先週も本誌でお伝えしたが、6月23日(日)の日本テレビ系『行列のできる法律相談所』にオカダ・カズチカがゲスト出演した。先週の同番組には中邑真輔が出演したので、2週連続でプロレスラーの登場である。
今週の、同番組のテーマは『私の意外な一面知ってますか? 自分クイズSP』。ゲストに関するクイズが出題され、出演者が解答するという番組進行だ。
オープニングでオカダは、所長の『雨上がり決死隊』宮迫博之から「入場パフォーマンスが凄い」と褒められ、オカダ自身も「そうですね、カッコイイっす」と図々しく認めていた。
▼中邑真輔が池乃めだかとバトル!? 『行列のできる法律相談所』
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▼[ファイトクラブ]記者座談会:WWEはオカダ・カズチカに触手を伸ばすか?
オカダ・カズチカはアメリカ修行時代、どんな動画に救われた?
オカダ・カズチカに『自分クイズ』の番が回ってきた。オカダは2010年にアメリカ修行へ旅立ったが、現地では練習場とアパートを往復する毎日。喋る相手もおらず、オカダが語り掛けるのは自分自身が映る鏡だった。
「今日も試合、組まれなかったんだよ……」
『白雪姫』の鏡じゃあるまいし、何も答えてくれるわけがない。現在のオカダからは想像できない、寂しい時代だったとオカダは当時を振り返った。
しかし、そんなオカダを救ったのが、ある動画だったのである。暇だったアメリカでのオカダは、その動画を見ることによって心が癒された。
さて、その動画とは? というのが『自分クイズ』の問題。
指名された山本美月の解答は『可愛い動物の動画』だったが、残念ながら不正解。
正解は『マジックの動画』だった。特にオカダが見入っていたのは、前田知洋というマジシャンが行う手品。前田知洋は53歳で、マジシャン・オブ・ザ・イヤーにも輝いたことがあり、クロースアップ・マジックを得意としていた。クロースアップ・マジックとは、小人数を相手にして至近距離で行うマジックのことである。アメリカ修行時代のオカダは、前田知洋のマジックを心の支えにしていた。
▼オカダ・カズチカはアメリカ修行時代、前田知洋のマジック動画に救われた
その前田知洋がゲストとして登場。オカダの目の前で、超絶マジックを披露した。
もちろん、オカダは大感激。「この距離で見ても(種が)全然わからないですね。ネットで見たとき、近くで見たらわかるかな? と思ったけど、全然わからないです」とオカダはシャッポを脱ぐ。オカダは生で前田知洋のマジックを見るのは初めてなので「心臓がドキドキしちゃって」と感想を語った。
前田知洋のマジックを、筆者の拙い文章で説明しても伝わらないと思うので、百聞は一見に如かず、番組は違うが前田知洋の動画を見ていただきたい。
▼前田知洋の超絶マジック(別番組)
https://www.youtube.com/watch?v=9Ga7XEIgXl0
入場時、客は誰もオカダ・カズチカを見ない。スタジオでも全員無視!?
厳しいアメリカ修行時代を経て、今や日本を代表するプロレスラーとなったオカダ・カズチカ。『プ女子』なる言葉を生み出したのも、オカダの功績だろう。新日本プロレスの会場には、オカダを目当てとする女性が殺到するようになった。
しかし、そんなオカダにも不満、というか悩みがあるという。“レインメーカー”オカダの代名詞は、入場時にバラまく『オカダドル』と呼ばれる札。ところが、この演出でオカダは自らの首を絞めることになった。
それは『入場時、誰もオカダを見ていない問題』。観客の誰もが『オカダドル』を取ろうと夢中になるため、肝心のオカダを見ているファンが1人もいないというのだ。
「カッコつけてリングに上がろうとするんですけど、みんな宙を舞う札を取るために見上げていて、『俺を見て!』と思っているのに、誰も見てくれないので寂しい」
と、オカダは悩みを語る。
そこで、スタジオでオカダの入場シーンを行うことになった。他のゲストが『自分クイズ』をやっている間、オカダは楽屋に戻って入場時のリング・コスチュームに着替える。
▼「みんな、俺を見てよ!」
オカダの着替えが終わり、リングアナに扮した宮迫博之がコールした。
「赤コーナーより、カネの雨を降らせる男、“レインメーカー”オカダ・カズチカ選手の入場です!」
札が舞う中、オカダ・カズチカが入場して来る。しかし、スタジオの客は上空の『オカダドル』を見上げて、誰一人オカダを見ていない。
さらにゲスト連中は一斉に飛び出し、「お金、お金!」と札を拾い集める始末。オカダは全く無視された。
「ちょっとちょっと、見て、見て、見て~!!!!」
と叫ぶオカダだが、誰も見てくれない。まるで、メジャー・リーグで初ホームランを打ったとき、『サイレント・トリートメント』によってチームメイトから無視された大谷翔平のようだ。フットボールアワーの後藤輝基など、「ちょっとすいません」とオカダを押しのけて札を拾う。
「オカダ選手のパフォーマンスはどうでした?」と訊かれたV6の岡田准一は「全然見てなかった」と言い、山本美月も「お金に夢中でした」と若手女優らしからぬことを言っていた。
「結構、時間かけて着替えたんですけど……」と寂しく言うオカダに対し、宮迫は「こんな格好してたんですねえ」と初めて気付いたように言い放った。
「たしか、この辺で『見て見て~』と言っていた人がいましたね」とアンジャッシュ渡部が言えば、「僕です僕です」とオカダが恥ずかしそうに言った。
リング上ではカッコいいと自認するオカダも、この番組ではイジられ役に終始。しかし、バラエティー番組でイジられるのも人気の証だ。
プロレス人気向上のためにも、これからもオカダ・カズチカにはバラエティー番組にドンドン出ていただき、思う存分イジられてもらおう。
▼先週のゲスト・中邑真輔とオカダ・カズチカ。つまり2本録り?
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