ベッキー・リンチ戴冠式がSmackDownのトリに!シャーロットとメルボルン6万人大会再戦へ

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『ヘル・イン・ア・セル』が日本時間の月曜午前に開催された際、ブロック・レスナーの登場は確かにサプライズだったが、世界中の熱心な大半のWWEユニバースにとって、ベッキー・リンチvs.シャーロット・フレアー戦の行方は最大の関心事だったハズであり、お客さんの望む通り、王座交代となっている。
 そして現地時間9月18日火曜、オクラホマ州タルサで開催されたSmackDown Liveでは、開始冒頭からこのカードのおさらいから始まり、番組のトリを務めたのもベッキー・リンチ戴冠セグメントであった。番組が3時間続くRAWの場合、東部時間夜8時から生中継が始まるが、視聴率に関するなら2時間目がピークで、日本よりもはるかに長いCMで頻繁に途切れるハンディも含めて、いつも長すぎると感じるから3時間目は夜10時に他局で強力な裏番組がアチコチで始まることもあって、チャンネルを変えられしまう。よって視聴率が落ちるのが恒例パターンなのだ。よってお茶の間層の関心の高い女子のカードや、サーシャ・バンクスとベイリーの友情物語ソープオペラは、真ん中辺りにブックされるのがお約束となっていた。
 一方、現地火曜夜のSmackDownの場合、2時間枠であり、番組のトリがメインイベントである。それが本放送回は、ベッキー・リンチという異例の扱いはどうだろう。シナリオ班はギリギリまで番組の構成や順番を練り直して変えてくるが、PPV大会のお客さんのリアクション含めて、こうなったということである。本誌・週刊ファイトの方でたっぷりと活字にしてきた通りの展開になった。


 最後のセグメントにシャーロットが呼び込まれ、お約束でベッキーが「ビッチ!」と罵る場面に、一般お茶の間向け放送なのにビープ音は鳴らず。「やった!」と画面を見ながら拍手した世界中のWWEユニバースは、マイナーな小宇宙に閉じこもっている日本マット界と余りにも桁が違い過ぎる現実がある。
 そして、ペイジGMからオーストラリア、メルボルンの6万人会場で行われる『スーパーショーダウン』での再戦が発表。ベッキー・リンチ革命が成就する。

 乱闘になって、ベッキーが必殺ディスアーマーを極めて、番組の最後の画面は引き上げるベッキーの表情だった。

◆エイデン・イングリッシュ反旗でルセフ・デイ崩壊!中邑真輔王座防衛

 中邑真輔がルセフとUS王座を賭けて激突した。試合前にエイデン・イングリッシュの陰口がラナにバレて、不穏な空気の中で試合が始まった。中邑はスピンキックや得意のヒザ攻撃をかわされ、ルセフの打撃に苦戦するも、エプロンでの攻防ではルセフの攻撃をサミングで回避した中邑がコーナーからのジャンピングキンシャサを叩き込んだ。さらに2発目のキンシャサを繰り出した中邑だったが、ルセフのマチカキックで迎撃されてピンチに陥るも、ここで空気の読めないイングリッシュがエプロンに上がってマイクで声援を送ると、これに気を取られたルセフが中邑にスクールボーイで丸め込まれて3カウント。一瞬の隙を突いた中邑が辛うじてUS王座防衛に成功した。

 またしても味方を妨害してしまったイングリッシュは開き直ったのか、なんと試合後のルセフを馬乗りになって襲撃。裏切ったイングリッシュは「ハッピー・ルセフ・デイ」と美声の捨て台詞を吐いてルセフ・デイはチーム崩壊となってしまった。 一方、中邑はツイッターで「俺はまだナカメリカの大統領だ!」とUS王座防衛を誇った。

◆サモア・ジョーが疑惑勝利のAJスタイルズを襲撃

 AJスタイルズはPPV『ヘル・イン・ア・セル』での疑惑判定に「ノーカウントアウト、ノーDQ(反則裁定なし)のなんでもありで再戦する」とPPV『スーパー・ショーダウン』でサモア・ジョーと完全決着をつけることを宣言。さらにアンドラデ“シエン”アルマスとノンタイトル戦ではアルマスの猛攻に苦戦するAJスタイルズだったが、最後はジャックナイフ式エビ固めからスタイルズクラッシュを決めて3カウント。王者の意地を見せつけてアルマスに勝利した。

