中邑真輔IC王座戴冠からブロック・レスナーMITB行使成功まで5時間『エクストリーム・ルールズ』体制批判KO出場がミソか

photo by George Napolitano

 ユニバース期待薄の大会に限って、WWEは底力を見せて逆襲してくるものだが、客の反応が作る側の意向に沿わないことが多々ある鬼門のフィラデルフィアで、凄い大会プロデュースしてみせるとの覚悟に燃えていたと推測される。なにしろ前夜にAEWが本拠地ジャクソンビルからFight For The Fallenを世界配信したばかり。比較されるわけだから負けるわけにはいかない動機と強い決意が伴っていた。

 途中のポール・ヘイマンのブロック・レスナー予告で、やはりフィラデルフィアで今度は本当にやるのかとは大人のファンにはネタバレか。試合順まで事前にわからないのがWWEだが、SDタッグ王座戦でニューディが返り咲き。コフィも加わり祝福に加わる絵の挿入と、セミがWWE世界王座戦だったことで、そうかぁとは見えたとは思うが、そもそも時間が本戦だけで4時間ギリギリだったこともあり、レスナーは余計なことせず、F5を一発だけにしたのは正解だろう。

 熱心なWWEユニバース的に、SNSで事前にヒーローだったのはケビン・オーエンズ(KO)だ。そもそもアンダーテイカーがまだやってることも「もう、いいよ」なんだが、またシェイン・マクマホンが選手として出て来て、そのKOからカブキ・ウォリアーズまで大勢の人気選手を出さないことに憤慨の投稿と。もう速攻で「いいね!」つけた方は多かったんじゃないか。それもあるのか、テイカーの出る試合は本戦第1試合。それでも長く感じて、もっとリバイバルとかに尺を与えろよと思ったのは果たして記者だけなのか?
 そのKOの試合はドルフ・ジグラーとの17秒殺だけだったが、予定外なのに急遽出たということが重要なんであって・・・。新日本プロレスは批判を書いたりの媒体とか、どうしても認めない悪しき伝統のままだが、WWEは敏感に悪口も取り込んでしまうところが業界盟主たる理由になろう。もちろん、KOの投稿も事前了承されたもので「やらせ」だと言い出せばキリがないのであるが、言ってることはガチに間違ないのだ。ベビーになって、ヒールに戻り、またもストーンコールド・ステーブ・オースチンの体制批判ベビーになっているKOなんだが、面白いから許すである。

 またも長い、長い大会で、それだけは勘弁してくれなのだが、うるさいフィラデルフィア客をも満足させた内容で挽回のPPV大会となった。

■ WWE Extreme Rules
日時:7月14日(現地時間)
会場:ペンシルバニア州フィラデルフィア ウェルズ・ファーゴ・センター

<第11試合 MITB権利行使 ユニバーサル王座戦>
[王者]●セス・ロリンズ
 15秒 F5一発
[挑戦者]○ブロック・レスナー

◆やはりフラデルフィアは結末もエクストリーム!『コールドケース』掘り起こせばわかる

 勝利もつかの間、突如“Mr. MITB”ブロック・レスナーが宣言通り登場してジャーマン・スープレックスでロリンズを投げ飛ばすと、MITBブリーフケースをキャッシュイン(権利行使)。余裕の表情で笑みを浮かべるレスナーはロリンズ抱えると、雄叫びをあげながら必殺のF5を放って3カウント

<第10試合 ユ二バーサル王座&RAW女子王座勝者総取り Mixed tagエクストリームルールズ戦>
○セス・ロリンズ ベッキー・リンチ
 19分55秒 カーブストンプ
●バロン・コービン レイシー・エバンス

◆パワーカップル(セス&ベッキー)が竹刀、イス、テーブルのハードコア戦
南部のおばさん唇切って流血してたから、まぁ一生懸命やってはったということで・・・

“王者カップル”セス・ロリンズ&ベッキー・リンチが勝者総取りのミックスタッグ・エクストリームルールズ戦で因縁のバロン・コービン&レイシー・エバンスと激突した。両タッグは竹刀やパイプ椅子が飛び交う激しい攻防を展開すると、試合終盤にはロリンズ&ベッキーが場外でダブル・ジャーマンスープレックスを決めてコービン&レイシーをテーブルに寝かせると、コーナーからベッキーがレッグドロップ、ロリンズがフロッグスプラッシュでテーブル葬。さらにロリンズがカーブ・ストンプで止めを狙うも、逆にコービンがパワースラムからディープ・シックスを炸裂。続けてコービンがベッキーにもエンド・オブ・デイズを決めると、ロリンズの表情が一変。ロリンズは竹刀やパイプ椅子でコービンを滅多打ちにすると、怒りのカーブ・ストンプを3連発させて3カウント。ロリンズ&ベッキーがミックスタッグ戦を制して王座防衛に成功した。しかし・・・

<第9試合 WWE世界王座戦>
[王者]○コフィ・キングストン
 9分45秒 トラブル・イン・パラダイス
[挑戦者]●サモア・ジョー

<第8試合 シングルマッチ>
○ケビン・オーエンズ
 17秒 ストコン式スタナー
●ドルフ・ジグラー

やった!言いよった!~はい、「平常心」が大切です。

<第7試合 US王座戦>
[王者]●リコシェ
 16分30秒 コーナーロープからのスタイルズクラッシュ
[挑戦者]○AJスタイルズ w/ルーク・ギャローズ&カール・アンダーソン

