木藤が仲川を破りWNC王座初Vも、9・24北千住に元王者・スターバック参戦でタイトル戦線は混沌か? 仲川は11・14新宿でTAJIRIとの師弟対決決定!

 ASUKA PROJECTの夏のビッグマッチが7月26日、東京・新宿FACEで開催され、メインイベントでは、復活したWNCチャンピオンシップ王者の木藤裕次が、挑戦者の仲川翔大を破り、初防衛に成功した。
ところが、次回9・24東京・北千住(シアター1010)大会に、同王座の第4代、6代王者であるスターバックの参戦が決まったことで、タイトル戦線が混沌とする可能性が出てきた。
木藤は、3・24新木場で開催されたWNC王座争奪1DAYトーナメントを制し、復活した同王座の第7代王者となった。初防衛戦の相手となったのは、右ヒザ前十字じん帯断裂の負傷で長期欠場し、この日が約10カ月ぶりの復帰戦となった仲川。
王座を死守するため、非情に徹した木藤は、グラウンドでの関節技で、仲川のウイークポイントである右ヒザを攻め立てた。それでも粘る仲川は、場外ダイブ、スワントーンボムで反撃。首固め、横十字固めで、あと一歩のところまで追い詰めるも、木藤が逆片エビ固めで絞り上げ、たまらず仲川がギブアップを喫した。
初防衛に成功した木藤は「仲川、よくがんばったよ。もっと経験積んで、スキルを上げて、また挑戦してこい。オレが誰かにベルト獲られないうちに早く来い!」とマイク。
仲川は「絶対ベルト獲ってやるから、待ってろ!」とリベンジを期した。
バックステージに戻った木藤は「仲川は復帰戦で、予想以上に追い詰められてビックリした。あと10キロ増やしたら脅威になる。次は誰とでもやってやる」とコメント。
9・24北千住大会には、元王者・スターバックの参戦が決定。その来日目的は、まだ不明だが、同王座への挑戦をアピールする可能性もある。
それに関して、木藤は「そうなれば強敵だけど、受けて立つしかない。でも、まずは肩慣らしに来るんじゃない? じょじょに段階を踏んでいくんじゃないか」と話した。
敗れた仲川は「復帰戦で、いきなりメインでタイトルマッチということで、よく思わない人もいた。だから、ベルトを獲って見返してやろうと思ったけど、甘いもんじゃなかった。もっとがんばって、また挑戦して、ベルトを獲りたい。試合は楽しかった」と振り返っていた。

 また、メイン終了後、リングに上がった篠瀬三十七代表が、TAJIRIから仲川に託されたメッセージを代読。その内容は「今のオマエではベルトは獲れない。王座は、そんなに甘くない。11・14新宿でオマエの壁になってやる」とのもの。これにより、11月14日に新宿FACEで開催される「篠瀬三十七興行」で、仲川が師・TAJIRIに挑むことが決まった。
 仲川は「3周年で対戦する予定があったけど、ケガで流れた。今のままじゃ、TAJIRIさんには勝てない。残り4カ月、練習して、勝てるようにがんばりたい。やっと同じ舞台に立てる」とコメント。
 TAJIRI率いるWNCに入門した仲川だが、同団体でデビューするまでには至らなかった経緯があるだけに、ようやく巡ってきた師との対戦機会に意気込んでいた。


 田中将斗に玉砕した“ASUKAの新星”佐山が同世代とのバチバチ対決を熱望!

 5・4横浜でのデビュー1周年記念試合では、BJWストロング・ヘビー級王者の鈴木秀樹と対戦した“ASUKAの新星”佐山駿介が、7・26新宿では、“弾丸戦士”田中将斗にチャレンジ。
 激しいエルボー合戦に耐えた佐山は得意のキック、関節技で応戦するも、仕留めるには至らず。最後は田中が垂直落下式ブレーンバスターから、ラリアット、そして必殺のスライディングDをたたき込んで、完全無欠の3カウントを奪った。
 大物選手相手に2連敗となった佐山は「エルボーは本当にすごかった。体力もあるし、技術うんぬんより、気迫とかすべての面で負けた感じ。田中選手になくて、自分にあるのはキックだと思って、バシバシ蹴ったけど、向こうのペースに持って行かれた。大御所との対戦はためになったし、またやらせていただきたいけど、次は盛り上がってる同世代の若手同士で対戦したい。井坂レオ選手(マーベラス)に負け越していて悔しいから、シングルでもタッグでもいいので、やらせてほしい」とコメント。
 一方、貫禄勝ちの田中は「どういう選手かわからなくて、『メインイベンターへの道』というサブタイトルがついていたのは感じ取ったし、気持ちはいいものをもってるし、楽しみな選手。蹴りには苦しめられたけど、自分はいろんな選手とやってきてるんで対処できる。1年にしたら恵まれてる。期待感をプラスにするのか、そのまま終わるのかは彼の努力次第」と話した。


