NXTバディ・マーフィーxヴェルヴェティーン・ドリーム、カイリ・セインxシェイナ・ベイズラー最後の挑戦

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 RAW、SmackDownと続いて、次はお楽しみのNXTという順番だが、収録テーピングこそもう終わっているので、マニアなら結果も知っている以上、カイリ・セインのシェイナ・ベイズラー挑戦は「これが最後」という試合のお題目なのに、前日のSmackDownでカイリの合流が発表されているのだから、ちぐはぐ感は否定できない。ライト層ユニバースでもどうなるかは事前にわかってしまう気もするが、まぁちゃんと尺(時間)を与えられるNXTだから、中身で楽しませてくれれば文句はないと。
 但し、RAWでいきなりバイキング・エキスペリエンスとタッグチーム名を変えられたというのに、この番組内のスキッドではウィリアム・リーガル=コミッショナーの部屋から、あえてなのか「ウォー・レイダース」と書かれたTシャツでハンセンとロウが出てくるとか、NXTユニバース内で起きていることと、お茶の間向き番組は別物なんだろうが・・・

 前週が、『NXTテイクオーバー』が生配信されたバークレイズ・センターのダークマッチ録画収録を流しただけだったので、今回のが新規収録の初回放送となるが、まずはSmackDown入りが発表されたばかりのバディ・マーフィーが、NXTノースアメリカン王者ヴェルヴェティーン・ドリームとじっくりと闘うレスリング攻防を、NXTユニバースにあらためて披露するところから。マーフィーのトぺ・コンヒーローが花道に向かって炸裂すると、実況マウロ・ラナーロの「マンマ、ミア~!」が出た。

 ジョニー・ガルガノの戴冠報告セグメントでは「チャーリー・ブラウンがついにフットボールをキックしたのだ!」という名言を出したマウロ・ラナーロだが、アンディスピーティド・エラとの抗争は次週も続くとの予告編だ。また、長身のドミニク・ダイジャコビがスーパーキック一発だけの秒殺劇も挿入されていた。クロアチアからの移民の子という血を強調していたのが今の社会情勢の裏返しなのだろうか。ただ、ちゃんと赤、青ブランドに誰が入ったかは映像紹介されていたので、別世界という扱いではないようなのだが・・・。

 お待ちかねのカイリ・セインは、とりあえずこれがシェイナ・ベイズラーとの抗争の最後ということで、集大成的な内容をやるのかと思ったが、カイリの腕をあらぬ方向に捻じ曲げ破壊するというツイストで、紫雷イオが駆け付けてなんか日本語でわめくという顔の大写しがエンディング。普通の試合にしなくて良かったかもなのである。

◆カイリ・セイン、最後のNXT女子王座戦でタイトル奪取ならず

“海賊姫”カイリ・セインがシェイナ・ベイズラーとの最後のNXT女子王座戦に挑んだ。王者ベイズラーから最後の挑戦を条件に行われた王座戦で、負けられないカイリはバックフィストで先制すると、立て続けにスライディングDやクロスボディ、フライング・カブキ・エルボーと怒涛の波状攻撃で試合を優勢に進めた。さらにカイリはイカリやセカンドロープからのインセイン・エルボーでシェイナを追いつめるも決定打とはならず、逆にエプロンから放ったフライング・カブキ・エルボーが場外バリケードに誤爆してしまう。これでカイリが右腕を負傷すると、すかさずシェイナがその右腕を関節技で捻じ曲げて集中攻撃。一時はレフェリーが止めてドクターチェックとなると、心配した盟友の紫雷イオもリングサイドに駆けつけた。

 会場が混沌とする中、シェイナがカイリを強引に捕まえて試合を強制続行させると、堪らずイオがシェイナを突き飛ばして試合は反則裁定に。シェイナを睨みつけて対峙するイオだったが、セコンドのマリナ・シェファーとジェサミン・デュークに捕まると、シェイナは倒れ込んだカイリの右腕を踏みつけて止めを刺すと満足げに会場を後にした。この非道な行為にイオは「ふざけるな!絶対に許さないぞ」と報復を誓った。

◆日本時間木曜5・2 KUSHIDAがNXTデビュー戦

 WWE.comでKUSHIDAのNXTデビュー戦が日本時間5月2日にWWEネットワークで配信されることが明らかになった。WWEは日本時間4月6日の『NXTテイクオーバー:ニューヨーク』内でKUSHIDAのWWE入りを翌日に控えるMSGでのROH新日興行に当てつけて再度の契約書サイン寸劇スキットにて、KUSHIDAをWWEユニバースに紹介している。COOトリプルHは「彼がNXTに所属することにとても興奮している。世界的スターの1人だ」とKUSHIDAを称賛し、WWEスーパースター中邑真輔も「みんな、KUSHIDAがNXTにやってきた。ようこそクッシー!」と歓迎していたた。KUSHIDAは「ライフ、国、トレーニング、すべてを変えていい状況だ。“KUSHIDAができる”ということをWWEユニバースに証明したい」とコメントしており、NXTでその動向に注目が集まっている。
 また、KUSHIDAは「日本人選手のなかで、イチバン英語ができる」とも自称しており、これは大きいかもなのだ。一部でカイリ・セインと紫雷イオがコンビでメインルースター入りも観測されたのに、カイリがアスカと組むという発表があったばかり。残念ながらイオの英語は、まだ台詞の棒読み感があり、お茶の間向け番組には時期早々と判断されたようだ。

◆スーパースターシェイクアップの視聴率は惨敗結果に

 NXTが配信される段階では、RAWやSmackDownの視聴率も判明しているわけだが、スーパースターシェイクアップは例年高く関心を呼ぶ番組回であり、MSGの大袈裟な観客動員数発表と違い、ガチで2万人以上入る本物のアリーナでの二日連続興行が埋まったものの、視聴率の前年比ということではやはり大幅に下がってしまっている。もっとも、WWEの株価に関するなら、これまた例年のことだが現地火曜には$99.25の高値をつけていて、現地水曜終値では$96.11に少し戻しているが、秋からの地上波FOXへのSmackDown移行と、莫大な放送権料が入ってくるからウォール街の評価は高いままなのだ。もっとも、視聴者離れ、数字低下傾向の事実は要注意になろう。


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