WRESTLE-1 選手インタビュー!

7月19日(金)、都内・GSPメディアセンターにて、W-1が記者会見を実施。9月1日(日)の『2019プロレスLOVE in YOKOHAMA』のメインイベントでW-1チャンピオンシップを闘う王者・T-Hawkと挑戦者・稲葉大樹が出席。それぞれ意気込みを述べた。

昨日の新木場大会で前哨戦を闘った2人だが、その試合が初対決。試合はT-Hawkが土肥孝司からフォールを奪い、チャンピオンとしての力を見せつけた。会見でもT-Hawkに「レスラーにしては人が良すぎる。今の段階のイメージでは僕に(気持ちが)届いてない」と言われた稲葉。しかし、「足りてないって言うんだったら、もっともっと上げていきます」と静かに闘志を燃やすと、「お客さんが笑顔で会場を後にできる団体にしたい」とベルトを獲った後のビジョンを語っていた。

【選手コメント】

稲葉大樹のコメント

「『W-1 GP』優勝して横浜文体のメインでT-Hawk選手とのタイトルマッチ決まりました。ベルトを獲り返すのはもちろんですけど、それ以上にT-Hawk選手との試合を楽しみたいというか、自分自身がT-Hawk選手とのシングルマッチが凄い楽しみです。最後勝ってベルトは獲り返します」

T-Hawkのコメント

「僕、個人としては今年の頭にこのベルトを獲って3回目の防衛戦ですけど、やっぱりW-1最大のビッグマッチのメインイベントで稲葉さんとこのベルトをかけて1vs1の試合になるんですけど、先程稲葉さんが楽しみたいとおっしゃっていましたけど、やっぱり楽しむとかではなく、稲葉さんもW-1を代表してベルトを獲りに来るだろうし、僕はこの#STRONGHEARTSを代表して防衛しなければいけない責任というものがあって、お互いメインイベンターとしての責任を果たしたいなと僕は思います」

【質疑応答】

──昨日の前哨戦が初めての対戦だったんですよね?

T-Hawk そうですね。初対決だったんですけど、僕の印象としては稲葉さんはレスラーにしては人が良すぎるというか、もっと例えるならばサラリーマンっぽいですよね。人が良すぎるんですよね。もっと今まで獲った芦野選手とかイケメン選手だったりとか、近藤さんもそうですけど、気持ち的な部分は凄く来るなというのはあったんですけど、今の段階のイメージでは僕に届いてないかなっていうのが昨日のコメントでもありましたけど、そういう印象は受けました。

稲葉 試合を通じてもっと稲葉大樹を感じてもらいたいなと思います。最終的には勘弁してほしいなと言うぐらい追い込みたいなと思います。

──稲葉選手、人が良すぎるとかサラリーマンっぽいという言われ方をしたんですが、それについてはどのように思われますか?

稲葉 試合やってもらえればサラリーマンなのかなんなのかわかると思います。昨日の新木場はそんなに絡んでないと思っているのでもっともっと絡めばわかってくると思います。

──T-Hawk選手、『W-1 GP』見ていたと思うんですけど、ご自分の前に立つのが稲葉選手だというのは予想していましたか?

T-Hawk グランプリの決勝を僕は本部席で見てたんですけど、その時は稲葉さんってこんなに感情を出せるんだと思ってたんですよ。昨日肌を合わせてみて、その時がピークでグラフ的にはちょっと下がってきたなというふうに見受けたんで、やってみて。それを9月1日、その前に8月1日の後楽園ホールでも当たりますけど、そこにピークを持ってこないと今の僕のベルトには到底届かないかなとは思いますね。

──稲葉選手は実際にT-Hawk選手と闘ってみて、どのような印象を受けました?

