明日クアラルンプールONE決戦!猿田戦アレックス・シウバ、V.V MEI戦ジョマリー・トーレス

【現地クアラルンプール発】

■ ONE 85 Destiny of Champions
日時:12月7日(金)(時差は日本と1時間)
会場:アシアタ・アリーナ

<第6試合 ストロー級 5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル/シンガポール)
vs.
猿田洋祐(日本)


 いよいよ明日、7日(金)に迫ったアシアタ・アリーナで開催される『ONE85』の情報を現地よりお届けする。最初にインタビューに答えてくれたのは「わずか15日前のオファーだった」という猿田洋祐に対戦相手が変わったブラジルのアレックス・シウバから。シンガポールのエヴォルブMMAに移住して7年になり、レオン・ルイスやイッサなど、連日大物に囲まれた練習環境で英語も問題なくなっている。

 前回の試合が5月の内藤のび太戦。「エキスキューズするつもりではなかったがヘルシーとは言えない状態だった。メインイベントだと言うし、キャンセルしたくなかったから」。また間隔が空いたのも「個人的な問題やウェイトのこともあった」という。今はストロー級(56.7kg)で問題ないようだ。
 そののび太戦でも、下になる場面が印象に残ってしまうわけだが、なにしろ元柔術チャンピオンである。自分はそれでイイということのようだ。

急遽の対戦相手になった猿田については、「いくつか試合を見た。どれが最後なのかまで把握してないが、負けたの(7月の田丸匠戦)も見た」という。今はもう、正しいとか間違っている、ではなくて、アクセプト(受諾)するか否かだから、むしろ自分のことを考えているとのこと。あくまでゴールはベルトを巻くことだと決意の心境が読み取れた。
 PRIDEをずっと見ていたというアレックスは、日本ではまだ試合していない。ぜひ勝って(3・31両国国技館)日本に行きたいとのことだ。


<第3試合 女子アトム級 5分3R>
V.V MEI
vs.
ジョマリー・トーレス

 V.V MEIと闘うフィリピン戦士のジョマリー・トーレスが日本のマスコミ陣にお披露目。正直、本誌はあまり知識がなかったので、恥ずかしがり屋さんに初歩から聞いてみた。なんでもアマチュア・ボクシングを2週間やっただけで、たまたまフィリピンの大手MAKATI(マカティ市)MMAの大会に出たら勝ってしまいという、ややシンデレラ物語だったようで、そこのところはコーチで選手としても5戦しているカタランMMAのレネ・カタランが主に英語で答えるのだが、なんでも最初に出したパンチは両手で相手の顔にぶつけるダブルパンチだったと苦笑いに。パッキャオを生んだフィリピンだが、やはり女性選手ということではMMAのほうがどんどん大きくなっている現状があるようだ。

 最初3連勝して、前回に初めて敗北を味わった戦歴になるが、そのことがStepping Stoneになったとのことで、モティベーションも上がったから良かったのだという。恥ずかしがり屋さんは、現在は(両親がいないため)育ててくれた祖母の面倒を筆頭に家族を支える大黒柱になっており、今回はハードな特訓を積んできたという。


レネ・カタランとジョマリー・トーレス

 そのレネ・カタランによれば、再戦だったアンジェラ・リー戦は「ヤマグチ(V.V MEI)が勝ったと思った」(確かに最後の5Rとか、MEIが押していてリーの勝利に会場はブーイングだった)とのことで、ヤマグチには経験が強みだし、ディシプリン(鍛錬)も出来ていると分析する。しかし、「負けに来たわけではない。Hope(希望)はある」と、特に打撃を磨いてきたことを打ち明けた。応援したいと思ったフィリピンのパイオニア女子戦士であった。


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▼ONEクアラルンプール12・7『DESTINY OF CHAMPIONS』現地取材詳細

[ファイトクラブ]ONEクアラルンプール12・7『DESTINY OF CHAMPIONS』現地取材詳細

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’18年12月16日号鷹の爪大賞 爆弾小僧Ray追悼 年内最終ONEクアラルンプール Jewels