AコールJガルガノ3本勝負再訪など『NXTテイクオーバー:トロント』仕込み!ダミアン・プリースト-キース・リー締め

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 AEWが毎週水曜の番組、初回は10月2日、ワシントンDCのキャピタル・ワン・アリーナからの生中継と決まり、その昔WCWを放送していたTNTが東部時間夜8時から10時までの放送だと公式発表が出たが、WWEとAEWの全面戦争は熾烈を極めている。現時点での噂になるが、地上波FOXの傘下ケーブル局であるFS1から、同時間帯にNXTがWWEネットワークから飛び出してお茶の間向け一般テレビにも流される計画が進行中だという。
 また、すでに前売りと同時に売り切れとなったAEWの8・31『ALL OUT』シカゴ大会に対しては、WWEは英国から『NXT UKテイクオーバー:カーディフ』(日本時間では9月1日午前4時~)を先行でぶつける。日本の一般ファン向きには、戸澤陽もいるから『205 LIVE』が紹介される傾向にあるが、視聴者数ではWWEネットワークというのは、『レッスルマニア』を含むPPV大会が月額$9.99で見られるというだけでなく、独自のNXTもあることが大きく、その次に多くに見られているのが、女子ならトニー・ストームもアルファ・フィメールもいる『NXT UK』なのだ。

◆これが「パラダイム・シフト!」TNTからの広告YouTube発表

 但し、現在のWWEネットワーク放送のNXTは、CMのない1時間枠ギッシリに、2時間のSmackDownにまったく劣らないというか、レスリングの質では圧倒的な凝縮番組を提供する主旨なんだから、これがCMの入るプライムタイム(日本表記ゴールデン)のテレビでも流れるとなると、より多くの一般層にアピールする、広まるというメリットは大きいものの、失うものもあることになる。もっとも、「こっちはレスリング重視なんだ!」というお題目で新規参入するAEWにとっては、NXTを正面からぶつけられたら、なんだやっぱりWWEの方が凄いとなりかねず、えらいこっちゃと慌てることになろう。まぁ、なんであれ競争が業界を発展させるんだし、選手にとっては選択肢も広がったことになる。実際、デイビー・ボーイ・スミスのように「矢野通の負け役までさせられて・・・」と、扱いに不満だからと新日本プロレスを辞める者も出てくるわけで、そうかと思えば、離脱を匂わせて超高額の5年縛り長期契約でWWEに留まることになったアンギャロ(カール・アンダーソン&ルーク・ギャローズ)もいると。一方で、K.E.S.チームから残されたランス・アーチャーは、風貌も変わってG1で活躍中なんだから、世の中なんとも言えないのだ。

 そうかと思えば、KUSHIDAが「えらいことになる」と呟いていたことの一つには、WWEがEVOLVEだけでなく、他の系列も巻き込んでAEW包囲網を敷くために、インディICWにKUSHIDAを貸し出すことも発表されている。「真夏といえばG1」とぼんやりとしかマット界を見てないと、グローバルには大変な抗争が勃発していることを見逃すことになろう。

 これらの詳細を読みたいなら本誌の深淵分析拡大版ということになるが、本日配信解禁のNXTに関するなら、『サマースラム』前日に行われる『テイクオーバー:トロント』仕込み回ということになる。本誌が「2019年の年間最高試合賞が早くも・・・」と明言したのを変えてないアダム・コールとジョニー・ガルガノの名勝負数え歌シリーズをまた組んで、今度の3本勝負は、それぞれの得意な形式で、3本目に突入した場合はウィリアム・リーガル=コミッショナーが決めるルールになるというお題目が付けられ、ガルガノがストリートファイトを選ぶお約束から。

 そのNXT UKで最長の王座保持記録を作ったピート・ダンがNXT本家に再合流、トロントではヴェルべティン・ドーリームのノースアメリカン王座に挑戦とか、そこにはロデリック・ストロングも加わって3 wayになるんだと。ユニバース諸氏なら、それはおもしろそうだとニンマリか。

 また、女子では怪力のビアンカ・ベルエアーが、中国本土出身のザイア・リーのカード、ダークサイド「紫雷イオ、Io Shirai」が、アメリカン忍者優勝のしょっぱいケイシー・カタンツァーロを一方的になぶるも、お約束で裏切られたガルガノ夫人キャンディスが報復の狼煙を上げると。

 最後は、ROHのパニッシュメント・マルチネスことダミアン・プリーストと、巨漢ながら動けるキース・リーの攻防をじっくり見せたNXTなのであった。

◆“黒い”イオが旧友キャンディスの報復で狼狽

「友達はいらない」と豹変した“黒い”紫雷イオはNXTでケイシー・カタンツァーロと対戦した。6月の王座戦以来の試合となるイオはいきなりドロップキックでケイシーを吹き飛ばすと、串刺しのダブル・ニーを叩き込んで圧倒。すると追撃するイオに対して、報復を狙う旧友のキャンディス・レラエがいきなり乱入して背後から襲い掛かると回し蹴りからトペ・スイシーダを叩き込んだ。さらにキャンディスがパイプ椅子を持ち出すと、勢いに押されたイオは例によって日本語で文句を吐き捨てながら花道を後にした。


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