バルバロ・カベルナリオ、ティタンが優勝!CMLLアレナメヒコ金曜定期戦

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 4月26日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
 CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。
 今大会のメインは「CMLL トルネオ・インクレイブレ・デ・パレハス2019決勝」が行われた。このトルネオ・インクレイブレ・デ・パレハスは、テクニコ(善玉)とルード(悪役)がタッグを組む特殊なトーナメントだ。それも、抗争中の相手同士で組まされる為、普段は激しくやりあっている憎い相手と協力しあうという事になる。それゆえ、むしろ、相手のタッグチームよりも、パートナーと上手くやれるかが勝利とカギとなっている。そして決勝まで残ったのはバルバロ・カベルナリオ、ティタンとボラドールJr.、ウルティモ・ゲレーロの2チームだった。若手軍であるカベルナリオ組と、ベテラン軍であるボラドールJr.組という図式にもなった、この決勝戦は、まずボラドールJr.がカナディアン・デストロイヤー、ゲレーロがジャベで仕留めてベテラン軍が先取。しかし若手軍もすぐに二本目を取り返し三本目に突入。ティタンはゲレーロのゲレーロ・スペシャルすらカウント2で返す踏ん張りを見せ、なんとゲレーロをジャベで仕留める大金星を達成。すぐにボラドールJr.がティタンからフォールを奪い、試合はボラドールJr.とカベルナリオの一騎討ちとなった。そしてカベルナリオは必殺のカベルナリアを極めて見事勝利。若手軍がベテラン軍を破り、カベルナリオ、ティタンの優勝となった。
 またセミファイナルは元祖ダイナマイト兄弟のレジェンドであるマスカラ・アニョ・ドスミルが甥っ子達、新生ダイナマイト兄弟を従えて、アンヘル・デ・オロ、ニエブラ・ロハ、ソベラノJr.のテクニコ軍と対戦。ドスミルはルード魂を次代のダイナマイト兄弟に継承させたいところだ。試合はドスミルの指令の元、ルード王道の三対一にもっていきダイナマイト兄弟が攻めまくるが、形勢逆転させたテクニコ軍が、なんとソベラノJrがトルニージョで御大ドスミルからフォールを奪う大金星で一本先取した。しかし二本目はダイナマイト兄弟の逆襲、連携プレイで奪い返し、三本目に突入。両軍入り乱れる中、ドスミルが老獪にレフェリーの隙をついて反則ローブローでフォールを奪って勝利。ドスミルのキャリアがテクニコ軍を上回った形となった。
 またボビー・ボナレス杯の表彰があった。ボビー・ボナレスはルチャリブレ創世記の主力選手でアメリカン・フットボール上がりでNWA世界ウェルター級王者に君臨したスペル・エストレージャだ。エル・サントより一つ前の世代で伝説となっている。そして栄えある2019年ボビー・ボナレス杯は、フェリーノ、コマンダンテ、アルトゥーロ・ベリスタインが受賞した。

■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2019年4月12日(現地時間)
会場:メキシコ合衆国・アレナメヒ

<トルネオ・インクレイブレ・デ・パレハス決勝>
○バルバロ・カベルナリオ、ティタン
 2-1
●ボラドールJr.、ウルティモ・ゲレーロ

<6人タッグマッチ>
○マスカラ・アニョ・ドスミル、クアトレロ、フォラステロ
 2-1
●アンヘル・デ・オロ、ニエブラ・ロハ、ソベラノJr.

<シングルマッチ>
○エル・バリエンテ
 ジャベ
●エチセロ

<6人タッグマッチ>
○アトランティス、トリトン、アトランティスJr.
 2-1
●メフィスト、ルシフェルノ、エフェスト


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