W1サップと組んで大仁田とも渡り合った広島プロレス界の怪人物!デビルマジシャン選手インタビュー

9月23日(日)に広島のマリーナホップで開催されるW-1の広島大会。『2018 W-1TAGLEAGUE』の公式戦も組まれるこの大会で、ご当地・広島のプロレス界の重要人物が参戦することになった。その名はデビルマジシャン。あの大仁田厚の電流爆破バットマッチにも参戦し、ボブ・サップと組んで試合をしたこともあるというレスラーだ。現在は健康上の都合によりセコンドに就くのみとなっているが、広島のプロレス活性化に一役買っている人物でもある。W-1の広島大会では三富政行のセコンドに就くことが決定。どのようなマジックを試合中に見せてくれるのか? 話を聞いてみた。

──まず、デビルマジシャンさんがプロレスに関わることになったきっかけを教えていただけますか?

マジシャン 広島にご当地ヒーローで安芸戦士メイプルカイザーいうのがおるんですよ。そのメイプルカイザーとヒーローショーのプロレスバージョンみたいなことをリングの上でやったんですよ。

──そのメイプルカイザーの相手を務めたということですか?

マジシャン そうそう! まあヒーローショーやからプロレスとは違うんやけど、僕はマジックつこうてね。その後にメイプルカイザーがチャリティープロレスを広島でやったんですよ。その時に「わしにもやらせてみいや」言うて1試合だけ枠をもらって、仲のええ宮本裕向だとかを呼んで6人タッグをやったのが初めなんですね。

──それがデビュー戦になるわけですね。

マジシャン そうですね。宮本裕向、近野剣心と組んで、正岡大介&塚本拓海&杉浦透とやった6人タッグですわ。それからFREEDOMSのリングや大仁田さんのところとか、いろいろ声をかけてもらって、電流爆破も4試合やらせてもらったんですかね。

──ええッ!? 電流爆破もやられているんですか?

マジシャン 4試合やりましたよ。去年はボブ・サップと組んで、大仁田さんらと電流爆破でやったんですよ。大仁田さんの引退ツアーですよね。

──しかもパートナーがボブ・サップ! とんでもないビッグネームに囲まれての電流爆破ですけど、そうやって拠点である広島に団体さんが来ると試合をされているということですね。

マジシャン そうですね。広島は新日本プロレス以外は全然チケットが売れないんですよ。でも、僕はFREEDOMSなんかのチケットじゃと、400枚ぐらい売るんです。そうなると「チケットお願いします」って、いろんな団体が僕に頼んでくるんですよね。大仁田さんなんかは昔から知っとったから「やってください」と頼まれたらやりますけどね。例えば、去年、ボブ・サップが出るって決まったのが試合の1週間前だったんですよ。1週間で300枚さばきました。

──それは凄いですね!

マジシャン 時間がなかったけえ、満員にはならんかったけどね。でも、とにかく各団体が僕にお願いに来るという現状ですね。

──なるほど! 広島のプロレス活性化に一役買われているということですね。ちなみにそのリングネームのデビルマジシャンって、『キン肉マン』に登場するデビルマジシャンから取ったんですか?

マジシャン いや知らんかったんですよ! そもそもずっとプロレスに出させてもらうなんて予定は最初はなかったんですよ。

──メイプルカイザーとの一発だけ。

マジシャン そう! 一発だけ。メイプルカイザーに対する悪者じゃけえ、『キン肉マン』に出ているキャラクターとは全然知らずにつけたんですよ。まあ今さら名前変えるわけにもいかんし、「まあええわ」ってなって。

──たまたまだったんですね(笑)。マジックはずっとやられていたんですか?

マジシャン 趣味的にやっていた感じですよね。

──映像を見させていただいたんですけど、手から火を出す、いわゆるビッグファイヤーとかやられるんですね。

マジシャン 最初、大日本のかわいがっとるもんに「デスマッチでやってみいや」ってアイデア出したんじゃけど、イモ引いてようせんかったから、「じゃあわしが使おう」言うて、専売特許みたいにやってますわ。あれが結構ボワーとなるんですよ。

──迫力ありますよね。試合の中にマジックを織り込んでいくというスタイルなんですね。

マジシャン 試合内容にもよるんですけど、ちゃんとしたような試合とかではファイヤーしか出さんですけど、イベントとかで楽しいプロレスを見せる時は、例えば足4の字固めかけられとって、なんにもないところからシュッと棒を出して、その棒をロープまで伸ばして「ロープ! ロープ!」って、おちゃらけみとうなこともやったりしますけど。

──斬新なロープエスケープですね(笑)。

マジシャン まあ、大仁田さんとの電流爆破でそんなことやるわけにはいかんけどね。あとはグレート・カブキさんとも試合したし、進祐哉、藤田ミノル(FUJITA)、佐々木貴、竹田誠志とかともやってますよ。

──そうそうたるメンツと試合をされてますね。

マジシャン ただ、去年の年末に心筋梗塞で心肺停止したんですよ。

──ええッ!? それはプロレスどころじゃないですね。

マジシャン だから、医者から「プロレスなんてもっての外じゃ」言うて止められて、セコンドでちょこちょこと絡むぐらいが現状なんですよ。

──なるほど。それで今回のW-1の9.23広島大会では三富選手のセコンドに就かれることになったんですね。

マジシャン 三富くんが「僕のセコンドか何かで絡んでくれんでしょうか?」言うてきたからね。相手が地元のレイパロマやし、おもしろうなりそうじゃね。

──今回のリングではどんなことを見せたいですか?

マジシャン まあ、三富くんのセコンドに就いてからじゃけえ、なんかしてくれ言われとるけど、当日までのお楽しみ言うことでね(笑)。今回の会場はマリーナホップでしょ?

──そうです。昨年の広島大会と同じ会場ですね。

マジシャン あそこも元々はプロレスが使える会場やなかったんですよ。ボクシングなんかはつこうてたんやけど、あそこのオーナーさんが僕らの先輩筋なんです。それで「プロレスで使えんじゃろうか?」ってお願いしてね。

──そうだったんですか!

マジシャン FREEDOMSの佐々木貴や進たちと一緒に測りに行ったら、トップロープに上がってブレーンバスターなんぞしよったら天井に当たると。「もう1メートルぐらい天井が上がったらできるんですけどね」って言うたら、1メートル上げてもろうたんですよ。

──天井まで上げさせましたか!

マジシャン だから、一番最初につこうたのはFREEDOMSですよ。で、つこうたらいいが、今度は各団体がマリーナホップに潜りついてきたんですよ。あっこの会場を使えるようになったのも、実は僕のおかげなんです(笑)。別に自慢することでもないですけどね。まあ、そういうことなんでマリーナホップまで楽しみに来てください。

──ありがとうございます! それでは当日の試合も楽しみにしています!


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