シンガポール東京に主力移動中SmackDown あらためてのコフィ・キングストンxドルフ・ジグラー他

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 日本時間で前日のRAWリアルタイム評を「公開」にしてからあとにわかったことだが、まずワシントン州エバレットのエンジェル・オブ・ザ・ウインドズアリーナに実券では3000人超程度の、PPV翌日のRAWなのに惨憺たる客入りだったことと、「相変わらずCMで試合がぶったぎられる」課題を再度指摘したのであるが、なんと現場会場では、そのCM中に試合を止めて、番組に合わせてまたベルを鳴らすという、前代未聞の進行だったことが発覚。【xx時xx分追加】とか出そうかとも迷ったが、翌日のSmackDownリアルタイム評に出せばいいと思いとどまったものの、「なんじゃそれは?」の世界である。
 現場組ではなくテレビ視聴ながら、「すぐに気が付いた」と自慢する論客もいたが、じっくり見たつもりなのに気が付かんかった。もっとも言われてから本日のSmackDownを見ると、ああ、それをやっている、やっぱり「なんじゃそれは?」と二度驚くことになるのだが・・・。もうWWEは非常ベル発動どころの騒ぎではないかも。

 実際、やはりというか、WWEネットワークに惰性で加入したままであろうが、一般のファンは全部のPPV大会まで見れないとなるもので、決して内容は悪くはなかったのだが『ストンピング・グラウンズ』は早期のデータを読み解く限り、信者ユニバースと専門マスコミくらいしか見られてないんじゃないかという、異常に低い数値が噂される有様だ。恐らく、多くの方がちゃんと見てないから、あらためてのコフィ・キングストンvs.ドルフ・ジグラー戦を、金網でなく今度は3本勝負のリングという趣向、ジグラーが勝ったら『エクストリーム・ルール』はトリプルスレッド戦になるとのお題目を付けてひねってあるが、再度提供するトリにしたのであろう。この二人なら、まともなレスリング試合というのは鉄板なのであるが・・・。


 ただもう、時差を計算してなかったからなのか、RAW班は現地開催27日木曜シンガポールと、東京遠征に出発しなければならず、二週間前には「歌舞伎ウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)がアイコニックスの女子タッグ王者に挑戦する!」と番組内でもやっていたのに、今頃は機内なのでアレクサ・ブリスも居ないと。まぁだから、ジグラーvs.コフィをまたやるしかなかったというのもあるのだろうが・・・。よって、アレクサの身代わりでニッキー・クロスがベイリーとのシングル戦組まれて、ようやくoverさせてもらえるというのはマニア目線でもニンマリにせよ、その勝ったご褒美で、『エクストリーム・ルール』は王者ベイリーvs.アレクサになるというのは、ドタバタ辻褄合わせにしか思えない。
 だいたい、漏れ伝わる内部情報では、ギリギリになるがここで歌舞伎ウォリアーズがアイコニックからベルト奪取、王者組として両国に凱旋という道筋が計画されていたハズなのだが、6月28日(金)のWWE日本公演『WWE Live Tokyo』は”ノンタイトル戦”に変更との発表があった(大笑)。そりゃ日本で負ける訳にはいかないし、戴冠劇は戻ってからに延期ということだろう。まぁいいか。来週は米国テキサス州、それからは東海岸だから大きい会場の方が対世間アピールには都合いいと。