◆AJスタイルズがリコシェを下してUS王座奪取

 AJスタイルズと王者リコシェがUS王座をかけて激突した。AJスタイルズは“ザ・クラブ”のルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンと共に登場すると、突如ゴング前に”アンギャロ”がリコシェを襲撃。しかし、リコシェはダメージをものともせず、ハリケーンラナからドロップキックで先制すると、お返しとばかりにギャローズ&アンダーソンにクロスボディを放った。さらにリコシェが延髄斬りやネックブリーカーを決めれば、AJスタイルズもペレキックやブレーンバスターを叩き込んで両者ハイレベルな攻防を展開。
 試合終盤にはリコシェがシューティングスタープレスを繰り出すも、AJスタイルズの足がロープ下に飛び出してフォールを回避。さらにセコンドのアンギャロが介入してリコシェの追撃を邪魔すると、その隙にAJスタイルズがセカンドロープからスタイルズ・クラッシュを炸裂させて3カウント。AJスタイルズがリコシェを撃破してUS王座を奪取した。

<ポール・ヘイマン演説>
 またキャッシュインを示唆したが、これでやらなかったらオオカミ少年超える回数に。ということは・・・

<第6試合 SDタッグ王座トリプルスレット戦>
[王者]●ダニエル・ブライアン ローワン
 14分00秒 ミッドナイトアワー
[挑戦者]○ビッグE エグゼビア・ウッズ
※もう1組はヘビー・マシナリー、ニューディが新タッグ王者

今宵のローワンのメタルTシャツはフィンランド結成フィントロール。スウェーデン語歌詞なので北欧と日本でしか知られてない。

<第5試合 ラストマンスタンディングマッチ>
●ボビー・ラシュリー
 17分30秒 場外パワースラム立ち上がれず
○ブラウン・ストローマン

<第4試合 SD女子王座ハンデキャップマッチ>
[王者]○ベイリー
 10分30秒 ダイビングエルボー
[挑戦者]●ニッキー・クロス
※もう一人はアレクサ・ブリス、ベイリーが王座防衛

<第3試合 シングルマッチ>
○アリスター・ブラック
 9分45秒 (ボトルキャップチャレンジも成功の)ブラックマス
●セザーロ

<第2試合 RAWタッグ王座戦>
[王者]○リバイバル(スコット・ドーソン ダッシュ・ワイルダー)
 12分35秒 シャッターマシーン
[挑戦者]●ウーソズ(ジミー ジェイ)
※リバイバルが王座防衛

<第1試合 No Holds Barred タッグマッチ>
ローマン・レインズ ○アンダーテイカー
 17分00秒 ツームストンパイルドライバー
●シェイン・マクマホン ドリュー・マッキンタイア

◆アンダーテイカー&レインズがNHB戦制す

“デッドマン”ジ・アンダーテイカーがローマン・レインズとタッグを組んで、シェイン・マクマホン&ドリュー・マッキンタイアと反則裁定なしのノー・ホールズ・バート戦で激突した。鐘の音と共にリングに姿を現したアンダーテイカーはオールド・スクールやスネークアイズでシェインに攻め込むも、試合中盤に突如背後からアライアスにギターショットで襲撃され、さらにレインズもマッキンタイアのクレイモアに沈むとピンチに陥った。3人に囲まれたアンダーテイカーは解説席に寝かされてシェイン捨て身のダイビング・エルボー・ドロップ、続けてトラッシュ缶を持ち出したコースト・トゥ・コーストと決定打を食らって撃沈。動けないアンダーテイカーにシェインが止めを狙うも、突如アンダーテイカームクっと起き上がってシェインとアライアスをチョークスラム葬。形勢逆転して首切りポーズをするアンダーテイカーに対して背後でマッキンタイアがクレイモアを狙うも、これをレインズがスピアーで排除すると、最後はアンダーテイカーがツームストーン・パイルドライバーでシェインを葬って3カウント。レインズ&アンダーテイカーが3対2の劣勢を跳ね返してノー・ホールズ・バート戦を制した。

<KICKOFF第2試合 205 LIVEクルーザー級王座戦>
[王者]○ドリュー・グラック
 7分25秒 トーチャーラックボム
[挑戦者]●トニー・ニース
※グラックが王座防衛

◆前日EVOLVE見たならこのカードこそがメインと思うがこれも前座扱いという・・・

<KICKOFF第1試合 IC王座戦>
[王者]●フィン・ベイラー
 7分40秒 キンシャサ
[挑戦者]○中邑真輔
※シンスケが新IC王者

◆中邑真輔がベイラー破ってIC王座を戴冠

 PPV「エクストリーム・ルールズ」のキックオフショーで中邑真輔が王者フィン・ベイラーとIC王座をかけて激突した。前回のノンタイトル戦で勝利している中邑がアーム・バーやライダーキックで攻め込めば、ベイラーもトペ・コンヒーロやオーバーヘッドキックを繰り出して激しい攻防を展開。終盤には中邑がスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙うと、これをベイラーがカウンターのスタンプで迎撃。続けて今度はベイラーがクー・デ・グラを狙ったが、これを直前で回避した中邑がキンシャサを炸裂させると、さらにもう1発、ダメ押しのキンシャサをベイラーに叩き込んで3カウント。中邑が王座戦でもベイラーを撃破してIC王座を戴冠した。
 試合後のインタビューでは「俺の方がフィンよりベターな王者になる。人々はもう俺のことを忘れないだろう」と白いIC王座のベルトを抱えながらコメントした。

▼しかし、IC王座交代カードがダークマッチでいいのか!? 選手の批判開始


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’19年07月25日号エクストリーム・ルールズ SEAdLINNNG Evolve AEW G1 ラウェイ決勝