稲葉 凄い刺激ですか? やっぱり初めてだったので、普段のW-1の選手と以外は、そんなに#STRONGHEARTSの選手と絡むこともなかったので凄い刺激をもらいました。やっぱりその刺激に勝つぐらいの自分もさっきも言われてましたけど、どんどん気持ちを高めていって、文体に気持ちを上げていきたいと思っています。

──まだ気持ちが本番に向けて上がりきってないという状況ですか?

稲葉 いや、上がってるつもりですけど、足りてないって言うんだったら、もっともっと上げていきます。

──お互いに警戒する部分、注意する部分がありましたら、教えてください。

T-Hawk ちょっと厄介だなと思う部分がありまして、お客さんを味方につけるのがうまい。多分本人は自覚ないと思うんですけど、お客さんが感情移入しやすいところ。そういった声援もあると思うんですけど、正直、そういった部分では僕は全く動じないメンタル持ってますし、もちろん気持ちという部分では絶対負けない。そこぐらいですかね、稲葉さんは。あとは一発逆転の卍があるので、そこをしっかり警戒して対策を練って当日を迎えたいと思います。

稲葉 攻撃力が凄いなと思っています。ただ自分も攻撃に負けないぐらいの気持ちはあると思っているんで、耐えて耐えて一発逆転の卍もあるんで、そこまで耐えきりたいと思っています。

──稲葉選手、もし仮にベルトを獲ったら、どのような形でW-1を引っ張っていこうと思っていますか?

稲葉 試合が終わったらお客さんが笑顔で会場を後にできる団体にしたいと思っています。

──T-Hawk選手は防衛したら引き続きチャンピオンということになりますけど、その先、このW-1のリングでやりたいこととか考えていらっしゃいますか?

T-Hawk 今現在ビジョンは明確なものはないんですけど、単純にこのベルトは僕が持っていたほうがW-1的にはいいんじゃないかなと思っているので、しっかり防衛してT-Hawkここにあり、W-1チャンピオンここにありというのを証明したいと思っております。

7月19日(日)、都内GSPメディアセンターにて、W-1が記者会見を実施。既報カードである8月1日(木)の後楽園ホール大会で行われる近藤修司&立花誠吾vs芦野祥太郎&児玉裕輔のタッグマッチが、W-1タッグチャンピオンシップに変更となったことが発表された。会見には王者組の近藤&立花、そして挑戦者組となった芦野&児玉が出席。それぞれ意気込みを述べた。

そもそも、今回のタイトルマッチはタッグ王者となった立花から、芦野を指名したことから始まる。芦野からの返答はなかったものの、昨日の新木場大会で6人タッグによる対戦が組まれた立花は「芦野にやる気にさせる」と意気込んで試合に臨んだ。だが、結果は返り討ち。芦野から直接フォールを奪われるという屈辱も味わった。

しかし、芦野は立花の指名を受諾。ベルトを獲って調子に乗っているという立花をタイトルマッチで完膚なきまでに叩きのめす腹積もりなのだ。会見でも芦野の口から出る言葉は「お前の舎弟はどこにいんだよ」、「他の奴と一緒ですよ。口だけ。タナカ岩石と一緒だよ」、「そのスーツどこで買ったんだよ。それを正当化しているのがダメ。だから笑われんだよ」と、立花に対して厳しいものばかり。その様子を見ていた児玉も笑い出すは、挙句の果てにはパートナーの近藤まで、「この顔を見ろ。この顔でまともにやれって、どっちみち笑いになるんだよ」とフォローにならないフォローをする始末だ。

結局、終始会見場で一人笑い者にされてしまった立花。8.1後楽園大会でこの屈辱を晴らすことができるのか?

