[ファイトクラブ]タイガー・ジェット・シン宅訪問記

[週刊ファイト5月16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼タイガー・ジェット・シン宅訪問記
 photo & text by 藤井敏之
・近年、何度か発表があったものの来日せずの狂虎だが・・・
・ナイアガラ観光へ!タイガーjrはLEDビジネスで寝る暇もない忙しさ
・御大は元気だった!アルコールは一切ナシ、夜はテレビも見ずに早寝
・独占インタビュー「猪木は元気か?」
・スタン・ハンセンの現状も知りたいとの質問が・・・
・1967年ジョニー・バレンタインを破りトロント地区のUSチャンピオンに
・ザ・シークのプロレス哲学に影響された
・今後の来日と、人生のモットーについてなど


 狂虎タイガー・ジェット・シン、昭和プロレス世代には必修のレジェンドである。2012年に日清の新商品の宣伝の為、横浜で行われたイベントにサイモン猪木さんの配慮にてタイガーjr(ミック・シン)と共に来日して以来、何度か来日の発表こそあったが、すべて未来日となっていた。
 2016年4月14日、九州を襲った熊本地震の復興チャリテイーとして「DREAM」なる名義の実行委員会が主催した同度末12月7日の大阪でのイベントで名前が上がったが、大会直前で全日本プロレスに来日していたドリー・ファンクJrに変更されている。

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 そして2017年10月21日『アントニオ猪木生前葬』として両国国技館で行われるイベントに、立会人として最高のライバル外人であっつたタイガー・ジェット・シン並びにスタン・ハンセン氏の名前があがり、猪木ファンは喜んだ。イベント直前まで来日するものと遠方から古くからの猪木ファンは駆けつけたが、無残にも国技館の入り口にタイガー・ジェット・シンの来日が不可能になったことを告げる紙切れが貼られてあった。

▼アントニオ猪木『生前葬』両国札止め発表の怪~闘魂成仏できず彷徨う亡霊追跡

[ファイトクラブ]アントニオ猪木『生前葬』両国札止め発表の怪~闘魂成仏できず彷徨う亡霊追跡

 多くの外人レジェンドが来日する中、“インドの狂虎”だけは多くのファンが来日を望むにもかかわらず来日することが無くなってしまった。
 今年、2月に両国国技館で執り行なわれた『ジャイアント馬場没20年追善興行』におけるアブドーラ・ザ・ブッチャーの引退記念セレモニーにおいても、最凶悪タッグのパートナーであったタイガー・ジェット・シンの姿は無かった。

 元気で居られるのかな? 久しぶり話したいな?など悩んでいたが、ラスベガスでのCAC(カリフラワーアレイクラブ)行きを決めたので、乗り継ぎをしてトロントまで行き会いたくなった。ミック・シンに電話をすると、LED電気の仕事で徹夜続きの忙しさであるが5月3日(金)から4日(土)においてなら父も喜んでいるのでOKとの連絡を頂きトロント行きも決めた経緯である。

 確かカナダで行われた2012年のレッスルユニオンに行きタイガー・ジェット・シン邸に行って以来となる。今思えばその会にはザ・デストロイヤー、ブルーノ・サンマルチノ、ロディー・パイパー、ビッグバン・ベイダーら、そうそうたるメンバーが揃っていたがみんな亡くなってしまった事に一抹の寂しさを感じる。


▼昭和プロレス偉人伝TJシン宅カリフラワーアレイクラブ藤波辰爾40周年

昭和プロレス偉人伝TJシン宅カリフラワーアレイクラブ藤波辰爾40周年

 5月2日にトロント市内のホテルからミック・シンの携帯に電話すると、明日は秘書のビクトリア・パーソンさんとナイアガラ・ホールズに行こうと連絡が入る。
 朝、11時にタイガーSrの車でホテルまで迎えに来てくれたミックは元気そのものだった! 久しぶりに会えて凄く嬉しかった気持ちのまま、1時間30分のドライブ車内で携帯ビデオからタイガー・ジェット・シンに到着の挨拶、他KRANTZミルトン市長やTROY DINERの店長にも挨拶しながら、途中でお馴染みのスターバックスで喉を潤す。今回はA&Wの看板をよくトロント郊外で目にする。日本では沖縄でしかないハンバーガー屋である。

 天候は曇り、現地に到着するなりRainforest Caféで大盛のハンバーガーセットを食し、ナイアガラを散策! かつてこの地に暮らしていたインデイアンが“ニアグル”と呼んでいたのが語源であり、その神秘さえ感じさせる大自然の雄大さを肌で感じた。観覧車に乗ったりお土産を買ったりアッという間に一日が過ぎてしまった。

 帰りは彼の事業を行う事務所にも行きスタッフに挨拶、そういえば彼の携帯に何度も仕事の連絡が入っていた。この10年でミック・シンの表情も凄く大人になったことを実感する。今や多くの従業員を抱える社長なのである! ウィークデイは朝方まで残業することもあるが週末(土曜・日曜)は必ず休暇をスタッフ一同取るようにし、休息と家族とのコミュニーケーションをはかるようにしているとのこと。タイガー家は必ず土曜日に全員ファミリーが集まるそうだ。

本誌にはたびたび登場するタイガー・ジェット・シン公立校と「TIGER JR」プレートの車

 翌日は、また奥様とミック・シンのお二人で午前中イートンセンターでショピング後、迎えに来てもらい、タイガーパレスへと向かう。途中にタイガー・ジェット・シン学校にも寄ってもらい自宅へ着いた。
 ミルトン市もかなり開けてきて、大きなサイクルセンターや病院も建ち、タイガー邸の裏には大きな道路が建設中である。

 いよいよ、タイガー・ジェット・シンとひさしぶりの対面、玄関を開けると奥様とお二人のお子様が、以前来た時幼稚園だったサジャーンが私より大きくなっていたのにビックリ! そして長男ジェバーンは裁判官を目指し猛勉強中である。
 奥様スクワッジ夫人にご挨拶。応接間に目を向けると全然以前と変わっていない御大タイガーさんが笑顔で迎えてくださった。


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