となったカイリは裏拳で反撃を試みるも、ニッキーのネックブリーカーからアレクサのツイステッドブリスを食らって3カウント。カブキ・ウォリアーズは王者を追い詰めるも、悲願の王座には届かなかった。
 試合後にカイリはツイッターを更新し、「私の辞書に“ギブアップ”の一文字はない」と連敗が続く中、王座奪取への揺るがぬ闘志を示した。もっとも、アスカから「GIVE UPは二文字や」と突っ込まれていた(笑)。まぁ、本誌も日本のファンも、「もっと、どんどんテレビに出せ!」だけなんで・・・。いくら今年のG1が凄かったにせよ、こっちは北米のプライムタイム(日本表記ゴールデン)にやってる長寿番組なのである。


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