★第5試合~瀧澤飛翔戦 瀧澤晃頼&木高イサミ vs 田中稔&エル・イホ・デル・パンテーラ
 瀧澤がメキシコ修行時代、1ヵ月間世話になったパンテーラと、タッグ戦ながら対戦。メキシコ仕込みのテクニックで、真っ向勝負した瀧澤だが、最後はパンテーラのスワントーンボムの前に沈んだ。
「よいアミーゴを持ちました。パンテーラとは、一生つきあっていける仲だと、プロレスを通じて感じました。そのパートナーの稔さんには、ベテランの雰囲気で圧倒され続けた感じです」(瀧澤)


★第4試合~絆戦 篠瀬三十七&児玉裕輔 vs 黒潮“イケメン”二郎&高橋匡哉
 WNC出身者4人で行われたタッグ戦は、篠瀬がバズーカエルボーでイケメンを追い込むもフォールは奪えず。最後は反撃したイケメンの後頭部へのキックで、篠瀬が無念の敗退。
「結果は残念ですが、デビュー戦の相手をしてもらった児玉さん、初勝利の相手だったイケメンさん、ASUKAで一緒にやってきた高橋さんと、前の団体からの絆を確かめられて非常に楽しかった」(篠瀬)


★第3試合~元WNC女子タッグ再会戦 野崎渚&日向小陽 vs 真琴&小林香萌
 WNC出身、WNCを主戦場にしていた女子4選手のタッグ戦は、一進一退の攻防となったが、野崎のビッグブーツが小陽に誤爆。すかさず小林がカバーして3カウントが入った。


★第2試合~欧州より未知なる強豪襲来 YO-HEY&リチャーズ・ケンゾー vs 進祐哉&藤原ライオン
 初来日のリチャーズは大型の選手。持ち前の体を生かして、攻め立て、最後は強烈なパイルドライバーでライオンを料理した。


★第1試合~ありがとうTVタッグ 大和ヒロシ&雫有希 vs 花見達也&笹村あやめ
 異色の組み合わせとなったミクスドマッチは、キャリアで勝る大和が、K-DOJOの新人・花見にフィッシャーマンズ・スープレックスホールドを決めて勝利した。

★オープニング
 畠田GMから9・24北千住に、元WNC王者・スターバック、元WNCのUTAMARO(村瀬広樹)が参戦することがアナウンスされた。
 また、練習生として、國崎康生(32歳)の入門が発表された。スポーツ歴はラグビーで、185センチ、100キロの堂々たる体格で、11・14新宿でのデビューを目指すという。来場した元WNC社長の別府淳子氏も、國崎を激励した。

<試合結果>
■ ASUKA PROJRCT「報恩感謝」
日時:7月26日(木) 
会場:東京・新宿FACE(19時開始) 観衆384人(満員)

<ありがとうTVタッグ~ミクスドマッチ 20分1本勝負>
○大和ヒロシ&雫有希(11分29秒、フィッシャーマンズ・スープレックスホールド)花見達也●&笹村あやめ

<欧州より未知なる強豪襲来 20分1本勝負>
YO-HEY&○リチャーズ・ケンゾー(10分29秒、片エビ固め)進祐哉&藤原ライオン●
※パイルドライバー

<元WNC女子タッグ再会戦 20分1本勝負>
真琴&○小林香萌(10分32秒、片エビ固め)野崎渚&日向小陽●
※野崎のビッグブーツ誤爆から

<絆戦 20分1本勝負>
○黒潮“イケメン”二郎&高橋匡哉(13分56秒、体固め)篠瀬三十七●&児玉裕輔
※後頭部へのキック

<瀧澤飛翔戦 30分1本勝負>
田中稔&○エル・イホ・デル・パンテーラ(10分30秒、片エビ固め)瀧澤晃頼●&木高イサミ
※スワントーンボム

<激闘戦 30分1本勝負>
○田中将斗(10分22秒、片エビ固め)佐山駿介●
※スライディングD

<WNCチャンピオンシップ王座選手権&仲川翔大復帰戦 無制限1本勝負>
○<王者>木藤裕次(19分22秒、逆片エビ固め)仲川翔大<挑戦者>●
※第7代王者・木藤が初防衛に成功


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