カイリ・セインお披露目!ローマン・レインズ移籍SmackDown#SupersutarShakeUP秋の地上波FOX移行は女子売り様相

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 昨日に続いてのモントリオールからの生中継。RAWでの発表だけでは全体像がわからないのは仕方がないが、作る側に立ってみれば、サーシャ・ベイリーの去就以下、刻々と変わる情勢もあれば、ビンスの鶴の一声による当日の変更もあるわけで、辛口評をやる前に眠れない夜を思うだけでもぞっとするというのは最初にかばっておく必要があろう。裏方のプレッシャーは大変なのである。

 前日のサミ・ゼインのセグメントが一番面白かったこともあるのか、RAWでの発表のおさらい映像に続いては、地元出身のKO(ケビン・オーエンズ)ショーから。シャナイア・トゥエインの同会場コンサートにも出てきたから人気は絶大だったかも。お約束でフランス語の挨拶には英語テロップもないからわかりませ~ん。ゲストはニューディで新WWE王者コフィ・キングストンとエグゼビア・ウッズは出てきたが、ビックEはケガ欠場となったので、ビックOとしてトリオ結成というのが番組のひっぱり軸となった。のちに中邑真輔&ルセフに、セザーロが加わったトリオとの対決ということになる。

 ちなみにケベック州モントリオールは、同市が「ヘヴィメタル・シティ」であることを正式に宣言している。メタルファンのモントリオール市議会議員が、同市のメタル・シーンの重要性を認識して欲しいと願い、市議会に宣言を提案。それが認められ、公式に宣言が成立した。現在の名称はベル・センターだが、モルソン・センターで馴染まれた時代からメタルとWWE、そしてUFCが地元出身GSPの起用で観客動員の記録を達成した聖地会場なのは知る人ぞ知るであろう。ケンカ早いフレンチ系の暴走野郎が多く、日本の大阪と並んでメタル音楽の売上げ比率、エキストリームなバンド排出の数が突出しているのは紛れもないデータ上の事実である。

 前日に負け役だったフィン・ベイラーが、ムスタファ・アリを下してSmackDown入り。巨人ラーズ・サリバンは前日も出て来てあいまいなままだったが、R・トゥルースを片付けて青ブランド所属だと明確になった。

 なんといっても目玉は、視聴率でも山場になる中盤にプログラムされた女子タッグ戦線だ。『NXTテイクオーバー』でシェイナ・ベイズラーの王座防衛だったことや、Kickoffショーとはいえ『レッスルマニア』の女子バトルロイヤルに出ていたから大人のファンは予想していたとは思うが、本誌的にはどっちかというのが興味になっていたカイリ・セインがペイジGMの紹介でお出まし。なるほど、アイコニックスもSmackDown移籍だから、秋からの地上波FOX移行の売りが、女子タッグ戦線であることが明確になった。つまりはアスカと組むことになる。

 8人タッグの出番はほとんど最後のインセイン・エルボーだけだったが、実況でも触れられたように、世界中で何億人という巨大な視聴者が見るお茶の間向け番組で、これが初披露になるのかという・・・。完璧に極めて魅せて、いよいよ世界航海が始まった。
 どんだけヒール演説しようが、サミ・ゼインは愛されているという、シナリオ班の予想にそぐわないリアクションをするモントリオールの勝手なお客だが、本誌的なこの日最大の肝は「SmackDownにシングルとして移籍する」ベイリーがブーイングされまくったこと。同じくSD所属になるエンバー・ムーンと組んでベビーフェイス軍の8人タッグ試合だったが、プロレスは演劇ではない。シナリオ班の思惑通りにはお客は反応してくれないのだ。

 祭典『レッスルマニア』の、まだ客がスタジアムに入ってないKickOff第一試合でクルーザー級王座のベルトをトニー・ニースに明け渡していた205 LIVEの顔役バディ・マーフィーが、やはりSD入りも発表された。205 LIVEはSmackDown生中継のあとに続けて収録されるため、クルー陣にもバディ・マーフィーは馴染みかつ、オモテの決め台詞で評するなら「俺様の庭だった」ことになる。日本のプロレスが最高だという信者の神話を打ち砕く、隠され続けていた秘密兵器が世間向けにも投入されるのだ。

 ローマン・レインズの移籍は、大人のファンなら前日から想定済みだったかも知れない。ビンス・マクマホンもモントリオールに飛来してやられ役を演じていたが、これで新布陣の核が固まったことになろう。

■ WWE SmackDown 205 LIVE
日時:4月16日(現地時間)
会場:カナダ・ケベック州 モントリオール ベル・センター(旧名称権はビール会社のモルソン・センター)

