11・7『UFC Fight Night 55: Rockhold vs. Bisping』『RFA 20: Sanders vs. Mercado』速報

(C) Photo Courtesy of UFC

 2014年11月7日にオーストラリア・シドニーで『UFC Fight Night 55: Rockhold vs. Bisping』が開催された。

 2014年から本格化した、UFCファイトナイトシリーズの地区予選化、北米、南米、欧州、そしてアジア/オセアニアで地元選手や、ランキングに入らないレベルの選手同士のカードを組み、メインにだけ、タイトル戦線のトップ選手同士の豪華なカードを組んで、大会数を増やすという方針。ブロック・レスナー、GSP、チャック・リデルら人気の高い選手を並べPPVで爆発的な数字を上げて急成長を遂げたUFCだが、いつまでもPPV人気が続く訳ではない事を事前に予測し、地上波FOXとの契約、そしてこの地区予選大会の急増方針で、北米以外でもUFCの知名度を上げるという戦略で動いており、それがずばり的中して更に成功をおさめている。

 そんな中、今大会でメインに組まれたのはルーク・ロックホールド とマイケル・ビスピンの一戦だ。共にミドル級ランカーであるだけでなく、対戦が決まる以前から、激しい舌戦、挑発合戦を続けてきた因縁の深い両者。単なる同階級のライバルというだけでは済まない相手になるだけに、大変な試合になる予感だ。また、ロックホールドは、元ストライクフォース王者で非UFC団体で実績を積んでUFCに乗り込んできたのに対し、ビスピンはTUFでブレイクしたという生え抜きエリートと対極だ。そして、試合は、ロックホールドが圧勝。2Rにハイキックでビスピンからダウンを奪い、そのままギロチンチョークで一本勝ち。見事に因縁に決着をつけた。

 またメインカードのみならず、全カード、一本かKOで決着という神興行となり、豪州大会は大成功となったようだ。

UFC日本大会公式サイト
WOWOW UFC-究極格闘技-
FOX SPORTS UFCページ

■ UFC Fight Night 55: Rockhold vs. Bisping
日時:2014年11月7日
場所:オーストラリア・シドニー

<メインイベント ミドル級>
○ルーク・ロックホールド
2R 0分57秒 ギロチンチョーク
●マイケル・ビスピン

<ライト級>
○アル・イアキンタ
 2ラウンド1分39秒、
●ロス・ピアソン

<ミドル級>
○ロバート・ウィテカー
 2R 2分43秒 TKO
●クリント・ヘスター

<ヘビー級>
○ソア・パレレイ
 2R 2分49秒 TKO
●ウォルト・ハリス

プレミアムカード
<ライト級>
○ジェイク・マシューズ
 2R 1分52秒 チョークスリーパー
●ヴァグナー・ホシャ

<ライトヘビー級>
○アンソニー・ペロシュ
 1R 3分46秒 チョークスリーパー
●グトー・イノセンチ

<ウェルター級>
○サム・アルヴィー
 1R 2分16秒 TKO
●ディラン・アンドリュース

<フライ級>
○ルイス・スモルカ
 3R 0分18秒 TKO
●リッチー・ヴァスリック

<ウェルター級>
○クリス・クレメンツ
 1R 3分06秒 TKO
●ヴィク・グルジック

<ミドル級>
○ダニエル・ケリー
 1R 4分27秒 キムラ
●ルーク・ザクリッチ

<バンタム級>
○マーカス・ブリメージ
 1R 2分58秒 TKO
●ジュマビエク・トゥアスン

 2014年11月7日にコロラド州デンバーで、『RFA 20: Sanders vs. Mercado』が開催された。
 RFAは、レガシーFCやMFCなどと同じくアクセスTVが大会を生放送する北米中堅団体で、この団体で王者になると、高い確率でUFCとの契約する(規模が違うのでUFCとの契約なら快く送り出してくれる)為、すぐに王座が空位になり王座決定戦が多くなる。今大会もバンタム級の王座決定戦が、ルーク・サンダースとジャレッド・メルカドで争われた。