【選手コメント】

近藤修司のコメント

「ええ、こんにちは。昨日の新木場大会で立花があれだけのことをされて、完膚なきまでにフォール負けをしたっていうのは当然本人も悔しいと思うんですけど、あれを見て僕も悔しさを感じたというかね。まあ立花はベルトを獲ってちょっと調子に乗ったのかもしれない。天狗になったのかもしれない。まあそれを鼻を見事にへし折られた形になったと思います。そうやってレスラーが強くなるのは知ってるしね、昨日立花が潰されておいて良かったのかなと思います。ただ立花は昨日の痛みより怒りに震えてるんじゃないかと思っています」

立花誠吾のコメント

「昨日、新木場でボロクソに負けて、あんなに公開処刑みたいに舎弟の前でやられて、単純に怒りと悔しさしかねえからよ。俺はこういう気持ちが人を強くするってわかるからよ。これを何百倍にも何千倍にもされたからよ。それを後楽園で爆発させて必ず俺たちが勝つからよ」

児玉裕輔のコメント

「こんにちは。昨日の新木場で見た人はわかると思いますけど、児玉としては非常に棚からぼた餅とうか、凄いチャンスになっちゃったなって。残念ながら昨日の通り、後楽園ホールでもああいう形で芦野くんと僕で立花をこてんぱんにやってですね、ベルトも舎弟もいなくなっちゃうんじゃないかなと思いますね」

芦野祥太郎のコメント

「昨日、リング上で挑戦すると。まあ、立花のほうから挑戦してほしいということだったんでいいよっていうことだったんですけど、こいつのために時間を割いて会見までやらされてかったるいですよ。なんでこいつのために動かなきゃいけないんだっていう。だいたいこいつはベルト獲ったぐらいで逆指名だの言いやがって。ふざけんじゃねえよ。防衛、1回か2回ぐらいしてから言えよ。1回もしねえでよ。アレハンドロのちびっ子マスクマンから獲ったぐらいで調子に乗りやがってと思ってますよ。まあ、元々タッグのベルトは興味ないんで、獲ったらすぐ返上しますけど、その勢いですよ。でもね、とにかく後楽園で立花をもう一度ボッコボコにします。それだけですよ。こいつが生意気な口を利けなくなるまでやりますよ。『ああ〜ん?』とか『舎弟』とか。だいたい舎弟どこにいんだよ。どこにいたんだよ、新木場のどこに。こいつが舎弟なんですよ。そうだろ、お前? アンファンにいた時は俺の舎弟だな。イケメンと組んでる時はイケメンの舎弟だよ。今は副社長の舎弟だよ。お前の舎弟はどこにいんだよ。それを教えてくれ。まず舎弟がどこにいるか聞いてから、質疑応答をやりましょう」

立花 世界にいるよ、たくさんよ。

芦野 世界に(笑)。

立花 いるよ。お前、何笑ってんだよ。世界中にたくさんいるよ。

芦野 あれか、Twitterのフォロワーか?

立花 世界中だって言ってんだろ。フォローしてない奴でも俺の舎弟はいるよ、お前。

芦野 どういうことか理解できません。まあ彼はそう言っているんで、いるんでしょうね。世界中に。じゃあ、世界中から見に来るんじゃないか、お前の舎弟が。何万人いるんだ。 億か? ふざけんじゃねえよ。どうぞ、質疑応答。

【質疑応答】

──芦野選手としてはタイトルマッチを受けたモチベーションはベルトよりも、制裁という感じで考えていらっしゃるんでしょうか?

芦野 そうっすね。こいつは違うと思ったんですよ。今までね。この間グランプリやって、戻ってこいと俺から言って、まあ戻ってこない。対角に立ってやりたいということだったんで、それはまあいいなと。タッグのベルトを獲ったまでは良かったと思いますよ。そっからの行動ですよね。結局何もないくせに。他の奴と一緒ですよ。口だけ。タナカ岩石と一緒だよ。

──立花選手、芦野選手の言葉を聞いてどのように思われますか?

立花 何もねえから逆指名したんだろうって話だよ。タナカ岩石だったらベルト獲って満足で終わりだよ。

──近藤選手は今回の立花選手の行動に関してどのように思われているんですか?

