[ファイトクラブ] RAW-G1-Impactダラス対決-新日WWE相関-全日社長交代-草柳和宏

[週刊ファイト7月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ RAW-G1-Impactダラス対決-新日WWE相関-全日社長交代-草柳和宏
 タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・『G1 CLIMAX 29』開幕戦Impact Wrestling『スラミバーサリー XVII』
・G1寂しい客入りRアーチャー、KENTA、SANADA、オカダが順当勝利
・海外遠征故障リスク飯伏幸太足捻挫~タナーとDWA40周年記念総会
・グタグタのRAW尻目にサーシャ・バンクス来日中!仙女道場にD東郷
・7・25MLW『Never Say Never』デイビー・ボーイ・スミスjrらがNY集結
・全日本プロレス福田剛紀社長誕生!5年務めた秋山準はGM肩書に
・日本修斗協会が草柳和宏K’Zfactory非公認+資格剥奪/出禁処分発表
・ベラトール224も・・・ニュース満載も過密日程に悲鳴の編集部


―― 現地時間7・1『WWE RAW』と、7・6『G1 開幕戦』がテキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで興行戦争だったんですが、内容ではそりゃNew Japanの圧勝なんでしょうけど・・・。

オフレコ それは最初から比較の対象にされてない。RAWはお茶の間向けのテレビ番組なんだから、いきなりのショック・バリューだけど、ブラウン・ストローマンとボビー・ラシュリーが電光掲示板の壁を突き破り、仕掛け花火がバンバン続いて二人とも救急車というインパクトから幕開け。カードがどうのじゃない。そっちを比べるなら『NXTテイクオーバー』と比べてどうだったかとか、直近なら6・29『AEW Fyter Fest』を引き合いにしてG1を論じるならわかるけど。

―― いや、すべてが影響して関連しているというグローバル目線なら、Fyter Festが画鋲を巻いてのジョン・モクスリーのAEW初試合がメインだったんで、七夕7・7のインパクト・レスリング『スラミバーサリー XVII』が、「女子のハードコア4WAYマッチなんか前代未聞だろう」とばかり、露骨に意識して対抗してました。これまたダラスからだったのが皮肉というか・・・

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It wouldn’t be Monster’s Ball without thumbtacks! #SLAMM17

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オフレコ 巨大なアルミのごみ箱を顔面に投げつけられていた巨体のジェシカ・ハボックが、コーナーのセカンドロープから画鋲に向かってシュー・ヤンをツームストンで仕留め勝利間違いなしというspotで、金髪タヤ・ヴァルキリーが椅子で殴ってハボックを場外に排除。代わりに自分がフォールして勝利、王座防衛という・・・インパクトやなぁ。

―― ましてトリが、これまた「PPV大会では初!」というサミ・キャラハン対テッサ・ブランチャードの男女によるシングル対決。ちゃんと成立してました。そりゃアジャ・コングとか、井上京子が、ちっこい男子選手を抹殺するというのは日本のファンは見てますけど、こっちは比較的体格差がない組み合わせですからねぇ。

オフレコ あえてスラミバーサリーを冒頭に出したのは、信者はそういう相関を頭に入れないと、盲目に新日だけを見ても世界の潮流から取り残されると。実際、インパクト世界王座戦は、王者ブライアン・ケイジがマイケル・エルガンの挑戦を受けるカードや。クビになった訳でもなんでもない、自分で契約更改しなかったエルガンが、メイン級でプッシュされている事実を報道しないと専門媒体になれへん。

―― それにしても毎日のようになにか続きますね。この対談が収録される「週刊ファイト7月18日号」が7月12日金曜日の発売で、もうその夜からマレーシアはクアラルンプールからの『ONE: MASTERS OF DESTINY』でしょう。そこからがもう地獄で、AEWの本拠地ジャクソンビルからの銃撲滅チャリティ『Fight for the Fallen』に対抗して急遽、同日開催の『EVOLVE 10周年記念』をぶつけてきてWWEネットワーク配信にすると。つまり、「あっちを見るな!」という・・・。

オフレコ UFCもあれば13、14日とG1大田区体育館があり、それからWWE『エクストリーム・ルールズ』も控え、こっちは最低視聴数更新になりそうだけど、日本発の配信と比べたらまだね。勝手知ったるフィラデルフィアのウェルズファーゴ、スペクトラムなんで記者派遣するけどな。

G1寂しい客入りRアーチャー、KENTA、SANADA、オカダが順当勝利

―― 話を戻さないと。RAW対G1のダラス決戦を、他媒体にない深淵分析しないといけません。主催者発表で新日の観客数を4846人として笑われてました。なにしろこの種で重要な初動の前売りが1600枚という惨敗。当日の実券は4000人くらいとかかばっているところもありましたけど、現地からは「本当に買ったのは3000人いるのかどうか」という厳しい報告も受けてます。

オフレコ 会場風景をカメラが画面に出していて、寂しい入りだったことは隠してないからなぁ。ちょうど同じ会場のRAWが3階席までぎっしりだったのを見たばかりだから、余計に目立つという。ただまぁ、その数千人とかは熱心なマニアばかりで、ちゃんとケーブル局AXSの中継とか、新日ワールド999円で見てるから、リアクションとかもよくわかっている。非常に熱かった、雰囲気は良かったという点は強調しておかないと不公平になる。

―― 中身が好評だったというのはわかっていたことで、そうでなかったら事件になり速報ブログ出してますよ。ただ、全部のカードが噛み合ったかと斬り込むなら、イマイチなのもあったし、最高の大会だったとかやると嘘になってしまう。本戦5試合、ダークマッチ2試合のNXTテイクオーバーの、全試合凄かったというのと冷静に比べるのがシュート活字の役割でしょう。

オフレコ 六本木誠志堂ビルのビジョンで“街頭テレビ”形式で生中継されてると元井美貴さんが実況で言うんやけど、東京は雨やったこともあるにせよ、力道山時代のように人がずっと留まって見ていたという報告がSNS時代なのに皆無という。

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