モントリオールRAW#SuperstarShakeUpはあいまい戦略!AJスタイルズは移籍

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 お祭りが終わって両ブランドともに大所帯の巡業班はカナダはモントリオールに北上。ベルセンターからの連続公演ということになる。

 スーパースター・シェイクアップは視聴率的にもライト層の興味は惹くハズのものであり、祭典『レッスルマニア』後のお楽しみでもあるのだが、あとからやってしまうより先にやれと、女子プロレスのスターダムがチーム編成変えを新木場大会の目玉にしていたのがグローバルなリアルタイム時代を象徴していた。
 さて、シェイクアップのやり方は毎回違い、ロッタリーくじ引きみたいなギミックも行われたのだが、大人のファンの関心はどういうお題目で番組を構成するのかに尽きよう。

 最初に出てきたのはステファニー・マクマホン、さらにシェーンが続き、ブーイングのヒートを煽るわけだが、どうやら今回は、一部は発表するものの、あいまいにしたままテレビ番組を3時間目まで引っ張る魂胆のようだ。なにしろ翌日のSmackDownもある。リコシェ&アリスター・ブラックがNXT最後だったのはバークレイズ・センターのお客もわかっていたのだが、ゼリーナ・ベガがいるからSmackDownで、『NXTテイクオーバー』大会では負けようが、すぐにSmackDown王者になっても驚かないと活字に残した本誌ではあるものの、『レッスルマニア』の4way戦でそうならなかったので、予想を外したのかと思っていたらRAWの方だった。な~るほど。
 祭典のKickOffショーで、ちょうど客がゾロゾロと巨大フットボール会場に入り始めた頃に“Let’s Go Hawkins”の合唱が巻き起こり、かの269連敗のニューヨーク出身カート・ホーキンスがザ・リバイバルから初金星を挙げた布石があるから、今回の8人タッグ、そのリコシェ&ブラックだけでなく、NXTからのウォー・レイダースことバイキング・エキスペリエンスのRAW合流は発表された。よってここはザ・リバイバルの仲間割れ、どちらかがSD行きとなりコンビ解消だろうと深読みしたものの、これは裏切り劇にならなかった。マメにフォローしている者にも裏をかかせたということなのだろうか。それにしても、他団体のことはなかったことにする、自身の歴史も都合が悪いものはなかったことにするWWEだが、NXTタッグ王者のウォー・レイダースが、お茶の間向け番組ではバイキング・エキスペリエンスって、そりゃまぁキャラ自体は同じだから違和感こそないけど、なんだかなぁ。NXTの音楽はDisturbedまで使われている選択の趣味なので、ここはヴァイキング・メタルの北欧民族楽器を使った行進曲でも流して欲しいと多くが思ったに違いないだろう。

 205 LIVEのセドリック・アレキサンダーはRAW入りだとナイスなビデオ・パッケージが流された。ムスタファ・アリがSmackDownにすでに出ているからバランスを取ったということなのだろうか。アンドラデとゼリーナ・ベガがSDからRAWに移籍。新婚の夫アリスター・ブラックがこちらだから、まぁこれは番組を最初から見たら想定内の順番になろう。そして、デーモンでない普通のフィン・ベイラーにフォール勝ちしている。

 今週のRAWで一番笑えたのは、試合ではなくアレクサ・ブリスのコーナー、生まれ故郷のモントリオール帰還のサミ・ゼインお出ましだ。歌の会場大合唱はもの凄い歓迎ぶりなのだが、例によってヒール演説を始めるのだから傑作である。しまいには、俺は今はフロリダに引っ越したと、モントリオールの悪口までやるんだから、ヒールなんだけど憎めない奴という。それにしても、モントリオールの観光案内というか、ベーグルが食いたくなったけど、日本時間ではランチで外に出ても、ベーグル出してる店なんか近所にないという・・・(とほほ)。

 女子タッグ王座戦がアイコニックスになる際に、ベルトにKISSして別れを告げた?サーシャ・バンクスはどうなるのか。ベイリーはSDからナオミをタッグパートナーにしたのだが・・・to be continued…

■ WWE RAW
日時:4月15日(現地時間)
会場:カナダ・ケベック州 モントリオール ベル・センター(旧名称権はビール会社のモルソン・センター)

◆ベッキー快勝も、因縁のレイシーがRAW女子王座挑戦権を獲得

 2冠女子王者ベッキー・リンチがルビー・ライオットと激突。ベッキーはセコンドのリブ・モーガン、サラ・ローガンの介入に手こずるも、その2人をクロスボディで蹴散らすと、ディスアーマーでルビーを仕留めてタップ勝ち。ベッキーは2冠王者の貫禄を見せつけてルビーに快勝した。すると突如ナタリアがリングに登場してベッキーが持つRAW女子王座挑戦を表明。

 続けてベッキーと因縁のあるレイシー・エバンスも姿を現すと「正式にRAW所属となったので女子王座が欲しいわ」と王座挑戦権をかけてナタリアと対戦した。南部のピンナップガールおばさんレイシーはナタリアのシャープ・シューターを辛うじてロープエスケイプすると、顔面パンチ一撃から豪快なムーンサルトプレスを決めて3カウント。レイシーがナタリアを下してRAW女子王座挑戦権を獲得した。

◆AJスタイルズがRAW移籍!6人タッグ戦で存在感

 スーパースター・シェイクアップが行なわれたRAW番組メイン戦にAJスタイルズが登場して6人タッグ戦に挑んだ。AJスタイルズはローマン・レインズ&セス・ロリンズとタッグを組んでドリュー・マッキンタイア&バロン・コービン&ボビー・ラシュリーと対戦。AJスタイルズはコービンにドロップキックで先制すると、ペレキックでラシュリーとコービンを蹴散らしてRAWのリングでも躍動。さらにロリンズとレインズが連続攻撃でマッキンタイアを沈めると、ラシュリーのフォールをロリンズがカーブ・ストンプでカット。続けてレインズのスピアーから最後はAJスタイルズがフェノメナル・フォアアームをラシュリーに叩き込んで3カウント。見事な連携攻撃でAJスタイルズが自身のRAW移籍を勝利で飾った。

◆スーパースター・シェイクアップが開催

 2日連続になるスーパースター・シェイクアップが開催された。オープニングではSmackDown所属だったザ・ミズがシェイン・マクマホンを襲撃して会場を沸かせると、リコシェ&アリスター・ブラック、バイキング・エクスペリエンス(ウォー・レイダース)、アンドラデとゼリーナ・ベガ、レイ・ミステリオ、ラーズ・サリバン、ジ・ウーソズ、ナオミ、EC3、レイシー・エバンス、AJスタイルズがサプライズ出場してRAW所属を発表した。さらに、セドリック・アレクサンダー、エリック・ヤングの所属も追加発表。明日のSmackDownでもスーパースター・シェイクアップが開催される。

◆ザ・シールド特番「The Shield’s Final Chapter」が決定

 ザ・シールド特番「The Shield’s Final Chapter」がWWEネットワークで配信されることが決定した。この特番はローマン・レインズ、セス・ロリンズ、ディーン・アンブローズの3人をザ・シールドとしてリングで見ることができる最後のチャンス。番組内ではフィン・ベイラーのIC王座防衛戦も開催予定。特番「The Shield’s Final Chapter」は日本時間4月22日(月)午前10時半にWWEネットワークで独占ライブ配信される。


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