新日本プロレスがアメリカ西海岸ジュニア興行『SUPER J-CUP』3大会を仕掛ける! “エリート勢”中心編成の昨年集客とも勝負

 新日本プロレスは4月に東海岸(ニューヨークMSG)に進出し、7月には南部(テキサス州でG1クライマックス開幕戦)で大会を開催する。これに続いて、G1明けの8月に西海岸3都市でのジュニア興行『SUPER J-CUP』が開催されることが10日に発表された。

■『SUPER J-CUP 2019(1回戦)』シアトル大会
・日時:現地時間・8月22日(木) 開始19時 ※アメリカ太平洋時間
・会場:ワシントン州シアトル/タコマ・Temple Theater
・住所:47 St Helens Ave, Tacoma, WA 98402
 
■『SUPER J-CUP 2019(2回戦)』サンフランシスコ大会
・日時: 現地時間・8月24日(土) 開始19時 ※アメリカ太平洋時間
・会場:カリフォルニア州サンフランシスコ・SF University Student Life Events Center
・住所:1 N State Dr, San Francisco, CA 94132
 
■『SUPER J-CUP 2019(準決勝・決勝)』ロサンゼルス大会
・日時:現地時間・8月25日(日)開始 17時 ※アメリカ太平洋時間
・会場:カリフォルニア州ロサンゼルス/ロングビーチ・Walter Pyramid
・住所:1250 N Bellflower Blvd, Long Beach, CA 90840

■ チケット発売開始日:6月24日(月)12時 ※アメリカ太平洋時間

 新日本プロレスはホームページで、大会アウトラインをこのように説明している。

 「団体の枠を越えてジュニア選手が一堂に会する『SUPER J-CUP』はライガー選手の提唱で1994年に開始。これまで数年おきに開催され、ジュニア選手が熾烈な戦いを繰り広げてきた。3年ぶりの開催となる今年は16人の選手が参戦し、アメリカ西海岸3都市のシアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスにて、トーナメント戦が行われる」

 プロデューサーの獣神サンダー・ライガーは、以下のようにアナウンスした。

 「新日本プロレス、ROH、CMLLほかによる“ドリームトーナメント”『SUPER J-CUP』アメリカ版を行ないます。正式タイトルは『SUPER J-CUP 2019』です。開催場所は、アメリカ版と銘打っているとおり、アメリカ西海岸です。ここ数年、マディソン・スクエア・ガーデン(ニューヨーク)をはじめ、アメリカでの大会開催を重ねてまいりましたが、今回は満を持してジュニアヘビー級のみです。単独で乗り込みます。出場選手は総勢16名です」

 「8月ですね、ホントに新日本プロレスジュニア、生(ナマ)の闘い、この生の闘いでアメリカ西海岸を一色に、ジュニア一色に染めたいと思います」

 “団体の枠を超えて”と明言されているように、『SUPER J-CUP』は、2nd STAGEがWAR、3rd STAGEがみちのくプロレス、4th STAGEが大阪プロレス、6st STAGEが新日本とノアの共催となっていた(1st STAGE、5th STAGEは新日本主催)。3年ぶりの開催とは言いながらも、今回は「7th STAGE」との言い方はしないようであり、ライガーも「正式タイトルは『SUPER J-CUP 2019』です」「新日本プロレスジュニア、生の闘い」と自興行の一環であるかのように紹介している。

 オールドファンにとっては、このシフトチェンジはさびしいが、新日本と国内他団体の差が開いた中でのひとつのカタチなのだろう。日本プロレス界でのブランドネーム『SUPER J-CUP』は“新日本、ROH、CMLLほか”との計画でアメリカ進出となる。ヘビー級においてリーグ戦『G1クライマックス』に対してのトーナメント『NEW JAPAN CUP』があるように、ジュニア階級でのリーグ戦『BEST OF THE SUPER Jr.』に対してのトーナメント『SUPER J-CUP』が(開催頻度は不明ながら)確立されていくのかもしれない。


写真は6・5『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝決定戦・両国国技館大会より

 何しろクオリティの高さで賞賛されている『BEST OF THE SUPER Jr.』なのだ。そのクオリティを維持した『SUPER J-CUP』でアメリカファンのハートをガッチリと掴んでほしいし、ライガー&新日本のプロデュース力が大いに期待される。

 2018年に複数回開催されてきた新日本のアメリカ西海岸興行は、現AEW移籍組のケニー・オメガ、Cody、ヤングバックスというエリート勢が中心の編成で行われていた。同様規模の集客を再現できるかも勝負となり、(両国国技館のようにヘビー級のスペシャルマッチが追加されるかも含めて)注目される。


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