◆中邑真輔&ルセフ、6人タッグ戦で苦杯

 番組オープニングでKOショーが始まると、ケビン・オーエンズはゲストとしてニューデイのWWE王者コフィ・キングストンとエグゼビア・ウッズを呼び入れた。ビックEが負傷欠場の中、オーエンズは「今夜、2人は中邑&ルセフと対戦するようだが、俺が“ビックO”としてニューデイのメンバー入りするのはどうだろう?」と提案すると会場からは“イエス”チャント。オーエンズがニューデイの衣装やユニコーンの角を付けてアピールしてニューデイ入りが決定すると、中邑&ルセフはセザーロとチームを組んで6人タッグ戦で激突することになった。
 試合は中邑がスピンキックやハイキックと蹴り技でウッズに攻め込み、セザーロもセザーロスイングからシャープ・シューターでキングストンを追い詰めたが、最後はルセフがキングストンのトラブル・イン・パラダイスからオーエンズのスタナーと連続技を食らって3カウント。中邑&ルセフは6人タッグ戦で苦杯を喫した。

◆アスカ&カイリがタッグチーム結成!カイリはSmackDownデビュー戦を白星発進!

 ペイジGMが率いるSmackDownのタッグチームとして、アスカ&カイリ・セイン組の結成が発表された。2冠王者ベッキー・リンチがリングに登場すると、王者を挑発するかのように次々と女子スーパースターが終結。エンバー・ムーンとベイリーがSmackDown移籍としてサプライズ登場すれば、WWE女子タッグ王者アイコニックスやマンディ・ローズ&ソーニャ・デビルも姿を現した。そして、新タッグチームを送り込むと予告していたペイジが登場すると、革命的な新チームとしてなんと“明日の女帝”アスカと“海賊姫”カイリ・セインの2人を紹介。これがSmackDownデビューとなったカイリはアスカと共にベイリー&エンバーと組んで8人タッグ戦に挑んだ。

 女子8人が白熱の攻防を展開する中、アスカ&カイリは躍動。アスカがバックフィストからリバースDDTでペイトン・ロイスを沈めると、最後はカイリがインセイン・エルボーを炸裂させて3カウント。アスカ&カイリは見事な連携でタッグ初戦を白星発進し、カイリはお茶の間デビュー戦でその実力を会場に、そして全世界に見せ付けた。試合後のインタビューでカイリは「尊敬するアスカさんとタッグを組んで出場できて本当にうれしいです。ベルト取りましょう!」とコメントすれば、アスカも「いろいろ教えつつ、刺激も受けつつタイトル行きましょう」とタイトル奪取を宣言した。

◆飛来のビンス会長を殴ってローマン・レインズがSmackDown電撃移籍

 前日に続きスーパースター・シェイクアップが開催され、ローマン・レインズのSmackDown電撃移籍が発表された。エンディングに登場したビンス・マクマホン会長は歴史的な“獲得”を発表すると会場を煽るも、登場したのはアライアス。「黙れ」と会場を挑発してアライアスがギターを弾き出すと、今度はそこへローマン・レインズがサプライズ登場した。移籍となったレインズはアライアスとビンス会長をスーパーマンパンチで蹴散らすと、「今からSmackDownは俺の庭だ」と言い放って会場のファンにその存在をアピールした。その他にも今回のスーパースター・シェイクアップではフィン・ベイラー、アライアス、ベイリー、エンバー・ムーン、カイリ・セイン、ラーズ・サリバン、バディ・マーフィー、リブ・モーガン、チャド・ゲイブル、アポロ・クルーズ、ミッキー・ジェームス、ヘビー・マシナリーの青ブランド所属が新たに発表された。

◆戸澤陽、フェイタル4ウェイ戦でフォール負け

 205 Liveの戸澤陽がグラン・メタリック、アリーヤ・デバリ、マイク・ケネリス(マイケル・ベネット)とのフェイタル4ウェイ戦に挑んだ。戸澤はメタリックに対してハリケーン・ラナやオクトパスホールドで攻め込むと、ケネリスにはシャイニング・ウィザードからミサイルキックを叩き込んだ。さらに「アー!」と気合いを入れた戸澤は騙し討ちパンチからジャーマン・スープレックスでケネリスを投げてダイビング・セントーンを狙うも、逆にヒザで迎撃されてダウン。さらに追い打ちでメタリックのダイビング・エルボーを食らった戸澤は隙を狙っていたデバリにフォールされて3カウント。善戦するも戸澤はデバリ相手に苦杯を喫した。