KNOCK OUT 永田裕志と町田光が12月9日のvsチャンヒョン・リー戦に向けて特訓!!

 12月9日(日)東京・両国国技館で開催される『KING OF KNOCK OUT 2018 両国国技館』。KING OF KNOCK OUTライト級アジアトーナメント一回戦でRISEスーパーフェザー級王者のチャンヒョン・リー(韓国)と対戦する町田光(橋本道場)が11月某日、所属する橋本道場にて公開練習を行う予定だったが……。

 町田がウォーミングをしているところに、姿を見せたのは新日本プロレス・永田裕志。永田とは以前から交流があり、10月7日の前口太尊とのアジアトーナメント出場権を懸けた一戦の前には永田の指導の元、町田は強化練習を行っている。


 前口との一戦を観たという永田は「町田君! まだまだダメだな、あれでは。もっと行ける。アジアの頂点に立つための特訓に来た」と、この日も町田のサポートのためにやってきたと明かす。

 思わぬサポーターの登場に目を輝かせる町田は、永田と共に足上げなどのウォーミングアップからスタート。

 次にサンドバック打ちへ。サンドバックを永田が支える中、町田はひたすら打ち、蹴り続ける。終盤になって手数の落ちた町田に対し、永田は「苦しい時こそ前に出ろ! 飛ばせ!」と檄を飛ばす場面もあった。

 メディシンボールを利用しての腹筋では、メディシンボールを永田が投げ、町田が腹筋をして起き上がり永田に投げ返すハードなメニューに。町田がうめき声を出しながら腹筋をすると、永田は「きつい時こそ声を出すことが重要。声を出すことで疲労感が抜けるし、試合でも相手にはプレッシャーになり、自分の武器になる」と独自の理論を力説。

 続いてのビッグミット&キックミット打ちでは、永田が受け手となり、ここでも町田の手数が減ると永田自身がプレッシャーをかけ、町田は必死に永田を押し返しては蹴り、ヒジを叩き込んだ。

 永田は「前口戦では相手が前に出てきたけど、町田君も引かずに前に出ていたのが勝因。引いてしまうと相手のペースになるのでそれでも前に出続けることが大事。自分がプレッシャーをかけることで突破口が見つかる」とアドバイスを送る。

 ミット打ちの途中には、永田が町田をロープに突き飛ばし、ロープの反動を利用して戻ったタイミングで町田がヒジ、蹴りを出すといった特殊な練習も。「これは想定外のことが試合中に起こった時に、瞬時に自分の構えに戻す、立て直すのにいい練習なんです。町田君はヒジ、ミドルの一発の破壊力が凄い。プロレスラーと比べても鋭角度はさすがだね」(永田)。

 続いての首相撲特訓では、アマチュアレスリングで実績があり身長183㎝、体重108kgの永田に組まれると、ライト級(60kg)の町田はさすがに何もさせてもらえず一方的に転ばされる展開に。「首相撲は体幹を鍛えるのに最適。身体の大きな選手とこうやってやることで圧力負けしなくなる」と永田は練習の意図を語った。

 最後に3分間のサーキットトレーニングへ。これは、モモ上げ、バービー、ジャンプ、バタ足、居合パンチの5種目のいずれかを、永田のランダムな指示に合わせて町田がメニューをこなすという過酷なもの。残り1分になるとさすがに疲労を見せ始めた町田。永田の檄も激しく飛び、町田は何とかこの特訓もクリアーした。永田は「試合で残り時間が少ない中、仮に自分がKOする以外に勝ちはないと追い詰められた時にラッシュを仕掛けて飛ばすしかない。普段からこういう練習をしておかないと、そういう場面で力は出ないもの」と追い詰められた状況で巻き返すために必要な練習メニューだと説明した。

 強化特訓を終えた町田は「一番僕の心に響いたのは、怖い時に相手のプレッシャーに負けないよう、逆に自分が前に出ることが大切だということ。最近の練習の中で自分に欠けていたものでもあったので改めてその大切さを実感することが出来ました」と充実した練習が出来たことに笑顔を見せる。

 この日のトレーニングについては「永田さんとの1回目、2回目の練習と比べても最後のサーキットトレーニングが一番きつかったですね」と振り返り、「僕の中で過信している部分、甘くなっている部分が間違いなくあったので、そこを試合までの期間に埋めていき、今日教えていただいたことを胸にして最高の試合をしたいと思います」と意気込みを語る。

 チャンヒョンとの再戦については「相手はパンチがめちゃくちゃ強く、僕が劣勢になることは何度もあると思います。その度に声を出して、勇気を持って逆に前に出ようと強く思いました。永田さんの熱いハートを受け取ることが出来たので次の試合に活きると思います」と言えば、永田も「危機的状況の時には後先考えないでとにかく前に出ること。気持ちの強さを身体中から発散して相手にプレッシャーをかけ、それがうまく行けば、勝てると思う」とアドバイス。

 最後に永田は「今回アジアトーナメントですが、アジアの次は世界へ。さらにより高い目標を持って全身全霊でぶつかって欲しい。最後は気持ちで勝つ。絶対にイケると自分を信じて頑張って下さい」とメッセージを送り、町田と握手を交わした。

 町田は永田の熱いメッセージを胸に秘め、12月9日、強敵チャンヒョンとの戦いに向かう。

対戦カード・大会概要

12・9KNOCK OUT両国ラウンドガール決定! 復活の野生児猫娘&初代美尻女王初参戦!!


※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル第50回 米マットでもいじられていた海外通信員時代の茨城清志氏

[ファイトクラブ]井上譲二の『週刊ファイト』メモリアル第50回 米マットでもいじられていた海外通信員時代の茨城清志氏

▼記者座談会:森嶋猛が起こした不祥事を長与千種が帳消し?

[ファイトクラブ]記者座談会:森嶋猛が起こした不祥事を長与千種が帳消し?

※490円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’18年11月22日号レジェンド集合 WWEベッキー メイウェザー参戦 新日キック ラウェイ