SmackDownロジックの一貫と軌道修正!ポール・ヘイマンの顔見世はそういうことか!?

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 本誌は先に、先に辛口出してしまうが、あとから見てもどこも前夜のRAWは非難の嵐に。慌てたのか、なんとかストーリーの辻褄があってないとか、男女混合エリミネーション戦なのに、男は男とだけ闘うにしたら、その後の展開が合ってないなどのチグハグを修正することから仕切り直したWWE。それでも『エクストリーム・ルールズ』には間に合わず、視聴者数減は避けられそうにないが、なにもやらないままだったと酷評に終わることは回避したSmackDown生中継である。とりあえずRAWの総監督がポール・ヘイマンなんだが、SmackDownのエリック・ビショフはコネティカット州に引っ越すそうで、まだ現場にいないことを思えば、ちらっとインタビュー場面に通り過ぎるだけの顔見世だったが、さてはポール・ヘイマンが細部チェックでもやったのだろうか。

 冒頭はケビン・オーエンとドルフ・ジグラーが、まだ明るい日中の会場入りの駐車場でいざこざを起こすスキッドから。事前にSNSやニューズレターで発表されていたのがこのカードで、「???」だったものの、やはりヒール同士が戦ってもロジックが合わない。よってケンカになるのだが、止めに入るのがシェイン・マクマホンというところが変えられてない不満が残るのだが・・・
 そして最初の試合がフィン・ベイラーvs.中邑真輔で、ちゃんとようやくカブキ・ウォリアーズのスキッドも出て来て、アイコニックス、ビリー・ケイの方が病気(仮病)だから挑戦試合引き伸ばしという説明だったものの、実人生ではペイトン・ロイスがタイ・デインジャーと結婚するためとも噂されていた。

 まぁ、「一体どうなってるんだ?」と憶測を呼びかねないルースターたち、例えばアリスター・ブラックの対戦相手はセザーロとか、一通りスキッド登場で出番を与えてPPV大会の告知を兼ねて、ファンの問い合わせに答えてはいたんだが、目立ったのは前日に続いてEVOLVE 10周年記念大会の前宣伝のほうという・・・

 相変わらずヘビー・マシナリーは受けてるなぁとか、ニッキー・クロスとベイリーは前夜に続き登場、前夜の合ってないロジックを部分修正の上、ニッキーがカーメラを成敗とか、内容はうまく構成台割りのSmackDownなのであった。ちなみに本日のローワンは、サイクルが一巡したのか再び北欧フォーク・メタルのコルピクラーニに戻っている。

■ WWE SmackDown 205 LIVE
日時:7月9日(現地時間)
会場:ニューハンプシャー州マンチェスター SNHUアリーナ

◆中邑がIC王者ベイラー破り、王座戦へ価値ある勝利

 IC王座を狙う中邑真輔が王者フィン・ベイラーとシングル戦で激突した。今後を占う重要な一戦で両者は序盤からトップギアでの攻防を展開し、中邑がスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙えば、ベイラーもスリングブレイドからクー・デ・グラと大技を狙って徹底抗戦。試合中盤になると牙を剥いた中邑が場外でキンシャサを決めてリングアウトを狙うもカウント9。さらにバリケードや鉄製ステップにベイラーを叩き付けて再びリングアウトを狙った中邑はベイラーが辛うじてカウント9でリングに戻ってくると、渾身のキンシャサを叩き込んで3カウント。シングル戦ながらも、王者ベイラーから完璧なピンフォールを奪った中邑は「フィンは俺が誰か思い出しただろう」と試合後にコメントし、王者に強烈な印象を刻み込んだ

◆カブキ・ウォリアーズ&ペイジが王者アイコニックスを挑発!

 WWE日本公演で女子タッグ王者ジ・アイコニックスに勝利して王座挑戦権を獲得したカブキ・ウォリアーズが代理人ペイジと共に女子ダッグ王者を挑発した。バックステージでペイジは「今夜、王座戦の予定よね」と問いかけると、対峙したペイトン・ロイスが「今夜? そんなの無理よ。ビリーが病気なの」と言い訳。さらにビリー・ケイも「くらくらなのよ。医者を呼んで」と仮病の演技をすると、これにペイジは「ストップ! 本当にイライラする。たまたま王者になってから、逃げることと言い訳しかしてないわよね」と王者を問い詰めて仮病のビリーに平手打ち。さらにペイジが「王座戦は今夜じゃないかもしれないけど、すぐよ」と言い放つと、アスカ&カイリ・セインは腕を組みながら睨みをきかせて王者を挑発した。

◆黒で恰好いいベッキー・リンチが表紙に!隣はGLOWのアリソン・ブリー

◆レインズ、シェイン&マッキンタイアの目前でジグラーに激勝!

 メイン戦でローマン・レインズとドルフ・ジグラーが激突した。当初、ジグラー対ケビン・オーエンズの一戦が予定されていたが、放送前にジグラーとオーエンズが駐車場で乱闘騒ぎを起こしたことを理由にシェインがこの試合をキャンセル。この決定に不服のオーエンズが会場に現れてマイクで不満を爆発させたが、シェインとセキュリティがオーエンズを追い出すと、シェインはジグラーの対戦相手をレインズに変更した。シェイン、そしてアライアスとドリュー・マッキンタイアが見守る中でメイン戦が始まると、レインズがヘッドバットからジグラーをターンバックルに叩き付けて攻め込むも、アライアス&マッキンタイアの介入でレインズが劣勢。ジグラーのジグザグを食らいながらも、スーパーマンパンチで反撃したレインズは介入を狙うアライアスとマッキンタイアをダイブ攻撃で蹴散らすと、シェインもリングに登場して妨害を狙ったが、報復のチャンスを狙っていたオーエンズが突如現れてシェインにスタナーを炸裂。邪魔者がいなくなったレインズはジグラーのジグザグを耐えると、豪快なスピアーをジグラーに放って3カウント。PPV「エクストリーム・ルールズ」でのタッグ戦を控える中、シェイン&マッキンタイアの目前でジグラーに激勝した。
 レインズ&アンダーテイカー対シェイン&マッキンタイアのノー・ホールズ・バート戦が行なわれるPPV「エクストリーム・ルールズ」は日本時間7月15日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。

◆戸澤、シン・ブラザーズ蹴散らして盟友ケンドリックを救済

 戸澤陽が盟友ブライアン・ケンドリックを襲ったシン・ブラザーズを蹴散らして救済した。205 Liveのバックステージでシン・ブラザーズがケンドリックを挑発すると、「どっちが先に俺と戦うんだ?」とケンドリックが怒ってスニル・シンとの対戦が決定。ゴングが鳴ってもダンスを披露するスニルにケンドリックはパンチを食らわすと、スニルもケンドリックを鉄製ステップに叩き付け、エルボードロップ2発で反撃した。レフェリーの目を盗んで介入するセコンドのサミル・シンに手こずるも、ケンドリックはドロップキックからクローズライン、ビックブーツと波状攻撃を放つと最後はキャプテンズ・フックでスニルと捕らえてタップ勝ち。しかし、試合後には勝利したケンドリックにサミルがすかさず襲い掛かって2人掛かりで暴行すると、ケンドリックの盟友、戸澤陽が救援に登場。戸澤はスニルにスーパーキック、サミルに風車蹴りを放ってシン・ブラザーズを蹴散らした。

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’19年07月18日号ダラス対決RAW-G1 ImpactW CMLL後任 RISE 土浦祭 スポルテック UFC