 それにしてもヴァイキング・レイダースが受けているのはNXTユニバースには嬉しいことだし、ヘビー・マシーンナリーもoverしているから、番組としては例によってRAWよりマシなSmackDownなのであった。ソーニャ・デヴィル(w/マンディ・ローズ)も、エンバー・ムーンに勝利、ちゃんとMMA出身とかも紹介されていた。アリスター・ブラックも次には出てくると。もっとも、もうシェイン・マクマホンを出すのは止めて欲しいと願っているのは本誌だけではないだろう。今回のローワンは自然環境をテーマしたフランス産メタルGojiraのTシャツである。ブライアンのエコ志向に合致するということか。大和撫子メタルLOVEBITESのMihoも「ヴァッケンで見て凄かった!」と海外インタビューで話している通りだ。
 人間の使える時間は限られている。TV画面は記事を書くから凝視するが、AVアンプの音はCDをかけているというユニバースは世界中にもの凄く多いと推定される。特に日本のプロレス番組なんか、こんなアホな実況、一体誰が聞くのだろうかと、さっさと音だけCDに変えられるのが恒例だ。世界でも同じようにやってる者がいかに多いことか。RAWの実況もどうしようもないから、ちょうど北欧メタルに変えたらローワンが出てきたとか、BPMのリズムが合うから「やっぱりな」となるのである。

■ WWE SmackDown 205 LIVE
日時:6月25日(現地時間)
会場:オレゴン州ポートランド モダ・センター

◆キングストンが3本勝負制してジグラーの王座挑戦を阻止

 オープニングにニュー・デイが登場すると、PPV「エクストリーム・ルール」でサモア・ジョーとのWWE王座戦が決定したコフィ・キングストンは「昨日のジョーの襲撃は残忍で破壊的だった。ジョーはサメのような男だ! でもPPVで俺を餌だと思っても、断じて食われることはないぞ」と対戦相手を牽制した。するとそこへWWE王座を付け狙う因縁のドルフ・ジグラーが登場。バックステージで試合交渉済のジグラーは「今日、お前は俺と3本勝負で対戦だ! そして俺が勝てば王座戦はトリプルスレットになる」とキングストンに対戦を突きつけた。

 番組のトリ、メイン戦となった試合ではフォール合戦を制したキングストンが1本先制すると、場外でジグザグを炸裂させたジグラーもスーパーキックで1本奪取。互角の攻防を展開した両者だったが、2発目のジグザグを食らったキングストンが辛うじてカウント2ではね返すと、必殺のトラブル・イン・パラダイスを決めて3カウント。キングストンが3本勝負を制して、ジグラーの王座挑戦権獲得を阻止した。王者キングストン対ジョーのWWE王座戦が行なわれるPPV「エクストリーム・ルールズ」は日本時間7月15日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)でライブ配信される。

◆IC王者ベイラーへの「次の相手は?」の質問に中邑登場!

 中邑真輔がIC王座に興味を示して王者フィン・ベイラーを挑発した。バックステージでインタビューに答えたベイラーがPPV「スーパー・ショーダウン」の王座防衛を振り返り、さらに「次の相手は?」と質問されると、突如中邑真輔が姿を現した。しゃべりをしないまま不敵な笑みを浮かべた中邑は、ベイラーのIC王座ベルトに“トゥー・スイート”ポーズでタッチすると、ベイラーにアイコンタクトをしてその場を後にした。

◆戸澤陽、再びニースと激突も王座挑戦権獲得ならず

 戸澤陽がトニー・ニースと王座挑戦権をかけて205 Liveメイン戦で激突した。戸澤はエプロンからのトペ・コンヒーロ、低空ドロップキックからのトペ・スイシーダと豪快な飛び技でニースに攻め込むと、ニースもスワンダイブ式ムーンサルトプレスで反撃して気迫溢れる攻防を展開。戸澤は「カモーン」と挑発しながら騙し討ちジャブで相手を翻弄するも、狙ったダイビング・セントーンは不発。その後も切れ味鋭いジャーマン・スープレックスを決めた戸澤だったが、最後は飛び付いた戸澤をニースがマットに叩き付けて3カウント。戸澤はあと一歩届かず敗戦し、ニースがPPV「エクストリーム・ルールズ」で王者ドリュー・グラックとのクルーザー級王座戦が決定した。試合後、戸澤は「もうだめだ。ラストチャンスだったかもしれないです。本当に言葉が出てこないんですよね。何も言えないです。ごめんなさい」と自身の試合結果に言葉を詰まらせた。


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’19年07月04日号WWEヤバッ AEW/新日 長州/猪木引退 リアルジャパン 闇営業/逃亡者