長州力vs.前田日明のガチバトル!? BSフジ11時間テレビ生放送!

 11月17日(土)、BSフジで『BSフジ11時間テレビ2018 全国対抗! 脳トレ生合戦!!』が放送された。タイトル通り、11時間にも及ぶ生放送である。
 BSフジでは月曜日から金曜日まで22時から1時間『クイズ! 脳ベルSHOW』を放送しているが、この日に放送されたのは、年に1度の拡大バージョン。去年も同時期に11時間生放送が行われ、大人気を博したということで、今年も二匹目のドジョウを狙ったわけだ。

『クイズ! 脳ベルSHOW』に関しては、本誌でも何度か取り上げているクイズ番組である。なぜ本誌でクイズ番組を話題にするのかと言えば、同番組には何度もプロレスラーが解答者として出演しているからだ。


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 そして、去年の11時間生放送でも、プロレスラーが何名も登場した。今年は、どんなプロレスラーが出演するのだろうか?

長州力の前に立ちはだかるのは天才・武藤敬司

 番組そのものは11時間生放送でも、クイズを主体に進められる。しかし、クイズだけで11時間も持つものではない。途中で、色々な催しが企画されている。

 クイズのセットとは別に、リングもセッティングされていた。そして、登場したのは武藤敬司だった。対戦相手として登場したのは長州力。さらに、長州のセコンドには獣神サンダー・ライガーが付いている。
 実況は、アントニオ猪木に「出る前に負けること考えるバカがいるかよ!」と言われて、闘魂ビンタを注入された佐々木まさひろアナ。リングアナは田中ケロという、超豪華なメンバーがリングに上がった。

▼アントニオ猪木に闘魂ビンタを注入される佐々木まさひろアナ
https://www.youtube.com/watch?v=OgopmA7PhiM

 しかし武藤は、長州のセコンドにライガーが付いていることに対してクレームをつける。2対1だと、不公平ではないか、と。
 そして、武藤が呼び込んだパートナーはなんと、『キャプチュード』の曲に乗って登場した前田日明だった。

 長州力と前田日明と言えば、言わずと知れた因縁の相手。この日からほぼ31年前の1987年11月19日の後楽園ホール、6人タッグ・マッチでサソリ固めに入ろうとした長州に対し、前田がカット・プレーで背後から忍び寄って長州の顔面を蹴るという『顔面襲撃事件』が起きた。
 これにより長州は右前頭洞底骨折の重傷を負い、これが『プロレス道にもとる行為』として前田は新日本プロレスから事実上の解雇となったのである。
 司会のますだおかだ岡田圭右は「これはシャレならん!」と戸惑いの表情。バラエティー番組で、まさしく血の雨が降らんとしているのだ。

 長州と、前田&武藤の連合軍が闘うのは『叩いてかぶってジャンケンポン』。昔のテレビ番組で流行した、この子供じみた遊びを、大のプロレスラーたちがマジになって勝負を競うのだ。
 この『叩いてかぶってジャンケンポン』は去年の同番組でも大評判となったため、今年も企画されたわけだ。去年のこの対決で長州は、武藤に対して「お前の形を変えるぞ、コラ!」という名言を発していた。

https://www.youtube.com/watch?v=xN3Qrqgpt_c

「長州さん、前田さんとは何年ぶりに会うんですか?」
 と、ますおか岡田が訊く。
「年に1,2回は会ってますよ」
 と、長州が答え、ますおか岡田はズッコケる。そんなに会ってたんかい! 佐々木アナは「これはスクープですよ!」と言って『夕刊キャッチアップ』を始めた。他局のコーナーだっての。
 ルールとしては3回勝負で、1回戦は長州vs.武藤、2回戦は長州vs.前田。3回戦は長州が武藤か前田、どちらかを指名するという方式だ。解答者は、長州が何回勝つかを当てる。

 長州は前田に対し「お前、ボッコボコにしてやるぞ!」と挑発すると、前田も「毎月毎月、病院に行ってるオッサンがよう言うわ!」と言い返す。

 1回戦、まずは長州力vs.武藤敬司。最初のジャンケンに勝った武藤がピコピコハンマーで長州の頭を殴るが、長州が見事な反射神経でヘルメットを被ってセーフ。
 次の勝負では、長州がジャンケンに勝つと、武藤が間違えてピコピコハンマーを持ってしまい、長州が武藤の頭をピコピコハンマーで力いっぱい殴り付けて長州の勝ち。しかも長州は、机を乗り越えてなおも武藤をピコピコハンマーで殴り続けた。思わぬ大乱闘に、セコンドのライガーも慌てて長州を止める。

▼武藤は『叩いてかぶってジャンケンポン』では長州越えならず

長州力が前田日明に『顔面襲撃事件』のリベンジを果たす!?

 次に、長州力と対戦するのは前田日明。31年ぶりの対戦だ。しかも今回は、ブックなしのガチバトルである。

 まずはジャンケンに勝った前田が長州を叩こうとするも、ピコピコハンマーを落としてしまう。しかし、前田がピコピコハンマーを落とさなくても、長州は素早い反射神経でヘルメットを被っていた。さすが、前年の11時間テレビで『叩いてかぶってジャンケンポン』を経験していただけのことはある。
 次の勝負でも、前田がジャンケンに勝ったが、長州が素早くヘルメットを被ってセーフ。次も、その次も前田がジャンケンで勝って4連勝するが、長州は余裕のセーブで前田にクリーンヒットを許さない。このガードがあれば、31年前も大ケガしなかったかも……。