近藤 まあこのチームに関しては立花主導でやっているんで、立花の思うようにやってもらいたいし、舎弟……まあ俺が舎弟になんのかな、唯一の。

立花 唯一のじゃねえよ。世界にいんだよ。

近藤 (無視して)唯一の舎弟なのかもしれないです、僕が。だから、立花の思うようにこのチームはやってもらいたい。動いてもらいたい。チームリーダは立花です。唯一の舎弟が……。

立花 だから、唯一じゃねえって。

近藤 以上です。

──児玉選手は近藤&立花組に関してはどのような印象を受けていますか?

児玉 いやまあ近藤修司が自分のことを立花の舎弟だって言ってるんなら、そうは見えないかなっていう。やっぱりどっちかって言うと近藤修司が見えるタッグチーム。これなんか……なんだろう……?(急に後ろを向いて笑いをこらえ出す)。

芦野 結局よ、お前を見たら笑いが出ちゃうっていうそういうことだよ。

立花 それはお前らの笑いのツボだからだろう(と言っていると近藤が立花の身体をさすり出す)。

児玉 さすられてんぞ。さすられてんぞ、身体を(笑)。

立花 俺が言ってんだよ、さすれって。

芦野 なんでさすれって言うんだよ(笑)。

立花 なんで笑ってんだよ! 

芦野 なんでお前がさすれって言うんだよ(笑)。おかしいだろう。おかしいぞ、これ(笑)。

立花 笑うんじゃねえよ、この野郎!

児玉 まあそういうことです。舎弟だなんだって、おもしろおかしくネタにされるようなそういうチーム。

芦野 やっとね、いつかの新木場で竹刀を俺が封印して、まずは色物じゃなくしてやろうと思ったんですよ。アンファンにいた頃の愛情がまだあったから。それで6月2日、グランプリ。いい闘いをしてきたと思いますよ。けど、結局これですよ。まだこのスーツ着てる。なんだそのスーツ。どこで買ったんだよ、それ。これを着て、それを正当化しているのがダメなんですよ。だから笑われてんだよ。なんか言い返してみろ、この野郎。

近藤 まず一言言わせてもらえば、見ろよ、これ。顔を見てみろよ、お前。ちゃんと見ろ。お前、これでまともにやるってどういうことだよ。

立花 おめえ! 一番どういうことだよ、それよ! 一番どういうことだよ! 

近藤 俺はこの業界、十何年もいるよ。この顔でまともにやれって、どっちみち笑いになるんだよ、お前。

立花 なんねえよ! 

近藤 見ろ。よく見ろ。

芦野 気持ち悪いから見んな。

近藤 見ろ。穴が空くほど見ろ。穴が空くほど。色だろ? どう考えたって。

芦野 なんでお前ズボンめくってんだよ。見えないからってめくるんじゃねえよ、スーツのズボンを。

立花 それはおめえ自由だろう!

近藤 流行ってんだろ? 歌舞伎町で流行ってんだろ。

立花 ああ。

児玉 サングラスの角度が凄いな。

立花 それはお前、ファッションだよ。

近藤 歌舞伎町で流行ってんだろ?

立花 これは俺のポリシーだよ。うるせえな、お前ら! (近藤に向かって)お前もうるせえし、お前らもうるせえよ!

──立花選手、一人だけ浮いちゃっているような感じになっているんですけども。

立花 浮いちゃってるんじゃねえよ、お前! 浮かしてんだよ、こいつらが。

近藤 怒り芸か。

立花 怒り芸じゃねえ! 怒ってんだよ!