 試合は、サンダースが圧勝。寝技に持ち込みたいメルカドのタックルを潰し、逆に首相撲からのひざ蹴りでダウンを奪い追撃のパウンドでメルカドを仕留めたサンダースが、TKO勝利で新王者に輝いた。

RFA オフィシャルホームページ

■ RFA 20: Sanders vs. Mercado
日時:2014年11月7日
場所:アメリカ・コロラド州デンバー

<バンタム級王座決定戦>※メルカド体重オーバーでサンダース勝利のみサンダースが新王者
○ルーク・サンダース
1R 1分06秒 TKO
●ジャレッド・メルカド

<ウェルター級>
○ベン・スミス
 判定
●ジョシュ・キャビン

電子書籍版はマット界舞台裏11月20日号新日WWE帝国の危機BLADE年末DEEP戦争UFC180佐野魂広島宮本裕向に掲載されました。

世界の格闘技界の情報を全て知る男、谷川貞治氏が『マット界舞台裏』で連載!これが電子書籍だ!
140613wb050TanikawaRemy
【「マット界舞台裏」看板の谷川貞治連載】
マット界舞台裏9月25日号UFC榊原ニールセン全日王道IceRibbon長瀬館長新日キックTOPKING
▼谷川貞治の『プチ格闘技通信』 第15回
 UFC日本大会、直前情報!
 えっ? 榊原さんが五味について語っているじゃん
谷川貞治の『プチ格闘技通信』第15回~いよいよ9・20さいたまスーパーアリーナで、UFC日本大会が開かれますね。TwitterやFacebookを見ていると、連日多くの情報がアップされていて、「さすが電通-UFC連合軍だな」ということをまざまざと見せつけられます。しかし、僕にとってUFCはあくまでも「他人のイベント」で、しかも「アメリカ人のイベント」ということで、特別な思い入れはありません。ただ現時点で「世界一のイベント」というのは間違いないので、それが日本でどのような大会を開き、どのようなプロモーションをして、どういう反響を巻き起こすのか? そういう視点で見ています。
マット界舞台裏10月2日号電通UFC安西伸一谷川貞治稲垣収MハントWシウバGガニア5王座ZERO1
▼谷川貞治の『プチ格闘技通信』 第16回
 電通の健闘光ったUFC!
 どうなる?その後の日本の格闘技勢力図
谷川貞治の『プチ格闘技通信』第16回~9.20UFCジャパン大会は、終わってみれば凄く評判がいいですね。UFCの海外戦略の中でも、唯一成功している日本大会。その立役者は何と言っても電通の功績が大きいでしょう。今回もプロモーションに随分お金をかけていたし、会場も満員にしてみせた。「招待券をバラまいたんじゃないの?」と、うがった見方をする人もいるかもしれませんが、さいたまスーパーアリーナ3万人バージョンを満員にすることは大変なことです。
【他媒体と圧倒的な差異~UFC/ベラトール/WSOF国際情勢詳報ダントツNo.1!海外情報局】
マット界舞台裏9月11日号べラ姉妹愛憎BラシュリーTNAリコシェLA優勝青木真也UゲレーロCMLL
マット界舞台裏9月18日号SオヘアKENTAべラTV司会ジャカレイ勝アリスター敗UFCアグアヨAAA
マット界舞台裏9月25日号WWE小児がんAアルロフスキーUFC欧州TVパトロンアルベルトAAA登場
マット界舞台裏10月2日号UFC日本WWE王者祭MマヌーフBellator大陸仮面Uゲレーロ覆面CMLL
マット界舞台裏10月9日号ジョンソンUFC超人WWEハボックTNA仮面貴族50年SuperKombat
マット界舞台裏10月16日号ロックWWEウルブスTNAベルギーH&S10周年UFCベラトールKSW
マット界舞台裏10月23日号WWEシールズ対決TNA挑戦者BルードGFCバダ・ハリKO勝AAAアルベルト
マット界舞台裏10月30日号WM認知度快挙GSP始動LegacyFC36OneFC21M-152ProFC55Aサワー
マット界舞台裏11月6日号Hell in a CellWWE戴冠BルードTNAリオJアルド防衛UFCベラトール
マット界舞台裏11月13日号WWE英国ネットワーク事情TNA黒人内紛CMLL死者の日ワグナー