 しかし、その直後、疑惑判定に納得のいかないジョーが「もうお前は安全ではいられないぞ」と脅しながらAJスタイルズを襲撃。AJスタイルズも負けじとジョーをスチール階段に叩きつけて反撃すると、ジョーは客席から撤退した。AJスタイルズとジョーのWWE王座を賭けた再戦が行なわれるPPV『スーパー・ショーダウン』は日本時間10月6日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信される。

◆勝利のアスカ、PPV「スーパー・ショーダウン」でナオミとタッグ戦

 アスカがアイコニックスのビリー・ケイとシングル戦で対戦した。ナオミと共に入場したアスカは試合序盤からビリーに詰め寄って攻撃を仕掛けるも、セコンドのペイトン・ロイスの挑発に気を取られると、背後からビリーに髪を引っ張られて攻撃を許してしまう。さらにアスカがヒップアタックを炸裂させると、お返しとばかりにビリーのビックブーツを食らって格下相手に手こずるアスカだったが、最後はエクスプロイダーを狙ったビリーをアスカロックで捕まえて勝負あり。苦戦するもアスカがビリーからタップを奪って勝利した。


 アスカ&ナオミ組とアイコニックスが対戦するPPV「スーパー・ショーダウン」は日本時間10月6日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信される。

■ WWE SmackDown Live
日時:2018年9月18日(現地時間)
会場:アメリカ・オクラホマ州タルサ ボックセンター

<シングルマッチ>
○アスカ
 アスカロック
●ビリー

<シングルマッチ>
○AJスタイルズ
 ピンフォール
●アンドラデ”シエン”アルマス

<US王座タイトルマッチ>
○中邑真輔(王者)
 ピンフォール
●ルセフ(挑戦者)

<シングルマッチ>
○セザーロ
 ピンフォール
●コフィ・キングストン

◆『205 LIVE』が現地時間水曜夜放送に移行!

 SmackDownの生中継会場から、そのまま『205 LIVE』収録が始まるパターンが多かったが、お客さんがSmackDownの中継トリが終了するとゾロゾロお客が帰ってしまい、会場の全景が画面に映ると空席が目立つという不味い状況があった。このため、現地時間火曜夜の『SmackDown』終了後は、そのままUSAネットワークをつけっぱなしにしている家庭ではミズ夫妻の『MIZ & MRS』、現時点で北米のFacebookユーザーのみだが、『Mixed Match Challenge』の配信という編成に変更され、日本からもリアルタイム視聴できていた『205 LIVE』は翌日の録画中継になった。

 なお、『ヘル・イン・ア・セル』でもブロック・レスナー代理人ポール・ヘイマンがガチ演説した通り、ウォール街で株価が最高高値を更新続けているWWEであるが、これはプロレス番組に限ったことではないにせよ、普通のテレビの視聴率の低下傾向は否定できない。但し、朗報もあり、年齢別や、男女別の視聴世帯調査によると、女性視聴者のRAWやSmackDownの割合が急速に増えている。以前は普通に男性の割合が圧倒的だったものが、中年層に関しては半分近くが女性というデータもあり、WWE女子革命はいよいよ本物になってきた。

◆『ミックス・マッチ・チャレンジ シーズン2』スタート

 RAWとSmackDownを代表するスーパースター達から成る男女タッグチームがトーナメント形式で競い合う『WWEミックス・マッチ・チャレンジ シーズン2』が米国時間9月18日にFacebook Watchでのライブ配信で開幕した。この日は1回戦のAJスタイルズ&シャーロット・フレアー対ジミー・ウーソー&ナオミ、ケビン・オーエンズ&ナタリア対ブラウン・ストローマンとアレクサ・ブリスの負傷欠場により急遽参戦が決定したエンバー・ムーンとのタッグの2試合が行われた。
 北米ではリアルタイム可能だが、日本サーバーのパソコンではWWEネットワークとなり、9月21日(金)午前10時50分から配信され、翌週からの対戦は毎週金曜午前11時から配信となる。
 


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