芦野 こんな感じでずっとふざけてますけど、試合はこうはなんないですからね。昨日の新木場以上に、ジャーマン百発ぐらいこいつに食らわせますよ。

7

6月11日の新木場大会で近藤修司とのタッグでW-1タッグ王座を獲得した立花誠吾。翌日の会見では『W-1 GP 2019』の1回戦で破れた芦野祥太郎を防衛戦の相手に指名した。かつてはEnfants Terriblesで芦野と共に活動していた立花。師匠とも言える存在に対しての思いを語ってもらった。

──立花選手はリザルトUWAの6人タッグのベルトは巻いたことがあると思うんですけど、タッグは初めてですよね。いかがですか、チャンピオンになってみて。

立花 防衛戦をやったわけじゃねえからチャンピオンとしての実感はねえけど、ベルトを持っている以上、そう簡単には負けらんねえなっていうのはあるよな。

──それは普段の試合でも、ということですか?

立花 もちろんチャンピオンでなくてもそういう気持ちで試合に臨んでるけどよ、今はこのベルトの価値を上げていかなきゃいけねえから、そう簡単には負けられねえっていう気持ちは強いよな。

──『W-1 GP』では1回戦で負けてしまったわけですけど、そのすぐ後の大会でのベルト戴冠でしたね。

立花 珍しいケースのような気がするよな。1回戦負けした奴がチャンピオンになる。まあ、何が起こるかわからねえところがプロレスの面白さではあるからよ。ただ、相手が芦野祥太郎だったから負けてもしょうがねえって言われるのは嫌だからよ。負けたのは単純に俺に実力がなかったから。でも、こうやってタッグのベルトを獲ったから、改めて実力を示せただろう。

──落ち込んでもしょうがないところだったと思うんですけど、逆に悔しさがモチベーションとなってベルト獲得につながったんですかね?

立花 落ち込むっていうのは正直なかったな。そんな暇もねえ。俺は自分の実力をどうしても示していかなきゃいけねえっていう気持ちが強かったからよ。だから、ベルトを獲れたんだと思う。

──防衛戦の相手としてグランプリ1回戦で負けた芦野選手を指名しましたけど、あの1回戦の試合はどういうお気持ちで臨んだのか改めて教えてください。

立花 あの試合は緊張したな。それは後楽園のセミファイナルという位置で組まれた試合だからじゃねえよ。芦野祥太郎との試合だから緊張したんだ。例えば小学生のガキが先生に自分がやったことを見せるみてえな感じかな? 試合後のマイクでも言ったけど、芦野祥太郎には学院を卒業してからトレーニングでも私生活でも面倒を見てもらってたからよ。俺と頓所と芦野祥太郎で毎日3〜4時間ぐらいずっとレスリングの練習をしてたんだよ。プロレスの基礎中の基礎だよな。今の俺があるのはあの当時、それをひたすらやっていたおかげだよ。

──なるほど。だから、その成果を披露するという部分で緊張していたということですか。

立花 闘いを通してどっかに芦野祥太郎に認められてえっていう気持ちがあったのは事実だな。

──芦野選手とは2月の後楽園で復帰したあと、新木場でシングルをやったじゃないですか? 負けたら竹刀の使用禁止という条件つけられての試合。あの時も同じような気持ちだったんですか?

立花 あの時も緊張してたな。もちろん社長や副社長、それから学院の先公たちにもプロレスの基礎はいろいろ教わったけど、リング上の細かい技術は芦野祥太郎からほぼほぼ教わったようなもんだ。あとEnfants Terribles時代には児玉裕輔。その2人なんだよな。だから、グランプリの時は芦野祥太郎と肌を合わせて、セコンドでは児玉裕輔が見ている。なんか試合を通してテストされているような感覚だったよな。だから、その感覚をまず払拭しねえとダメだなって。いつまで経ってもあの2人を俺が勝手に上の存在に思っちゃってるんだよ。このままじゃ勝てねえし、まずそれを払拭しねえといけねえ。それが芦野祥太郎を防衛戦の相手として指名した理由だよ。

──でも、2月の新木場でのシングルマッチよりははるかに追い詰めることができたという手応えはあったんじゃないですか? それでも払拭はできなかったということですか?

