(C)M-1
4月4日(現地時間)にカリフォルニア州ウィンターヘイブンで『Road to M-1 USA 2』が開催された。
M-1 Global(エムワン・グローバル)は、ロシアの総合格闘技団体で世界規模で開催されている。会長はワジム・フィンケルシュタインであり、副社長はセルゲイ・マトビエーンコである。かつてM-1 GlobalはAffliction、ゴールデンボーイプロモーションズ、アメリカの億万長者であるドナルド・トランプと協同して『M-1 Global & Affliction』という大規模なトーナメントを始めた事もある。2018年7月にはUFCとの業務提携を発表した。そしてロシア以外の米国や中国への進出も行っている。
今大会は米国大会という事で、トラビス・フルトン、シャノン・リッチ、トラビス・ビューというMMAレジェンド達が終結した。鉄人フルトンはリッチと対戦。フルトンはMMA公式記録として300戦以上戦っており、256勝もしている鉄人(総合での最多勝利記録はヒクソン・グレイシーの400勝だが、まだ公式記録が取られていないUFCがスタートする以前のブラジルでの記録である為、公式記録として残っているものであればフルトンが現在、最多勝利記録保持者となる)。現在も年の数回の試合をコンスタントにこなしており、2018年にはColosseum Combatのヘビー級王者にもなっており、過去にはUFCでも活躍している。対するリッチも日本でも活躍しており、PRIDE、UFCといった大団体から小規模団体までさまざまな団体に出場。戦績は大きく負け越しているものの、多いときには月1回ペースで総合格闘技の試合に出場しており、総合格闘家としてプロ公式戦100戦以上のキャリアを有する。また、積極的なファイトスタイルを持ち、ほとんど判定での決着がない。このMMAレジェンド同士の激突は、フルトンが打撃でプレッシャーをかける形でスタート。キックを繰り出したフルトンが滑って転んでしまって、あわやという場面もあったものの、フルトン優勢で試合が進み、2Rにテイクダウンを奪ったフルトンが前腕チョークを極めて一本勝ち。フルトンが見事な勝利でレジェンド対決を制し、M-1からフルトンの偉大な功績を称えるベルトが贈られた。
またUFC、ベラトール、PRIDE.、戦極、猪木ゲノムなどにも参戦し元IFC世界ヘビー級王者。元ISKA MMA世界ライトヘビー級王者であるトラビス・ビューも参戦。日本では戦極で藤田和之を豪快にKOした事で有名である。対するは米国ローカル団体ドラゴン・ハウスのヘビー級王者であるJRルーゴ。ルーゴは相撲取りを思わせる巨漢で、試合はビューが飛び込んでいくも、ルーゴが全体重を浴びせて倒してテイクダウンに成功。なんとか立ち上がるビューだが、その後もルーゴの巨体に苦しむ展開となった。しかし、2Rに入るとスタミナが切れたのかルーゴの動きも鈍り、ビューがコーナーに押し込む展開が続く。そして3Rには遂にビューがテイクダウンに成功し、上から攻め続け判定でビューが勝利となった。
■ Road to M-1 USA 2
日時:2019年4月4日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国カリフォルニア州ウィンターヘイブン
<ウェルター級>
○ダコタ・コクラン(米国)
1R ギロチンチョーク
●ジェームス・ウォーフィールド(米国)
<ヘビー級>
○トラビス・フルトン(米国)
2R 前腕チョーク
●シャノン・リッチ(米国)
<スーパーヘビー級>
○トラビス・ビュー(米国)
判定
●JRルーゴ(米国)
Career win 257 for Travis Fulton!#BattleInTheDesert pic.twitter.com/fB7JcKRT54
— UFC FIGHT PASS (@UFCFightPass) 2019年4月5日
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