 そして5度目の対戦で、長州が初めてジャンケンに勝った。すかさずヘルメットを被る前田。しかし、長州はヘルメットの上から前田の頭を何度もピコピコハンマーで殴り付ける。31年前の怨念か!?
 必死で長州を止めるセコンドのライガー。前田も机を持ち上げて長州に殴りかかろうとするが、それを必死で止める武藤。クイズ番組が修羅場と化した。

 6回目の勝負、長州がジャンケンに勝ち、前田がヘルメットを取ろうとするが握り損ない、長州がまたもや何度も前田をピコピコハンマーで殴り付けて、長州の勝ちとなった。66歳にもなるオッサンが、この大人げなさ! 
「なぜ勝負がついているのに、あんなに殴り続けるんですか?」という佐々木アナの問いに「(前田を指差して)テンション上がっちゃうんだよ」と答える長州。よほど31年前の事件を根に持っているようだ(?)。

 長州の2連勝で迎えた3回戦、またもや前田が対戦することになった。
 そして、ジャンケンに勝った前田が、ヘルメットを取れなかった長州の頭をピコピコハンマーで何度も殴り付ける。そこには先輩も後輩もない、まさしく血で血を洗う壮絶なガチバトルとなった。今度はライガーが前田を必死で止めに掛かる。もはや1980年代の、新日本プロレスの宴会のような修羅場である。アンタら、ホンマにシラフか!?

 結局、長州vs.前田は1勝1敗、長州のトータルとしては2勝1敗でこの勝負を終えた。
 前田は「(『叩いてかぶってジャンケンポン』が)上手いね」と長州を褒め称えた(かな?)。長州は「この恨み、ここで晴らせるとは」とご満悦の表情。前田は「来年も受けて立ちますよ。今度は本物のハンマーで」と、恐ろしいことを言った。

▼あの事件から31年後、『叩いてかぶってジャンケンポン』で対決した前田日明と長州力

蝶野正洋が長州力に対して下克上!?

 その後、番組はクイズで進行する、そして番組も終盤に近付いた21時頃、またもや『叩いてかぶってジャンケンポン』のコーナーが設けられた。
 今度は長州力に対して、武藤敬司と蝶野正洋という、闘魂三銃士の連合軍である。長州のセコンドには、前回と同じ獣神サンダー・ライガーに加えて船木誠勝も付いた。ちなみに、船木にとって、司会のますおか岡田は事務所(松竹芸能)の先輩である(学年は同じ)。

 武藤は、前回の長州によるピコピコハンマー攻撃で、ハゲ頭から流血していた。ハゲ頭に貼られた絆創膏が痛々しい。「ケガあっても毛が無い」と、武藤が古典的なギャグを振る。
 第1回戦は、前回と同じ長州力vs.武藤敬司。長州は、勝った時の褒賞としてチャンピオン・ベルトを要求。『叩いてかぶってジャンケンポン』のチャンピオン・ベルトって……。田中ケロは『TKJP【た(T)たいて か(K)ぶって ジ(J)ャンケン ポ(P)ン】』というタイトルを名付けた。DAIGOかい!
 勝負は一瞬でついた。ジャンケンに勝った長州が、ヘルメットを被り損ねた武藤のハゲ頭をピコピコハンマーで直撃! 長州の1勝となった。

 次に長州と対戦するのは蝶野。ケロが「チョーシュー・リーキー!」とコールすると、長州は「アイアム・チョーノ!」ポーズをとる。すると、蝶野がいきなり長州をピコピコハンマーで殴り付けた。もはやリングは、無法地帯と化したようである。
「叩いてかぶってジャンケンポン!」の合図で両者が出した拳は、アイコ。にもかかわらず、蝶野は長州をピコピコハンマーで殴った。先輩にも容赦なしだ。

「コイツ、わざとやってるよ!」
 と怒り心頭の長州。長州と蝶野の表情から笑顔が消えた。
 そして、ジャンケンで蝶野が勝つ。すると、長州がヘルメットを手に取る前に、蝶野が長州の頭をピコピコハンマーで叩きまくった。この勝負、蝶野の勝ち! 当然、ライガーと船木が蝶野を止めに入る。
 怒りの長州が、蝶野に迫ると、蝶野は逃げ出して武藤の背中に隠れてしまった。やはり先輩が怖いのか?

 3回戦の相手、長州は当然のことながら蝶野を指名。何度かアイコが続いた後、ジャンケンで長州が勝った!
 すると、蝶野はヘルメットを被らずに、そのまま逃げてしまう始末。当然、蝶野の反則により、長州の勝ちが宣告された。ホントに、これが大のオッサンがやることか!?

▼長州力とは『叩いてかぶってジャンケンポン』で1勝1敗、やりたい放題の蝶野正洋

来年も11時間テレビはあるのか!?

 こうして、大爆笑の中で幕を閉じたBSフジの11時間テレビ。ちなみに獣神サンダー・ライガーと船木誠勝は、本チャンのクイズにも出場していた。
 さらに、天龍源一郎も出題者としてVTR出演をしている。しかも天龍は、レギュラー放送の『クイズ! 脳ベルSHOW』に今週出演し、4人中3位という不甲斐ない結果となっていた。まあ、宇宙人(?)のJAGUARさんよりは上だったのが、せめてもの慰めだが……。

 さて、BSフジでは来年も11時間テレビはあるのだろうか? 筆者は、多分あるだろうと思う。普段は日の目を見ないBSで、11時間テレビは年に1度の目玉番組だからだ。
 その中で、大きな役割を果たしているのがプロレスラーである。来年のBSフジ11時間テレビでの、プロレスラーたちの活躍に期待しよう。


『BSフジ11時間テレビ2018 全国対抗! 脳トレ生合戦!!』公式サイトより


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