立花 完全にはできてねえ。ただ、2月の時になぜ竹刀使用禁止って言われたのか? あれは何かしらのメッセージだったのかなと思うよ。今は同じユニットでもねえし面倒を見る義理もねえんだろうけど、「竹刀を使わずにプロレスの技術で俺のいる場所まで来てみろよ」っていうメッセージだったのかなと俺は勝手に思っている。グランプリでも同じようにアンクルでタップして負けちまったけど、今タッグチャンピオンになったからこそ、チャンピオンとして芦野祥太郎ともう一度闘いてえんだ。

──お話を聞いてると、Enfants Terriblesを追放されたことに関しての恨みつらみはないんですかね?

立花 いや、正直あるよ。舎弟共が見ている前で公開処刑されたわけだからな。それは単純に腹が立つ。だからこそ、Enfants Terriblesに「勝ちてえ」、「負けちゃいけねえ」っていう気持ちが強えんだよ。

──グランプリでの試合後に芦野選手が「また一緒にやらないか?」って声をかけてきたのを拒否したのもそれが理由ですか?

立花 そうだな。正直言ってやりてえとは思ったしよ。でもよ、結局同じところにいたらいつまで経っても芦野祥太郎の下に見られるわけだし、見ている舎弟共もつまんねえだろう。

──やはり対角線上に立ってこそだと。

立花 そういうことだな。まあ、あいつは俺の指名に対して何も触れてねえ。興味がねえんだろうな。あっちにしてみれば何度も勝ってる俺とやることに意味がねえと思ってるんだろう。でも、7月18日の新木場大会で6人タッグで対戦するからよ。

──近藤&立花&ペガソvs芦野&児玉&羆嵐というカードが組まれましたね。

立花 そこで「やってやるよ!」って言わせるのが俺の仕事だよ。18日の新木場で必ず芦野祥太郎をやる気にさせてやるよ。

──芦野選手との闘いは師匠超えという感覚があるんですか?

立花 それに近いものがあるな。事実師匠だし……なんだろうな? ただ、ベルトを落としたとはいえ、W-1の一番の奴だからよ。そいつに勝ちてえっていう気持ちはある。とりあえず俺は芦野祥太郎に勝ちてえ。そしてさっき言ったように試されているような感覚を払拭してえんだ。それがある限り、俺は芦野祥太郎という壁で止まったきりになっちまう。それを取っ払いてえし、超えてえんだよ。もちろん1勝したぐれえで超えたとは思わねえ。でも、まずは目に見えた勝ちっていうのを掴みてえんだ。

──パートナーの近藤選手は立花選手にお任せという感じなんですか?

立花 副社長は放任主義だからな。「お前のやりたいようにやれ」って言ってるから。あとはちょいちょい言ってるけど、「お前のキャリアになるような人間とやらせる」って。芦野祥太郎との闘いはキャリアになると思うし、副社長はなんも言わねえよ。

──なるほど。それにしても2月に復帰してから存在感を示してますよね。

立花 まだまだ溜まっていた分を発揮しきれているとは思ってねえし、俺に言わせりゃ他の奴らに存在感がねえだけなんだよ。俺たちの世代の頓所、ペガソ、岩石、本田。伊藤や一は欠場してるけど、出ている奴らは大人しすぎる。会社から与えられたカードをやっているだけで動かねえしよ。危機感を覚えねえと。てめえらで団体をひっぱっていくっていう気持ちがなきゃダメだ。「あいつとやりてえ」でもいいからなんか主張しねえと。いつまでもそのままだったらそのうちやっちまうぞ!

──立花選手は主張することによってタッグ戦線を動かそうとしてますもんね。

立花 そうだよ。だから、芦野祥太郎も必ず防衛戦に引っ張り出してやるよ。てめえら見とけよ! ああ〜ん?

「ああ〜ん?」7・18新木場大会直前! WRESTLE-1のキーマン立花誠吾吠える! 才木玲佳は安納サオリとタッグ結成!!


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