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11月18日(現地時間)にオーストリア・ウィーンで『ACB 74: Aguev vs Townsend』が開催された。
このアブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクートはロシアの総合格闘技団体。団体名のベルクトはコーカサスで尊敬されている鷲の名前から取っている。2012年から精力的に大会を開催してきたMMA団体で、ロシア人同士だけではなく、ロシア勢が(ロシアから見て)海外勢と対戦するカードも多く組まれる国際的な大会だった。しかし、最近はチアゴ・シウバ、ポール・ブエンテロ、マイク・カイルという世界的に有名な元UFCファイターと契約し、ロシア対世界ではなく、ワールドワイドなMMA団体となり、世界各国での大会開催を発表。2017年1月には遂にアメリカ進出も果たした。
今大会はロシアのアルビ・アグエフがRFAで活躍したアダム・タウンゼントと対戦。下馬評は五分と拮抗している。ロシアのACB戦士が、北米、アクセスTVで生放送されており、UFCファーム的なRFA戦士を迎え撃つという図式となった。試合は地元ロシアで張りきるアグエフが攻めるも、勢い余って反則の頭突き、ローブローをしてしまうという荒れた展開。その後もひたすら前に出て肘打ちなどを叩き込むアグエフ。タウンゼントもグランドで上を奪う場面も作るが、積極的に攻めたアグエフが判定勝ちとなり、母国での勝利となった。
更に元UFC戦士も続々参戦。セミファイナルではジ・アルティメット・ファイター・シーズン8ライト級優勝のエフレイン・エスクデロが登場し、元M-1ライト級王者のムーサ・ハマナエフとの王者対決を行った。試合は地元ロシアでハマナエフがハッスルし、判定で勝利した。
そしてUFC、ベラトール、WSOFとメジャー団体を渡り歩いたクリフォード・スタークスがACB生え抜きといえるロシアのアルバート・ドゥラエフと対戦と、これまたメジャー戦士対ACB戦士の図式となった。試合はテイクダウン狙いのスタークスだが、ドゥラエフがそれを許さず逆にグランドで上を奪う展開。スタークスもギロチンを仕掛けるなどしたが、ドゥラエフが僅差で判定勝ちした。
また2017年12月にグローリーでキックボクシングデビューを果たす、元UFC戦士のチアゴ・シウバがなんとキックデビュー直前にMMAの試合を行い、ジョセ・ダニエル・トレド・カネラスと対戦した。シウバは前ライトヘビー級王者で、今後もMMAとキックの二刀流でいくという事だろう。試合はスタンドでの殴り合いとなり、トレドが世界的に有名なシウバ相手に積極果敢に前に出る。しかし、2R、打ち合いを制したシウバの右がさく裂し、トレドが前のめりにダウン。立ちあがるトレドだが、レフェリーがストップして、シウバがTKO勝利。キックボクシングデビューを直前に勝利を飾った。
■ ACB 74: Aguev vs Townsend
日時:2017年11月18日(現地時間)
会場:オーストリア・ウィーン
<ウェルター級>
○アルビ・アグエフ(ロシア)
判定
●アダム・タウンゼント(米国)
<ライト級>
○ムーサ・ハマナエフ(ロシア)
判定
●エフレイン・エスクデロ(メキシコ/米国)
<ミドル級>
○ピョートル・ストラス(ポーランド)
3R 4分59秒 リアネイキドチョーク
●二コラ・ディプチコフ(ブルガリア)
<ミドル級>
○アブドゥルーラフマン・シャナコフ(ロシア)
判定
●クリフォード・スタークス(米国)
<ライトヘビー級>
○チアゴ・シウバ(ブラジル)
2R 4分29秒 TKO
●ジョセ・ダニエル・トレド・カネラス(スペイン)
EVERY FINISH… TWO MINUTES! #ACB74 pic.twitter.com/LQfTKYXWPS
— ACB Fighting League (@ACB_League) 2017年11月18日
Arbi Agujev takes the majority decision victory! #ACB74 pic.twitter.com/Hf1Wjwgw7u
— ACB Fighting League (@ACB_League) 2017年11月18日
Here comes Arbi Agujev! #ACB74 pic.twitter.com/J4Rg3dG2OU
— ACB Fighting League (@ACB_League) 2017年11月18日
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