[ファイトクラブ]ONEクアラルンプール12・7『DESTINY OF CHAMPIONS』現地取材詳細

[週刊ファイト12月16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ONEクアラルンプール12・7『DESTINY OF CHAMPIONS』現地取材詳細
 photo & text by タダシ☆タナカ
 マレーシア クアラルンプール郊外アシアタ・アリーナ全試合網羅!
・映画事情~間違いなく最上級グレードのONEリングガールズ韓国女神
・メイン締めはムエタイ!元8冠王ヨードセングライ1Rアッパー3連発KO
・大成敦レフェリーに聞くONE Super Seriesムエタイとキック+釣り趣味
・興奮引き継いだ地元イケメン・アギランはキルギスタン選手に投げられ
・会場最高潮だったのは女子:マレーシア愛称“Shadow Cat”x台湾柔道
・ペットモラコット、スローな序盤タイ式も古豪リアム・ハリソンに肘逆転!
・ビッグダッシュ寝技圧倒ロシア強し!新村優貴が鮮血に染まりTapOut
・猿田洋祐が元王者アレックス・シウバとの高度な攻防制するデビュー
・ムエタイ部門が贅沢ONE:本戦入りパンパヤックxルイ・ボテーロ実現
・ムエタイ陽気なギリシャ選手KOでマレーシア快進撃+タイxポルトガル
・勝ち方問われたV.Vだがフィリピン新鋭ジョマリー・トーレスに苦戦判定
・カンボジアの媒体から3名取材!なるほどアジア支配に漏れはないと
・名前覚えておこう!女子ソヴァナリー・エムとチャン・ロタナの連勝意義
・二度あることは三度?竹中大地またも対戦相手の計量失格で試合ナシ


当初は13試合だったが竹中大地戦だけでなく最終全11試合に

■ ONE 85 :Destiny of Champions
日時:12月7日(金)(時差は日本と1時間)
会場:アシアタ・アリーナ

映画事情~間違いなく最上級グレードのONEリングガールズ韓国女神

 12月7日、クアラルンプール郊外にある、さいたまスーパーアリーナ級の近代設備の整ったアシアタ・アリーナにて、年内最後となるOne Championshipの『Destiny of Champions』大会が開催された。ONEからの招待があり、記者にとっては初めてとなるマレーシアに行ってみた。百聞は一見にしかずとはよくいったもの。想像以上に近代化している国にせよ、ONEという急拡大中のプロモーションにせよ、新たな発見が多々あり、それはまた第二弾にて収録する。
 ホテルでのWi-Fiは遅く、画像処理に大変な時間がかかってしまい仕事、仕事、仕事になってしまったのに、なぜか会場内のメディア用パスワードを貰った通信はハイスピード。ただ、大会スポンサーの一員でもあるPearl Hotelは、表向きの広報文は「イスラム教徒にフレンドリーなホテル」ということで、特に日本語の出来るスタッフがいるハズもなく、市内でないこともあって国際観光客向けという印象がない。ところが、なぜか最後の日には修学旅行と思われる日本からの女子高校生と出くわしぎょっとしただけではない。CNBCアジア版とか英語チャンネルはあったものの、海外観光客向けの定番であるCNNがないのになぜかNHKが入っている。出発後に友人のFacebookで、『クローズアップ現代』がQUEEN映画のヒットを取り上げると知り、タイマー録画なんかしてなかったのに、ちゃんと見られたのはありがたかった。もっとも、現地情報を調べてみると、かの『ボヘミアン・ラブソディ』、フレディー・マーキュリーのゲイ関連の箇所は検閲で3分以上カットされたものがマレーシア公開だそうで、予想以上に進んでいた国という実感と、そうでない面を学んだ次第である。

 もっとも、念のため帰国してからAbemaTV版、英語版とかも比べてみたが、やはり現場とは色んなレベルで大きく違う。大会ごとのメインスポンサーは映画『バンブルビー』公開キャンペーン。試合の合間に何度も何度も予告編が電光掲示板に流れるのだ。WWEのジョン・シナが主演している話題作なのに、調べてみたら日本の公開は来年3月22日というから、マレーシアの方が進んでいる例でもあった。
 ちなみに、日本語配信版は大沢ケンジによる選手インタビューなどが挿入されていたが、休憩時間は米国式の大会なのでない。その映画の宣伝だけでなく、ONEの紹介なり、2019年の予定や花火などのエンタメが絶えず続いているのが現場で、カメラマンはずっと緊張を強いられる。最後はおっしこが漏れそうになるほど、プレミアムカードからずっとCage sideに張り付くしかなかったのだ。

メイン締めはムエタイ!元8冠王ヨードセングライ1Rアッパー3連発KO
<メインイベント 第11試合 Super Seriesムエタイ フェザー級>
○ヨードセングライ・フェアテックス(タイ)
 1R 2分08秒 KO
●ルイス・レジス(オーストラリア)

 KISSの♪I Love it Loudを入場曲にしてきたヨードセングライ。MMAグローブの違いを事前インタビューで言っていたことは本当だった。黄金の左足から始まり、定番の攻撃を見せたものの、距離をいつもより縮めて最後はパンチ。右、左とたたみかけてから、一気に下からアッパーの右を三連打してオーストラリアのトップ選手ルイス・レジスをKOした。

アッパーの瞬間(中)、四方にひざまずいて礼をした律儀なルイス・レジス(右)

 ONEの試合後インタビューは特殊というか、メディア関係者が金網内に入り、そこに再び出てきた選手の母国語媒体から質問開始になり、最後に英語の順番である。「引退宣言はどうなったのか?」と聞いてみたが、「引退とは言ってない。1年休むと言っただけ」とのことだった。公約通り、そして作戦通りに勝った試合ということになる。「MMAグローブでも、ボクシンググローブでも、今後どちらでもやる」とも答えていた。おじさんはビックリするほど元気だった。

大成敦レフェリーに聞くONE Super Seriesムエタイとキック+釣り趣味

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